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書:久遠アリス


「ああ、そういえば今日だったっけね補習とやらは」

今思い出したと声を発しつつ眉を上げ、少し驚いた顔をしてみせる少女。
デニスとめいのクラスメイトであり、また親しい友人でもある久遠だ。
彼女は二人が一年生の時、二学期の半ばに転校してきた為共にした時間は短いものだが、相性が良いのかすぐに意気投合し、今では軽口を叩き合える仲である。
「デニス、あんた馬鹿だね。試験前は学年一の秀才であるショウに引っ付いてでも教えてもらうのが妥当でしょうに」
ふ、と鼻で笑い横目でデニスを見やる久遠の言葉に、デニスはばつが悪そうに窓側の方へと視線を向け、眉を顰めた。
「じゃあ、久遠はそうして補習を免れたってこと? 道理で、理数と英語が苦手な久遠が、珍しく補習を受けなかったわけだね」
納得、と続けて云うめいに、とても満足そうに久遠は微笑んだ。
「まあそんな感じかねえ。まあそれでも、赤点はギリギリセーフだった訳ですけれども」
「デニスも、次の試験前はそうしたら?」
「あー、ほんとにそうしようかな……補習も面倒だしなあ」
長時間机に座り作成書に向かっていた所為か、やけに肩が凝る。
両腕を伸ばしつつ指を鳴らしてみると、ポキポキと小気味好い音がした。