「*9」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

*9」(2009/08/25 (火) 21:42:49) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

書:小久夜 「え?ダル・・・じゃなかった、ダル先輩て寮長だったの?」 その日の夕食の時間、食堂には同じ机を囲むデニス、久遠、めいの3人の姿が あった。めいはダルについての新情報で驚きに目を見開いた。  「今まで気付かなかったなんて・・・・我ながら信じられない」デニスがぼやくと 久遠がサバ味噌をつつきながら言った。「でもさ、ダル先輩て寮長の仕事 してなくない?下級生の寝坊叩き起こすのも寮長の仕事なんでしょ?ダル先輩が 仕事してればデニスの遅刻減るんじゃ・・・モガッ!」  久遠のあまりの言い草に、めいがサバ味噌を半分箸で掴んで久遠の口に 突っ込んだ。 「何すんの!」久遠が抗議する声に、めいは自分の背後を無言で 指さした。 デニス、久遠は、真後ろの机でダル、ショウ、サクの3人が夕食を 食べているのに 気付き、さっと青ざめた。ダルとショウは戦術について、 箸を振り回しながら熱く 討論していて、3人には気付いていないようだった。  しかし、退屈そうにラーメンをすすっていたサクは、3人に向かって 意味ありげな視線を送ると、にやりと笑った。  「サク先輩、黙っててくれるかな・・・」久遠はすっかり食欲が失せた様子で サバ味噌の残りを押しやった。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー