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あの戦から数日親也様の宣言通り勝利の宴が行われた今回の功労者は上総様と……俺らしい元々、大勢と飲むのは苦手な俺女中から数本の徳利を貰い大部屋の外で夜風に当たりながら上質な酒をちまちまと呑んでいたふと気配がして障子の開く音がした「今宵の主役が足りぬと思うたらここにおったか、弥助」「親也…様、忍が宴でヘラヘラしてちゃ全く忍んでないじゃないですか」「フッ…我にそこまで申す忍も主だけよ」「そりゃどーも」障子を閉め、俺の隣にどっかり腰を下ろすと杯を突き出して来た「注げ」「部屋でやれや」ゆっくり酒を注ぐとそれを一気に飲み干したと同時に「弥助、我に士官する気はないか」との問いが向けられた「んな気ねぇっすよ。俺は上総様の下でしか働かねぇし、上総様しか守らねぇ。親也様、悪いが…「今の数倍の給与も出そう」だから今断ってんだろ…」話を最後まで聞け酔っ払い!目据わってんじゃねぇか!!「…仕方ないの…まぁ徐々に口説くとしよう。此度の戦、主と上総の手柄故、存分に楽しめ」「……ありがたく」最初の言葉気になるけどあえて流すぞ!あえてな!!ようやく、親也が大部屋に戻りまたゆっくり飲める…と安心したのもつかの間「やぁーすぅーけぇ」「…上総様、酒くさっ」「やすけは呑んでるかぁ?」話聞いちゃいねぇ…安心しきった赤い顔で上総様が俺に笑いかけて来た戦が終わり、緊張が解けたのか酒は殆ど飲まない上総様が今日は随分酔ってる「弥助ー…よくやったぞ!俺はぁー…鼻がたかぁいっ!」酔っ払い第二号かコンチクショウ…「上総様が頑張ったからですよ。飲みすぎです。部屋戻って寝ますよ」「んー…」上総様に肩を貸し、親也様が用意してくれた部屋へこの酔っ払い第二号を連れて行く半分、夢の中に旅立っている上総様を敷き布団に寝かせそっと布団を掛ける「…お疲れ様です。上総様…ゆっくり休まれてください」言い終えると同時に、俺にもどっと疲れがやってきた穏やかに眠る上総様を確認して静かに天井裏に戻った静かに流れる静寂にただ身を任せるだけ…
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