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書:mack


 デニスは作成書の端っこに書かれた「Jesus!」の文字の横に、自らのサモンを描いてみた。大剣を描き、それを持っている自分の姿も描いてみる。
 昼から延々と続く補習は既に二時間、退屈な上に手首も痛くなってしまう。普段は明るく元気なデニスも、いい加減に辟易してしまった。
「ああ、もう……さっさと補習終わらないかなぁ~」
 紙の上に、適当な絵を描きながらデニスは呟く。ついつい楽しくなってしまって、それを続けていたら、赤猿の科学教師が声を荒げた。
「デニス、そんなようにしてサボっているようならば、単位をくれてやらんぞ? 永遠に補習を遣り続けるのか、この馬鹿者!」
 デニス以外にも数人、作成書に向かっている生徒が、教室内にはちらほらといる。彼は慌てて黒板の文章を写す作業を再開する。
 一年生から三年生までの面々が、顔をつき合わせて机に向かっている姿は、むしろ滑稽とも取ることができた。残暑の残る秋の日差しは、デニスからやる気を奪い倦怠感を与えるが、この補習で単位を落とせば下半期で確実に取り戻すことが出来るかどうか、デニス自身が自信を持てないので、必死で意欲を搾り出す。
 ようやく彼が解放されたのは、それから一時間ほど後のことだった。

「デニス、お疲れ~」
 教室を出たところで、一人の生徒に声をかけられる。
「うん、凄く疲れた」
 軽口で応じるデニス。彼に話しかけた生徒は、デニスに対して、帰ろうと促した。