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屋敷に居ても居候なもんで

やる事は確実に限られてきた


--------、

いつものように吉祥に蹴り飛ばされてからの朝餉
だんだん俺の扱いが酷くなってるのは気のせいだろうか


「なぁー、吉祥ー」

「語尾を伸ばすな、煩わしい。なんだ、必要なものでもあるのか?」

「いや…それはねーけどさぁ…」


吉祥が持ってる本は全て読んだし、剣術も一人だと
どーもやる気が出ない。店の事はさっぱりわかんねぇし
やることって云ったら、昼寝して散歩行って…


「やる事ねぇー」

「だから、語尾を伸ばすな。やる事か…」


帳簿を見ながら吉祥が頭を捻る
同時に2つ出来るってすげーなんて思いながら
答えが出るまで大人しく待つことにした

本を捲る音を聞きながらウトウトと睡魔と闘っていると
吉祥がふと頭を上げた


「暇なら…穏。要の相手してろ」

「…要?誰、ソイツ」

「ここらの庄屋の跡継ぎでな、俺の昔からの馴染みだ。奴も随分と暇らしくよく遊びに来る。俺の代わりに相手してろ」


吉祥の幼なじみか…どんな奴かと思ってると店から
バカデカい声がした


『吉祥ー!!』

「噂をすればナントやらか…」

『若旦那、要様がお越しですが』

「構わない、ここに通せ」


相変わらず仕事をしながら、指示を出す吉祥に
尊敬の念を送りながら、要とか云う奴が来るのを待った

バタバタと廊下を駆けて来る足音
お茶を飲みながら吉祥と話をしているとスパンっといい音を立てながら
派手な金糸の髪を持つ男が入って来た


「よう!吉祥!って…誰だお前」

「静かに入れ、要。コイツがこの前、話した穏だ」

「あー!!お前がか!」

「桐生…穏だ。」


ぶっきらぼうに挨拶すると上から下まで見られ一言


「派手な頭してんのな。それに俺のほうがいい男」


かっちーん


「あ゛ぁ?派手な頭はテメェもだろうが、俺のほうがいい男に決まってんだろ」

「んだと!銀色の軽そうな頭の奴に云われたくねぇな!」

「はっ!バカみてぇにど派手な頭の奴が吠えるな!」

「「やんのかコラァ!!表出ろや!」」

「アホかお前ら…」


頭突き合わせてガンの飛ばしあいしてる俺らに吉祥のため息
しばらく退屈せずに済みそうだな


【金と銀のぶつかり合い、傍観する黒】