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昔昔、あるところに「竹下」という老夫婦が住んでいました。あるとき、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出かけました。おばあさんが川で洗濯をしているとドンブラコ ドンブラコとBIG PEACH が流れてきました。おばあさんは、おじいさんと、貪り食い散らかそうと思い、家に持ち帰りました。おじいさんは早速、特製のナタで桃を叩き割りました。すると中から、新鮮な眼に余る血の噴出した哀れな赤ちゃんが出てきました。おじいさんは、おばあさんの責任と言い逃れ、おばあさんは窃盗罪の罪に問われないよう、必死で子育てをしました。そして、必死の介抱もあってか、赤ちゃんはスクスクと育ち、ミルクが欲しいときは「ウィイイイイイイイッシュ!ウィイイイイイイイイッシュ!」と泣き、金が欲しいときは「ダイイイイイイイイイゴ!ダイイイイイイイイイイゴ!」と泣きました。おじいさんは、ウィッシュにするか、ダイゴにするか迷いました。しかし、やはり、世の中金が全てと知っていたおじいさんは、「ダイゴ」と命名しました。竹下家は、お金はおじいさんが元総理だったので、年金でたんまりあったのですが、しかし、ミルクは市販の粉ミルクではダイゴは受け付けませんでした。困ったおじいさんは、近所の「影木栄貴」というお姉さんを無理矢理孕ませました。そして、近所のお姉さんにダイゴを育てることにさせました。金はあるのです。ある日、おじいさんが、『芝刈りという名目の密猟』をしていたとき、誰かに背後から襲われ、殺害されました。それは、おばあさんが川から桃を拾ってから20年目を迎えたころの事でした。一方ダイゴは立派な身体付きとなり、お姉さんと竹下おじいさんとの間にできた息子と、栄貴お姉さんが書く、『同級生プレイ』ものの同人誌のモデル餌食となっていました。次の日、おばあさんが、お姉さんの家に駆けつけました。「ダイゴ!ダイゴはおるかや!?」おばあさんは白髪を振り回し血相を変えて叫びました。「どうしたんですか?おばあさん、血相変えて・・金なら後5億6000万・・」お姉さんは、自分の受けた屈辱を忘れることはできませんでした。「か・・金なら必ず払う!ダイゴに話をさせてくれ!」金なら・・という言葉に違和感を覚えましたが、お姉さんはダイゴを呼びました。
2階からは、とてつもない音量のギター音とボーカルの声がしていました。しばらくすると、ギターは鳴り止み、ダイゴはその2階から茶髪に染めた頭を掻きながら降りてきました。「なん、すか?おーう婆ちゃん おひさしぶりー!」ダイゴはすっかり渋谷系と化してしまっていました。おばあさんは、わなわなと手を震わせて、ダイゴに焦点を合わせているのか分からない目をしてブツブツ話を始めました。「あ、あのな・・わしらがあんたを預けて、金をそこの影木に渡しておるのは、しっとろうな・・?」ダイゴはしばらく頭に「?」の文字を浮かべましたが、隣で急かす目をしていたお姉さんがいたので、とりあえず、話のウマを合わせることにしました。「あったりまえじゃーん!ばあちゃんにはお世話になってるよ!」おばあさんは、この状況に気づいたのか気づかないのか、ますます震わせて言い放った。「この・・この渡しておる金はな・・かの偉大な『私の夫である』竹下元総理の年金から来とるのじゃ・・つまり、お前らが幸せに生きとるのは、この『私の夫である』登の年金のおかげなんじゃ・・」 影木栄貴は身震いをしました。彼女は、ダイゴと違い、2階でわけのわからないギターと歌の交錯をしている間、案外ネットとかでニュースを見るのでした。そして、彼女の頭には最新のニュースが焼きついていたのでした。「・・竹下登元総理大臣 鈍器で殺害・・」栄貴はおばあさん並みに目を震わせました。「ま・・まさか、私を犯し、ダイゴを預けたあの腐れジジイは、『竹下元総理大臣』だったのですか!?」栄貴は、驚愕と恐怖の顔を何度も繰り返し、崩れ落ちました。そして、おばあさんはボソボソと「ニュースで公にはなっておらんが・・実は、総選挙を控えた麻生も・・行方不明だと聞いておる・・こうなってしまったら、『自民党』が崩れ去ってしまうのじゃ・・!!」 締めはやたらと強気で言葉を吐き捨てました。そして、おばあさんはダイゴを睨み、「自民党が崩れてしもうたら、民主の独裁政権じゃ・・!!麻生を奪ったのも民主党という情報も来とる!これだけはなってはいかん!『偉大な』成果を見せた登の行為を無駄にするのじゃ!だからの・・」 おばあさんはそうして、ダイゴに懇願しようとしがみ付きました。「だからの・・!!麻生を・・!麻生を助けてくれ!!」そして、やっとダイゴが震撼しました。
ダイゴが震撼したのは、そのおばあさんの迫力にありました。実のところ、ダイゴは政治のことをよく知りませんでした。おばあさんに人とは思えないツラと衝撃を浴びせられたので、しばらく呼吸を整え、ダイゴは切り替えしました。 「おばあさん、だからなんだってウィッシュ?年金は大丈夫なんっすよね?」しがみつくおばあさんを、あたかも見下し始めたので、おばあさんは言います。「民 主党は・・民主党は、わしらから金を分捕る気じゃ・・そうして、中国朝鮮外交に金を注ぐらしい・・その証拠に、民主党内での、年金引き下げを批判するヤツ ラは内部でどんどん消されておる・・ワシら・・そう、ワシとおまえら一家は、民主党によって破滅の危機を迎えるのじゃ!」「マジパネェっす」ダ イゴは生まれてこの方、ほとんど金ももらえないミュージシャンとなって、暇なら渋谷にお出向き、頼まれることといったら、栄貴のモデルだけという、何不自 由ない生活を営んできたが、彼は、これほどにまでない衝動に駆られ、初めてだろうか・・とたんに怒りに火がつきました。その火はほとんど燃え盛ることの無かったものでしたが、今回ばかりは、頭の中で回れば回るほど威力を増し、彼の脳内では、血管にマグマが流れ、瞳孔の火口には灼熱の炎が暴れまわりました。 そう・・ダイゴは金に貪欲だったのです。おばあさんは、それをニヤリと笑み、その瞬間を逃しませんでした。「民主党員は、『鬼が島』を工作本拠地としておる。そこに、民主党のボス、『小沢』もまた潜んでいるはずじゃ・・敵は精鋭の部隊が多数おるとの情報も来ておる。」 ダイゴは焦りました。そんな敵にダイゴはたった一人で立ち向かいのです。金のためとは言え命あってこそでした。しかし、これもまた、おばあさんは瞬時にタイミングを見切り、続けます。「心配は要らん・・鬼が島に向かう間にきっと仲間に逢えるはずじゃ・・仲間は『信頼する絆』によって成立するものじゃが、わしら竹下家の場合は、『コレ』を使う。」 そうして、くたびれたジャージズボンからおばあさんは袋を取り出しました。「なんすか?これ?」ダイゴはその袋を覗き込むようにして眺めました。「『きび団子』じゃ!!ワシら竹下家のみが作ることができる宝食じゃ・・あと、これもやろう・・」そうして、ダイゴに重々しい剣をおばあさんは渡しました。「『聖剣エクスカリバー』じゃ・・」
「マジパネェ・・・この俺が、囲まれている!?」数時間前・・ダイゴはこの神々しい剣に酔いしれ、子供のように玄関でブンブン回して遊びました。おばあさんは見事なフットワークでその刃を避け、「さあ!ゆくのじゃ!そして、民主党の小沢を倒すのじゃ!!!」と高らかにダイゴに空を指指しました。ダイゴは重く艶やかに光るエクスカリバーを背中にかけ、魅惑の珍食のきび団子を手に持ち我が村を後にしました。彼の後ろで、おばあさんと影木お姉さんのトランペット、即席で作った『ダイゴ応援歌』が遠くなっていくのが分かりました。ダイゴは、戻って来れないかもしれないという不安にもまかれましたが、それでも国の存亡をかけて彼は立ち向かうのでした。何より、勇者ってかっこいいじゃないですか。ダイゴが、しばらく歩いていると、どこからともなく、チャッチャラチャ~ン♪という携帯メロディのようなものが聞こえてきました。すると、目の前には、『スライム』が立ち尽くしているではありませんか。ダイゴは、「こいつを倒すと、経験値・・いや、金が内臓から出てくるに違いない」と思い、ダイゴは切りかかることにしました。スライムはおびえていました。そして、スライムは「仲間を呼ぶ」を使いました。するとどこからとも無く、見分けのつかない顔をした、スライムが出てくるではありませんか。ダイゴはそのスライムまとめて切りかかりましたが、スライムはおびえていました。そして、スライムは「仲間を呼ぶ」を使いました。そして、2匹が4匹になり4匹が8匹になる・・そうして、ダイゴは一挙に周りを制圧されてしまいました。「マジパネェ・・・」ダイゴは冷や汗を噴出しました。その冷や汗は止まることを知りません。ダイゴは、必死に切りかかりました。しかし、倒しても倒しても、スライムは「おびえる」ばかり。そして、また仲間を増やしました。ダイゴの見る光景には、一面の群がる青色のプニプニがウジャウジャしているのです。次第に、そのスライムのぬめりによって、エクスカリバーの鋭利は鈍ってきました。いくら聖剣といえど、半液状には弱いのです。「もう・・もう負けてしまうんですか・・マジパネェっす・・」ダイゴが諦めかけたその瞬間!「boys be あんびしゃす!」声の先には、太陽に背に一点の黒い影が・・!
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