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風が止まり時間が止まり崩れ落ちたのは俺だった------「っ……」「…夜叉より狼の方がっ…強いに決まってるわよっ…はぁ…はぁ…」「ばーかっ…俺の…勝ちだってーの…」「何よ…いまさっ…くっ…」鬼平が歩き出した直後奴は倒れた「何したのよ…」悲鳴を上げる体を無理やり動かし地に伏せる、鬼平に近づいた「…何もしちゃいねぇよ…っ…フツーに勝負しただけだ…まともに俺の蹴り食らってんだ…たってるほうが可笑しいんだよ…」「あたしの負けってっ…ことね…早く首でも取りなさいよっ…」「…お前の首…いらねぇや…俺にそんな力残っちゃ…いねぇ…ただ…とどめだけは刺させてもらうっ…」「酷い男ね…」地に刺さったままの鬼平の長刀を抜き首の真上に掲げた。鬼平は目を瞑り…「寿光…様…」小さく呟かれた言葉を聞き長刀を首に刺した…それと同時に鬼平の長刀が真ん中から折れた「てめぇも潮時だったか…」足の力が抜け、その場に座り込んださっき鬼平に刺された所から出血が止まらない目の前が霞むのは多分、貧血のせいだ…ぶっちゃけ今すぐここで寝たいけど…「(風貴様がっ…待ってる…)」力が入らない足を引きずりながら本陣に戻る事にした一番厄介な鬼平はいない…水無月や夜影に任せて大丈夫だろう…霞む目とフラつく足を無理やり動かし本陣を目指したいつもの数倍時間が掛かったがなんとか本陣の前まで戻ってこれた痛みをこらえ、兵をひかせ中に入ろうとしたら明るい橙見えたその顔に安心して全身の力が抜けた「弥助っ…!!」何泣きそうな顔してるんですか…「今っ…軍医呼んだからっ…!!」そりゃありがてぇ…「しっかりしろっ…弥助…!!」俺は平気ですよ…「風貴様…只今…戻りました」泣きそうな顔に傷だらけの手を添え笑ってみせた約束…果たしましたよ…すいませんっ…少し…休みます…俺の意識が飛ぶ瞬
その瞬間、終戦を告げる法螺貝が遠くで聞こえた…
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