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それから数日…戦の日がやって来た主の命で上総様も出陣が決まり城の中は上総様が一人で走り回ってるのに便乗していつも以上に騒がしいもちろん、戦忍の俺も参戦準備も終わり、いつものように天守閣の屋根の上で寝ているとバタバタと上総様が一人騒いでいる「御守り…刀…忘れ物はあと…あと…弥助!」 俺 か!忘れ物のじゃねぇっての…「や「忘れ物で数えないでください」ぬ、ぃよし!!出陣!!」なんでこんな元気なんだよこのオッサン…------元気に出陣して数刻戦場となる高原に付けば両者とも見事な陣を張り開戦はいまかと空気が張り詰めていたあぁ…この空気…感覚が戻ってくる…「弥助…まずは本陣に赴き、上様に挨拶をせねば」「諾…」上総様の馬の後ろに背中を預けて乗り『上様』とやらがいる本陣に向かった本陣の最奥に案内させられた俺ら上総様は誰もいない上座に膝をつき、すっ…と頭を下げたしばらくして武装した一人の男が上座に座った「親也様…遅参の段、御免なれば」「まぁ、よい。戦嫌いの主が参っただけ善きことよ」一目見てわかった圧倒的な力、人を惹きつける統率力この男…出来る「して…上総よ。気配を消し、入り口にいるのは、主の忍か…」俺にも気づくのか…この男は上総様への問いも確信になっている「はっ、我が忍にて。弥助!」上総様に呼ばれ音も無く横に膝を着く「ほぅ…見事な紅よ…主、名は」「弥助と申します」紅とは…俺の異様な髪の色上総様もこの色で俺を椿と呼んだ「弥助…か。フン…我のためその力、存分に奮うてみせよ」「お心のまま…なして見せます」「もうよい。下がれ」頭をさげ、本陣を出た開戦まであと…わずか…
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