「エソラの詩的恋愛」(2009/02/22 (日) 22:29:23) の最新版変更点
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さようなら なんて
くだらなくて惨酷で その上不確定で不快な挨拶だろう
挨拶というよりも これではまるで愛殺だ
わたしが捧げたものを あなたはどこで落としていったのだ
せっかくの素晴らしき日常と記憶と言葉
卵から育てた雛鳥
零から考えた四色問題の証明
無から始まった宇宙の起源と正体
あなたはそれらをナイフで刻んで 朝一番の身を切り裂くような風邪に頼んで
飛ばした
果たして戻って来るだろうかと 己に問うたところで
運命やら人生やら赤い糸やらは
多分おそらく
否
絶対に間違いなく
得体の知れない誰かが 不気味に糸を巧みに操って
素性の知れない神様が すでにさっさと決めていて
それでは文字通り 手のひらで踊る
わたしもあなたもその存在の一部に過ぎないのだとしたら
それで至極納得がいくのだろう
あなたはそれ故 さようなら と
ならばあの甘い言葉をどこに置いていったのだ
あなたはどこで落としていったのだ
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