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「翔矢くん、舞子と一緒に仕事したんやって?」宿舎の廊下を歩いていると龍さんに声をかけられた。俺らのほとんどの国の管理しているこの宿舎に暮らしている。まあ別に『ここで暮らさなきゃいけない』というきまりはないのだけれど、ここに暮らせば家賃やなんかがタダになので結果、欠けている者のほとんどここに住んでいる。「はい。」脳内に、男性の股間を踏みつける舞子さんの姿が浮かぶ。アレはどっちかというと男性の欲を満たしているというよりかは自分自身の欲を満たしているように見えたなあ・・・「あいつとんだ変態やろ? なんでも男の股間踏み潰すことが生きがいらしいで。」「おお、怖っ!!」 と笑いながら龍さんはそう言った。(生きがいねえ・・・)そう思ったとき突如悲鳴が上がった。「イタタタタ、ちょっ、勘弁してやぁ。」悲鳴の主、龍さんを見ると、そのこめかみにグーに握られた二つの拳がグリグリとおしつけられていた。「誰がとんだ変態だって? ん? もう1回言ってみな?」龍さんの背後からおどすような女性の声が聞こえてきた。「イ、イヤ、なんも言っとらんよ。」龍さんは笑ってごまかそうとするが痛みで顔がひきつり上手くいかないようだった。「そうかなぁ~? でも舞子は変態って聞こえたんだよね~? それじゃあ変態は変態らしく金玉踏み潰すことにしよっかなぁ~?」おもしろい玩具を見つけたような目をした舞子さんの顔が龍さんの顔の横からあらわれる。「ヒイ、それは本当に勘弁や。」ビクっとおびえて股間を手で隠しながら龍さんは苦笑する。「ん~。 どうしよっかなぁ~。」その様子をおもしろそうに見ながら舞子さんは龍さんの耳に息を吹きかける。そんな2人はとても楽しそうで、うれしそうで、俺には少し羨ましく思えた・・・
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