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なんだかんだ云いながら
あの二人がくっついて季節が
流れ、雪がちらつく季節に
なっていた

相変わらず、吉祥に蹴られ
要の相手して、昼寝して、散歩して
そんな日々を過ごしていた


「ねぇ、御前。聞いた?」

「何を聞いたって?」


行き着けの茶屋でいつもの
団子と餡蜜、葛切りを食べながら
看板娘のお凛が話掛けてきた


「ほら、庄屋の満松屋のこと」

「満松屋…あぁ、要のところか…それがどうしたって?」

「御前、知らないの?なんでも満松屋でここ数日、店の人たちが1人ずつ消されてるんですって」

「消されてる…」

「そう!店の蔵で死んでたりとか、お奉行達が騒いでるのよ」


あぁ怖い怖いと云いながら、お凛は店の奥に戻っていった
なんだ、この嫌な感じは…


「とりあえず…屋敷に戻るか」


金を払い、少し急ぎ足で屋敷に戻った


「吉祥、いるか」

「どうした、なんか見つけたか?」

「要のとこの…聞いたか?」

「あぁ、要から聞いた」

「そっか…」


吉祥の部屋に行き要の事を聞けば、すんなり返事が返ってきて
どうにもそれ以上話せなくなってしまった


「それだけか?」

「え、あぁ…うん、まぁ…」


なんとなく気まずくなり
静かに部屋を出た

だが、未だに体に張り付くような嫌な感じは拭えなかった
仕方なく、気分転換にもう一度散歩に行く事にした

大通りをフラフラ進み、ふと目に留まった細い路地に
なんとなく、入ってみることにした
長屋が続く路地を歩いていると前方から誰かが走って来た

顔を隠すように手拭いを巻いて
庶民の格好に近づけたのだろうが上質な着物
後ろには、刀を持った厳つい男達

…え、何、これ助けたほうがいいの?
仕方ねぇ。一丁、御前様が助けてやんよ!

男が通り過ぎたのを確認して
刀を二本抜き、男達に突きつけた


「1人相手に多人数は卑怯っしょ」

『んだてめぇ!どきや「つーか寒いな」』

『どかねぇとい「アンタ今まで走ってたの?すげーな」』

『話聞け!!』

「るせぇ…今すぐ首と胴体さよならさせっぞ」


少し凄むと男達はあっさり逃げて行った


「ん、俺って格好いい。で、アンタ大丈夫か?」



【噂話と人助け】