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<div class="articleContents">
<p>全ては、生命の珠［イノチのミ］と呼ばれる一つの果実から始まる。</p>
<p> </p>
<p>少女は丘の上の小さな小屋で、彼女の祖母と幸せに暮らしていた。</p>
<p>しかし、ある日。おばあさんを不治の病が襲った。 </p>
<p>おばあさんは最後に、少女にこう言い残して亡くなった。</p>
<p>「私はね、実は魔法使いなんだ。そして、私は最後の魔法を使うことにするよ――</p>
<p>――何でも願いを叶える果実を生み出す魔法さ」</p>
<p>おばあさんは、己の体を粒子に変えて、生命の珠を作り、天に向かう・・・。</p>
<p> そして少女は、その果実を食べて、願った。</p>
<p> </p>
<p>――妖精に、会いたい。</p>
<p> </p>
<p align="left">＋＋＋</p>
<p>一方、妖精界では。</p>
<p>クルー・アポトニティーとアルター・チェインが相談しておりました。</p>
<p>彼らは八妖精でした。</p>
<p> </p>
<p>八妖精とは、人間界と妖精界のバランスを調整する八人の妖精たちである。</p>
<p>百年に一度、儀式の間とよばれる城でバランスの儀式をするのです。</p>
<p>しかし、その儀式をおこたると、世界は地獄と化します。</p>
<p> </p>
<p>チェインたちは時空に飛ばされた八妖精を助けるために、時空へと向かうのです。</p>
<p>しかし、時空に行くには人間が一人必要でした。</p>
<p>少女はチェインの家に現れました。</p>
<p>チェインはクルーの力によって、その少女のことを知っていました。</p>
<p>そして、不覚にもチェインはそこで少女に一目ぼれします。</p>
<p>少女は美少女でした。</p>
<p>少女は、妖精体験サービス、のような仮妖精という制度により、半分妖精になります。</p>
<p>少女はそこで、人間界にいたころの名前を忘れて、アブソーという名前を貰いました。</p>
<p>そんなこんなで、城から時空にとぶ前日に、クルーはアブソーと二人っきりで何かを話していました。</p>
<p>その内容はまだあきらかではありません。</p>
<p>そして彼らは、未知なる時空に足を踏み出したのです――。</p>
</div>