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2、


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瞳を開けた時の【空】の色は
貴方の瞳の色、そのものだった

------。

「博士、整備は終わったか」

『あぁ、理雨。今、連絡しようとしてた所だ』

「来て正解だったな」


研究所の扉に寄り掛かり、煙草をくわえる理雨を博士は優しく迎えた。


『軍服って事は仕事か?』

「いや、済ませて来た帰りだ」


カツカツ…と革靴を鳴らしながら階段を降りて来た理雨に
問い掛ければ簡素な答えが帰ってきた

帽子を脱ぎ、ダークブルーの髪をガシガシとかきながら
つい、数時間前に選んだアンドロイドの前にしゃがんだ


「コイツ選んで正解だな」

『特に問題ある所はなかった』

「そうか」

『SERIAL000529S…前の名前はマダラ。メモリーはリセットしてある』

「…名前を呼べば起動か?」

『あぁ』


理雨はアンドロイドの艶やかな黒髪を一房すくい
その髪に一つ、キスを落とした


「揚羽(アゲハ)、起きろ」

『揚羽か…いい名前だ』

-----、

(……げは……あ……あげは)


(起きろ……揚羽…)


キュィィン…と小さな起動音と共にゆっくりと瞳に光が宿された


『揚羽、わかるかい?』

「…、…はい、博士」

『よし、少し失礼するよ』


そう言ってうなじにある、穴にコードを差し込んだ


『うん、正常に作動してる』

「問題はないか?」

『あぁ、後はお前と行動する時に必要なメモリーを入れるだけだ』


十数分かけて、記憶を書き変え
博士は改めて理雨と揚羽を見た


『出来た。揚羽…お前のマスターだ』

「マスター…理雨様…」


揚羽が小さく呟くと理雨は煙草を踏み消し、ゆっくりと近づいた


「様なんて付けんな、マスターでいい」

「マスター…」

「そうだ、これからお前は俺と行動する。頼んだぜ、相棒」


そう言って頭を撫でると揚羽は
静かにひざまづき、理雨の手を取った


「貴方様の盾となり、剣となり、マスターのご命令の為に…」


その言葉に隻眼のスカイブルーの瞳が優しく揺れた



【貴方に選ばれた俺】