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これから、これが二人の当たり前になる-----。宣言通り、午後から仕事が開始された。大量の書類と本に埋もれていた大理石の床も忙しなく動く揚羽により本来の姿を見せ始めた理雨は各部署から回ってきたこれまた大量の書類に埋もれ珈琲と煙草が手放せない状態だ時折、揚羽がタイミングを見計らい珈琲を注ぎ、灰皿を変え、窓を開け…一人と一体は一言も喋らず黙々と己の仕事をこなして行く部屋には掃除機の起動音とペンが紙を滑る音のみあらかた部屋も片付き、新しい珈琲を煎れようとした時書類に埋もれていた理雨が顔をあげた「はぁ…終わった」「お疲れ様です、マスター」お気に入りの珈琲を煎れ新しい灰皿と共に書類で散らかる机に置いた「お前の仕事は終わったか?」「今日のノルマは達成しました」「なら帰るか」「マスター、他に仕事のこ「ってない、帰るっつたら帰る」…はい、マスター」突き抜ける晴天の空を見上げながら軽く背伸びをすると珈琲を飲み干し欠伸を一つ「…にしてもまともな部屋になったな…」「片付け、かなかな手ごわかったです」「だろうな、お疲れ様」そう言って揚羽の頭をわしゃわしゃ撫でるともう一つ欠伸をして「さて、帰るか」「マスター、書類提出しないと明日の仕事増えます」「…わかったよ」仕方なく書類をもち、部屋を出た。軍のメインホールに居た部下に書類を押し付け二人は車に乗り込み、すぐに軍本部を後にした-------「揚羽、ここがお前の住む場所だ」広い部屋には最低限の生活用品しかなく生活感が全くない「部屋は空いてる所、好きに使え。1番奥が俺の寝室。お前の充電器は…まぁ、探せ。携帯用のオイルは冷蔵庫にあるはずだ」揚羽は部屋の間取りを記憶しながら理雨の話しを聞いていたあと…と部屋の隅にある引き出しから一つの財布とカードを取り出すと揚羽に投げてよこした「生活費。必要なら使え」揚羽は渡された多額の生活費を眺めて「マスター明日、家具選びに行きましょう」まずは、生活必需品から【今日から二人】
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