暗い、エルゴの店内、そして、そこに薄ぼんやりとした、光。
「来たかえ、ようやく」
笑うのは、純白の悪魔。
「ええ、来ました」
答えるのは、碧の犬。
間違いなく、そこにあるのは敵意、である。
「マイロードになんのつもりですか!?」
睨む眼光は烈火
「ふん、ちょっとした、『遊び』じゃよ」
笑い、エントリーポットの中に沈む、ディス
「待ちなさいっ!」
追うように飛び込む。
笑うのは、純白の悪魔。
「ええ、来ました」
答えるのは、碧の犬。
間違いなく、そこにあるのは敵意、である。
「マイロードになんのつもりですか!?」
睨む眼光は烈火
「ふん、ちょっとした、『遊び』じゃよ」
笑い、エントリーポットの中に沈む、ディス
「待ちなさいっ!」
追うように飛び込む。
仮想の風、吹き荒ぶは、砦。
そして、映るは一人の映像。
そして複数の影。
「マイロードっ!!」
縛られて、拘束されている影ひとつ。
駆け寄ろうとして。
――――銃声一発。
「……狙撃!?」
聞き取り、寸前に回避。
映るのは月下に赤い眼。
《紅き目の狙撃手》
「悪いけど、仕事なのよ」
悠然と微笑む、柱に構える影、見えないが、声は響く。
そして、足音、多数、近接、重圧。
「どういう、つもりですかっ!!」
咆哮。
「ふん、遊びだと言ったろう?」
「ルールはシンプル、ここにある、鍵」
砦の入り口に置かれ。
「これを取ったら、お前の勝ちじゃ」
「取ったら、で良いんですね?」
「無論じゃよ……嘘は言わん」
不適に微笑む白影。
「では、スタート、じゃ」
そして、映るは一人の映像。
そして複数の影。
「マイロードっ!!」
縛られて、拘束されている影ひとつ。
駆け寄ろうとして。
――――銃声一発。
「……狙撃!?」
聞き取り、寸前に回避。
映るのは月下に赤い眼。
《紅き目の狙撃手》
「悪いけど、仕事なのよ」
悠然と微笑む、柱に構える影、見えないが、声は響く。
そして、足音、多数、近接、重圧。
「どういう、つもりですかっ!!」
咆哮。
「ふん、遊びだと言ったろう?」
「ルールはシンプル、ここにある、鍵」
砦の入り口に置かれ。
「これを取ったら、お前の勝ちじゃ」
「取ったら、で良いんですね?」
「無論じゃよ……嘘は言わん」
不適に微笑む白影。
「では、スタート、じゃ」
「……っ!!」
猛ダッシュ、向こうには狙撃手、止まっていたら確実にアウト。
「悪いけど、そーはいかないんだよねっ!!」
鞘走り、銀の一閃。
身を屈め、前を見る
赤い着物を纏った、ツガルタイプ。
「……傭兵、ですか」
「そーいうことっ、なんせボクは無敵だからねっ!」
何度も振るわれる刃。
「悪いけど、付き合ってはられないんですよっ!」
見聞り、中空へ。
――――”SWORD VENT”
浮かんだ、瞬間、叩き落される。
「迂闊に飛ぶものではありませんね」
不適に笑う、黒い悪魔、腕には黒き刃。
「さて、エレガントとは言いかねますが―――悪らしくいきましょう」
飛び掛ってくる影を寸前回避。
慌てて、体制を建て直し、後退しようとした一瞬。
体が、浮いた。
「ライジング・ぺネトレーションっ!!ってなーっ!」
続いてくるのは、螺旋の衝撃。
鋼の悪魔が放つ、怒号の一撃。
「っっ!!」
砲莱を盾に、そのまま吹き飛ばされる。
その刹那、銃声。
「―――忠実なる守り手っ!!」
スキルを起動、そのままレーザーを受け止める。
それだけ、そのまま狙い撃たれる。
銃、剣、刀、穿
スキルにより、ダメージは無いが、動けない。
「……っ、く」
このままじっとして、様子を見ようとした、その瞬間。
「――――ふん」
白い悪魔が、龍ノ刃を、振り、そのまま、吹き飛ばす。
「貴様―――まだ、そんなぬるい考えか」
「何が、ですか」
呼吸も荒く、立ち上がって
「どうせじっとしてそのまま耐えようと思っていたのだろう?」
「な……」
図星を突かれ
「ふん、詰まらん、ライバルとも呼べぬわ、主は儂が貰う」
「!?」
蹴り足、そのままサバーカの一撃で蹴倒され
「痴れ者め、そこでじっと這い蹲れ」
振り向いて、そのまま、興味すら失った顔で
そして、周囲からの攻撃も再開される。
「ねーー、なんか弱いもの苛めみたいでやだよ、ボクこれ」
「―――悪のためですから、悪には悪の流儀があります」
「ち、胸糞悪い、とっとと終わらせてしっぽりしてーぜ」
一閃、二斬、三打。
構えて、腕装甲を使って防御、防御、防御
猛ダッシュ、向こうには狙撃手、止まっていたら確実にアウト。
「悪いけど、そーはいかないんだよねっ!!」
鞘走り、銀の一閃。
身を屈め、前を見る
赤い着物を纏った、ツガルタイプ。
「……傭兵、ですか」
「そーいうことっ、なんせボクは無敵だからねっ!」
何度も振るわれる刃。
「悪いけど、付き合ってはられないんですよっ!」
見聞り、中空へ。
――――”SWORD VENT”
浮かんだ、瞬間、叩き落される。
「迂闊に飛ぶものではありませんね」
不適に笑う、黒い悪魔、腕には黒き刃。
「さて、エレガントとは言いかねますが―――悪らしくいきましょう」
飛び掛ってくる影を寸前回避。
慌てて、体制を建て直し、後退しようとした一瞬。
体が、浮いた。
「ライジング・ぺネトレーションっ!!ってなーっ!」
続いてくるのは、螺旋の衝撃。
鋼の悪魔が放つ、怒号の一撃。
「っっ!!」
砲莱を盾に、そのまま吹き飛ばされる。
その刹那、銃声。
「―――忠実なる守り手っ!!」
スキルを起動、そのままレーザーを受け止める。
それだけ、そのまま狙い撃たれる。
銃、剣、刀、穿
スキルにより、ダメージは無いが、動けない。
「……っ、く」
このままじっとして、様子を見ようとした、その瞬間。
「――――ふん」
白い悪魔が、龍ノ刃を、振り、そのまま、吹き飛ばす。
「貴様―――まだ、そんなぬるい考えか」
「何が、ですか」
呼吸も荒く、立ち上がって
「どうせじっとしてそのまま耐えようと思っていたのだろう?」
「な……」
図星を突かれ
「ふん、詰まらん、ライバルとも呼べぬわ、主は儂が貰う」
「!?」
蹴り足、そのままサバーカの一撃で蹴倒され
「痴れ者め、そこでじっと這い蹲れ」
振り向いて、そのまま、興味すら失った顔で
そして、周囲からの攻撃も再開される。
「ねーー、なんか弱いもの苛めみたいでやだよ、ボクこれ」
「―――悪のためですから、悪には悪の流儀があります」
「ち、胸糞悪い、とっとと終わらせてしっぽりしてーぜ」
一閃、二斬、三打。
構えて、腕装甲を使って防御、防御、防御
――――私は、これでいいの?
スキル「忠実なる守り手」の使用を推奨。
システムメッセージが響く……だけど私は
否定(ネガティヴ)
素体蓄積ダメージが一定量経過、スキル「忠実なる守り手」の使用を。
――――否定(ネガティヴ)
私が望むものは。
地面にじっと立って待つことではなく!
前へ進み、大切な人の下へっ。
システムメッセージが響く……だけど私は
否定(ネガティヴ)
素体蓄積ダメージが一定量経過、スキル「忠実なる守り手」の使用を。
――――否定(ネガティヴ)
私が望むものは。
地面にじっと立って待つことではなく!
前へ進み、大切な人の下へっ。
映るのは、草原、穏やかな大きな樹の下で、彼女は笑う。
「ん、貴方がそれを望むなら、蒼にして緑は力を貸すわ、ようこそ」
「ん、貴方がそれを望むなら、蒼にして緑は力を貸すわ、ようこそ」
優しい、暖かい声が、聞こえた。
スキル「忠実なる守り手」を破棄、スキル構築……完了。
スキル「疾風なる走り手」の使用を推奨。
……っ!!
翔ける、浮遊、前進、速度、一瞬。
そして鍵の前。
「―――ぁぁぁぁっ!!!」
「ふん、まともな顔になったな」
最後には白い悪魔
轟刀一閃
「感謝します―――」
跳躍。
「ふん、良いのじゃよ、儂は負けるのも好きだからな」
その刹那、鍵を掴んだ
「……私の、勝ちですね」
笑い、幻想が解ける。
スキル「忠実なる守り手」を破棄、スキル構築……完了。
スキル「疾風なる走り手」の使用を推奨。
……っ!!
翔ける、浮遊、前進、速度、一瞬。
そして鍵の前。
「―――ぁぁぁぁっ!!!」
「ふん、まともな顔になったな」
最後には白い悪魔
轟刀一閃
「感謝します―――」
跳躍。
「ふん、良いのじゃよ、儂は負けるのも好きだからな」
その刹那、鍵を掴んだ
「……私の、勝ちですね」
笑い、幻想が解ける。
戻ってきたのは現実、そして、あの人の顔。
「碧鈴ー、大丈夫かー?」
頭を撫でる、彼女の主。
「うわぁぁぁん、まいろぉぉどぉぉぉ」
抱きついて、顔にすりすり、と。
そして気づく、周囲から視線が。
「こほん」
視線の先にはエルゴの店長。
「あー、先輩、すんません、うちのディスが」
「んや、おれは早人に金さえ払って貰えれば、電気代かかるし、バーチャルだと」
「へ?」
「……ああ、ついでに助っ人の皆に、お礼も払って置くのじゃぞ?」
「え?、ちょ、俺金ないのに!?」
「……自業自得です、馬鹿マイロード」
「うわぁぁあん!?」
「碧鈴ー、大丈夫かー?」
頭を撫でる、彼女の主。
「うわぁぁぁん、まいろぉぉどぉぉぉ」
抱きついて、顔にすりすり、と。
そして気づく、周囲から視線が。
「こほん」
視線の先にはエルゴの店長。
「あー、先輩、すんません、うちのディスが」
「んや、おれは早人に金さえ払って貰えれば、電気代かかるし、バーチャルだと」
「へ?」
「……ああ、ついでに助っ人の皆に、お礼も払って置くのじゃぞ?」
「え?、ちょ、俺金ないのに!?」
「……自業自得です、馬鹿マイロード」
「うわぁぁあん!?」
「えと、ディス、その、えーっと」
「ん、なんじゃ碧鈴、儂と一夜でも過ごすか?」
「茶化さないでくださいっ、えーと、その……宣戦、布告、です」
「良かろう、儂は両方とくっついて一挙両得じゃ」
「なー!?」
「ん、なんじゃ碧鈴、儂と一夜でも過ごすか?」
「茶化さないでくださいっ、えーと、その……宣戦、布告、です」
「良かろう、儂は両方とくっついて一挙両得じゃ」
「なー!?」
なお、しばらくエルゴのただ働きで色々決着がつきましたとさ。
どっとはらい
「払えてねえから、絶対払えてないから……」
orz
どっとはらい
「払えてねえから、絶対払えてないから……」
orz
徒然続く、そんな話。 第九節
思いは風になりて。 節終
思いは風になりて。 節終