一瞬、一瞬の輝きが美しい
そう、貴方は【空】だ
-----。
『携帯用の燃料と…あとは…』
「…博士、まだか」
『もう少しだけ待てっ!』
「はぁ…」
「マスター、珈琲です」
「お、わりぃな」
揚羽はその後なんの不備もなく
順調に動いている
【テスト】と言う形で一週間、この研究所で動かして様子を見ていたが
問題ないと言う事で理雨の暮らす部屋へ移す事になった
『あとは…大丈夫だな』
「終わったか?」
『あぁ、後は充電器をお前の部屋に入れるだけだ』
「合鍵、持ってんだろ。それ使え。後…揚羽、仕事行くぞ」
「はい、マスター。博士、では…」
『おぅ、行って来い』
揚羽は小さくお辞儀をすると先に行った理雨を追いかけた
軍服に着替え、理雨の愛車に乗り込むと車は滑るように走りだした
「あのっ、マスター…」
「あ?」
「運転、僕じゃ無くて…」
「あー…お前のメモリーに入ってるとは思うが、完璧になったら運転さしてやる」
「はいっ!」
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数分後、軍の本部の前に車を止めた
【お勤めご苦労様です、副元帥】
「あぁ、車を頼む。…揚羽、行くぞ」
「あ、はい」
二人は革靴の音を響かせながら
内部に入ると
数体のアンドロイドがやってきた
【こちら、元帥からの書類、そのた部署からのものです】
「後でやっとく、全部部屋に回せ」
アンドロイド達を適当に交わしながら降りて来たエレベーターに乗り最上階のボタンを押した
「…いいのですか?」
「いつもの事だ。とりあえず部屋に着いたらお前の仕事を教える」
「はい」
部屋に到着すると帽子と羽織りを来客用ソファーに投げ窓を開け、煙草に火をつけた
「まずは…庶務雑務だな」
「ここの内部地図は全てメモリーに入ってます」
「ならいい。仕事は午後からだ。そうだな…最初は「掃除ですね」」
「…ご名答、それと…」
「珈琲はエメラルドマウンテン、ブラック」
「…流石だな。揚羽、改めてよろしく」
「はい、マスター」
【改めて、握手を】
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