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6、

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休日を休日として過ごせなかった理雨は
デスクの上に長い足を投げだし
完璧な『仕事放置』体制に入っていた

そんな理雨を目尻に揚羽は
いつもの如く掃除、書類整理、雑務などの仕事を片付けて行った


「マスター」

「休日は休むもんだろ」

「今日は平日です」

「たくっ…」


揚羽の煎れた珈琲を飲みながら書類を眺めていると
扉の向こうから控めなノックが聞こえた


「揚羽」

「はい、マスター」


キュィィン…と扉の向こうの相手が安全であるかセンサーで確認してから揚羽は扉を開けた


「こちら副元帥室」

『軍部、第1部隊。副元帥閣下に至急との』

「どうぞ」


理雨が率いる第1部隊の隊員が
扉の前で敬礼をし、揚羽に用件を伝えた


「マスター、至急との」

「あ?」


煙草を灰皿に押し付け、理雨は隊員に向き直った


「で、用件は」

『はっ、元帥陛下より至急に本会議に出席するようにとの事』

「…議題は?」

『……隣国との第三次大戦についてです』

「だりぃ」


理雨はため息を付くと再び窓の外を眺めた


「…30分後、行く。デトラの奴に伝えとけ」

『はっ、元帥陛下もお喜びになられます』


隊員は一度、理雨の前で敬礼すると踵を返し、部屋から出て行った


「揚羽、軍部会議だ」

「第三次大戦ですか」

「あぁ…今はこの国に被害はねぇが、な」

「戦争、ですね」

「…俺の制服、用意しとけ」

「はい」


その後、着替えを済ませ二人は本会議場に向かった

軍の建物には似つかわしくない
見事なステンドグラスの廊下を革靴を響かせ進んでる最中
理雨はいきなり歩みを止めた


「…?マスター?」


後ろを歩いていた揚羽は歩みを止めた理雨を不振に思い声を掛けた。理雨の視線の先には長く靡く金髪
そして、理雨のあからさまに嫌そうな顔


「やぁ、我がライバル理雨」

「よぉ、第3部隊の副隊長様」

「違うっ!貴様のライバル!ジューン・ウィング様だ!!」

「…時間がねぇ。揚羽、行くぞ」

「はい、マスター」



【避けられない現実】