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優しく残酷な思い出


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子供の声


「ママ、助けて」

怖い夢を見たんだ

ママやパパが 僕を怖がって捨ててしまう夢をみたんだ
すっごく怖かったよ ママ
僕を抱きしめて 本当のママ達は僕を捨てないよね?
今日の夜は側にいて
お願い
僕を愛して ママ

「ごめんなさい、パパ」

僕は生き物を大事にできなかった

蝶を引き裂いてしまったんだ
どうしてこんなことしたんだろう?
パパは優しいから 絶対僕を叱ったりしないんだ
叱ってよ パパ
寂しいの
愛しているという証を下さい パパ


――「懐かしい、な」


幼い頃の記憶

枕に染み付いた涙
耳を澄ませば聞こえてくる泣き声
体を包み込んだ母のぬくもり
机に散乱した蝶の欠片
指を見ればまだついている羽の鱗粉
優しく私を撫でていた父の掌の感触はまだある

もう二度と戻れないと私に冷たく言い放っている 思い出