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城に近づくにつれて

濃さをます血の匂い

むせかえるほどの血と溢れかえる敵


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城付近に着くと味方の兵士と
残党の死体
中へ続く門は破られ状況が見えない


「くそっ…厄介な…」


残っていた奴らを始末して
状況を見ながら城へと入った
被害はざっと…160…
残りの兵士がすくねぇ…!

城の中も随分荒らされ酷い状態だった
だが、俺にはどうでも良かった

真っ先に上総様の部屋へ向かった
廊下には数滴の血痕…
上総様の部屋に飛び込み、俺は目を見開いた


「や…すけ…」

『おー、やっと来やがった。待ちくたびれたよ、弥助くん』

「貴様っ…」


それはあの戦で上総様が首を取ったはずの男
そして、肩から脇にかけて刀傷を追った上総様がいた


『ははっ、驚いたでしょ。あんたらが取ったのは影武者の首』

「んな事どうでもいい!!上総様にっ…!」

『あぁ…このオッサン?優しい人だよねー、自分は死んでもいいから家臣たちは許してくれだって』


そう云うと男はフラリと立ち上がり
ニヤリと笑った


『ムカついたから斬ってやったよ』


その言葉に俺の中で何かがぷつりと切れた


「じゃぁ…てめぇにも…味合わせてやらなきゃなぁ…?」

『っ!!』

「夜叉が舞う、首切り椿の舞…」


一気に間合いを詰め、流れる動作で鳩尾を三発
顎を狙い、回し蹴りを二発
相手がよろけたところをかかと落としで
地にねじ伏せた


『っ…ぁ…ぐぁっ…』


頭を踏みつけ、ひたりと首筋に忍刀を当てた


「てめぇの紅蓮を浴びてこの舞は終焉だ…地獄でいい夢見れそうだな?」

『ひぃっ…やめっ…頼む…たすけてっ…』

「今更…おせぇんだよ」


俺が刀を振り上げ、男に振り下ろそうとした瞬間
刀が後ろで止められた
振り返れば…苦しそうに
顔を歪めた上総様が刀を止めていた


「弥助っ…無意味な殺生をするな…」


その言葉に俺の中で高ぶっていたモノが静かに
収まっていった…。刀を捨て、上総様に跪いた


「いい子だ、弥助…っ…」


その瞬間、上総様の体が傾き…
ゆっくり畳へ倒れていった



『か、ずさ…様っ…上総様!上総様ぁぁああ!!』