「-追憶-」(2009/04/02 (木) 23:02:12) の最新版変更点
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白い、白い、狂うような白へと少年は堕ちていく。
「よシ……麻ス……脳ハは……」
書きなぐるかのように、白い闇に乱雑な声が響く。
「ナンデ、ボクダケナンダロウ……」
そんな毒々しいほどの白の中で、少年はぼんやりとそう思った。
真っ白な画用紙に水滴を落とすかのように、ポタリ、ポタリと白い虚空に黒い染みができていく。
「ボクダケガトクベツダカラ?」
ジワリ、ジワリとその染みは広がり、白を黒く塗りつぶしていく。
「ボクノホカニモ、トクベツナコガイレバイイノニ……」
黒い、黒い、狂うような黒に飲み込まれる中、救いを求めるように少年はそう【願った】。
ババ抜きでのジョーカーのような永遠の仲間外れの少年は……
大富豪でのジョーカーのような並外れた力を持った少年は……
創造主にも、破壊者にもなれる、【願いを現実にする】という神にも似た稀有な力を持った少年は……
【願った】。
【自分以外にも、その稀有な力を有する存在がいる】ことを……
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