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● 三毛猫観察日記 ●



◆ 第十五話 「歌えばいいんでしょ!」 ◆



今日は5月10日。デストーラⅡとの死闘が明けて最初の土曜日。夕方だから授業は無い。
なんか色々あってバタバタしてたけど、とりあえずレインのファーストリーグ入りを祝う
祝賀会を開くことになった。
最初はファミレスでやる予定だったんだけど、何かレインが桜花の手料理を食べたがって
いたので、急遽アキオのマンションで開催することになった。

「お待たせしました!」
サンタ子、じゃなくって桜花がブースター全開で料理を運んできた。
「あっ、運ぶの手伝うわよ!」「おっと、そやなぁ」由奈さんと金城さんが台所へ立った。
次々と居間に運ばれてくる料理。何か…お子様ランチのフルコースみたいな感じ。
「わぁ~!スゴイですスゴイですぅ~~~!!」
レインが三段重ねのイチゴケーキの傍でクルクルと踊ってる。全身で喜びを表現してるな。
「頑張って作った甲斐があったわ!」それを見つめる桜花の瞳は優しい。


宴もたけなわ、料理も半分以上無くなっている。
「何かレインばっかり祝ってもらっちゃって…桜花ちゃんの復活もお祝いしなくちゃ
 いけないのに」
由奈さんの言葉に対してアキオは、
「いや、桜花の場合は事情が事情だからね…むしろ内緒にしてた俺が責められるべきだし」
「そんな事は無いですよ!桜花ちゃんを思ってやった事じゃないですか!
 それに…そんな大きな秘密、2年間も一人で抱えて…大変だったでしょう」
「あっ、一人じゃないよ。この事は虎太郎も知ってたから」

途端にみんなの視線が俺に集まる。
「うん、知ってたよ。ってか桜花をサンタ子として復活させたの俺だし」
(「何で内緒にしてたんですか!」「アンタ…外道やな」「先輩、見損ないましたよ!」)
……何故アキオと俺じゃこうも反応が違うんだ……

「と、とにかくっ!!!こうなったからには桜花に教えなきゃいけない事がある!」
「え、えっと…何ですか?」
「桜花、俺はオマエを修理する為に姉妹の墓を暴いた。そうでもしなければ
 オマエの失われた部品データを得る方法が無かったからな。まぁ…言い訳だが。
 そして桜花。今のオマエの中には、その姉妹達の部品が幾つか使われている。
 墓暴きの罪を誤魔化す訳じゃないが、姉妹達は今もオマエの中で生きているんだ」
「みんなが、私の中に…」
俺の言葉を聴き、自分の右手を胸に当てジッと考え込む桜花。

「それからアキオ。オマエ俺にも内緒にしてる事があるだろう。もう正直言っちまいな」
「な、何の事かな?」
「…俺の口から言わせる気か?ミアのCSチップの事だよ」
一心不乱にケーキを食べていたミアが、キョトンとして俺の方を向いた。

「やっぱりバレていたか。……いいのか、この場で言ってしまって」
「もう隠し事はナシだ。ミアの為にもならない」
「そうか…解った。
 ミアちゃんの素体とCSチップは俺が用意した物だけど、そのCSチップは…
 虎太郎の推察通り、桜花の姉・クルセイド型ナンバー1に使われていた物だ」

桜花の方を見る。ショックを受けたかと思ったが、意外と落ち着いている。
「やっぱり…予想はしてました。だって『バーストモード』って姉さんが考えた技に
 そっくりですし、『アビスブレード』も練習していた技でしたから」
そっか。だからミアとレインはバーストモードを使えるのか。レインは再生修理で
ミアから間接的にナンバー1のCSチップデータを受け取っているしな。

「俺は少しでも桜花が喜ぶ事をしたかったんだ。どんな形であれ姉妹を復活させたかった。
 ゴメンなミアちゃん、俺のエゴで大変な物を背負わせてしまって……」
「ん~と、この体は仮のものだから何てもいいのぉ。将来人間になってコタローと結婚
 するんだし。それにアキオちゃんも桜花ちゃんも大好きだから、ぜんぜんおっけぇ!」
「ミア……」
桜花がミアをぎゅっと抱きしめる。
「可愛い妹。そして大好きだった姉さん……ミア、私も大好きよ……」


「なんか湿っぽくなっちゃいましたね。ちょっと気分を切り替えましょう!」
小暮君が話題を変えた。
「そうだ、昔のアルバムとか見せてもらえませんか?今までは桜花ちゃんの事があって
 見るの遠慮しちゃってましたけど、もうそんな必要ありませんからね!」
「あぁいいよ。ちょっと待っててくれ」
そう言ってアキオは奥の部屋へアルバムを取りに行った。

料理が退けられ、テーブルの中央にアルバムが並べられる。
「とりあえず高校時代のアルバムを持ってきたよ。そういえば俺も見るの久しぶりだ…」
主に公式バトル関係の写真か。最前列で小春がアルバムをめくる。
「ステキ……今のサンタ型桜花ちゃんもステキだけど、昔の侍型桜花ちゃんはホントに
 宝塚にでも出ていそうなぐらいカッコいい♪」
「あ……アリガト……」ちょっとバツの悪そうな桜花。

「他にはどんな写真が……えええええっっっっ!!!???コレ何ですか!!!!!」
小春の視線が一枚の写真に止まる。そこには……
   天使のコスプレをしたアルテア。
   悪魔のコスプレをした昔の桜花。
   そして二人ともエレキギターを抱え、背中合わせで演奏している。

「きゃぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!コレはダメぇ~~~~~~!!!」
写真の上に乗っかり、みんなに見せまいとする桜花。
「アキオ!この写真捨てたんじゃなかったんですか!!」
「一回捨てたけど、後でアルテアちゃんから同じのを貰ったんだよ~ん」
「あ、あ、アルちゃん!!!」桜花がアルテアに詰め寄る。
「桜花さん。オーちゃん。私は貴女との思い出を大切にしたかっただけ……」
とか言いながらニヤニヤしている。

一人で悶えている桜花を尻目に、金城さんが話し出した。
「懐かしいわぁ~コレ。高校の文化祭で神姫バンドをやった時の写真やわ。この時は
 桜花がイヤがってなぁ、説得するのに時間が掛かったっけ」
「説得なんてされてませんよ!!あれは脅迫って言うんです!!!」
「オーちゃん、脅迫なんて人聞きの悪い。断りづらい交換条件を出しただけじゃないの」
「アルちゃん、それを脅迫って言うのよ!!」
アルテアを睨み付ける桜花。当のアルテアは「おほほほ~」な顔をしている。

「え~っと、話を戻すでぇ。
 アレはホントに楽しかったなぁ。コンサートも大盛況やったし、いつまでも
 アンコールの声が止まなかったわ。神姫部のみんな、頑張ったからなぁ。
 そやそや、この時のボーカルはマヤーがやったんよね」
「ええっ!?あの沖縄のマヤーちゃんですか?」小春が意外そうに尋ねた。
「そうや。あの頃は赤峰はん、まだ大阪の大学に通っていたからなぁ。よくウチらと一緒に
 つるんでいたねん。ほら、この写真や」

金城さんがアルバムをパラパラめくり、一枚の写真を指差した。
そこにはパンクルックに身を包んだマヤーの姿が。
「うわぁぁぁ……」写真を食い入るように見つめる小春。
「マヤーってめっちゃ歌が上手いねん。最初はニャーニャー言うかと思ったら、もう
 レ○ッカみたいにノリノリでなぁ。あれプロとしてやっていけるんとちゃうか?」
「凄い……マヤーちゃん、エロカッコいい…………ステキすぎる…………」
あ~あ、小春がアッチの世界にいっちゃったよ。


「それで思い出した。アキオ、桜花の事はちゃんと赤峰はんとマヤーに言ったん?」
「ああ、その日のうちに電話しといたよ。赤峰さんはちゃんと聞いてくれたけど、
 マヤーちゃんがね……もう電話口でエラい剣幕で怒ってたな。

『よくも今までアタイを騙していたニャぁ~~~!!許せないニャあ!!!!!』

 そうそう、こんな感じで叫んで……っておい!!!!!」
声がした玄関の方を向く。小さな小包が置いてある。
「あ、アキオ……あの包みは何やねん……!」
「あれ、今朝届いた郵便小包……差出人不明だからどうしようか迷ってたんだ……」
『何をしてるニャぁ!!!さっさと開けるニャぁ!!!』

恐る恐る小包を開けるアキオ。中箱の蓋を開けた途端、中からマヤーが飛び出してきた。
そして華麗に着地すると、みんなの視線を無視して歩き出す。
「扱いが酷すぎるニャ……人権蹂躙だニャ……訴えてやるニャ……」
ぶつぶつ言いながら桜花の方に近づいていく。

桜花の目の前まで来ると、彼女を指差して叫んだ。「桜花姉ちゃん!!!!!!」
「あ、あらぁ……久しぶりね、マヤー」
「久しぶりね、じゃないニャ!!よくも今までアタイを騙してくれたニャ!!」
「騙してなんていないわよ。私だって記憶が無かったんだから」
「言い訳は聞かないニャ!この仕返しはさせてもらう………はにゃっ?」
突然マヤーが崩折れる。咄嗟に支える桜花。
「ま、マヤー!!!!どうしたのよ!!!!!!!」
「ば、バッテリー切れだニャ…」
そりゃなぁ……沖縄から郵便小包なんて、2日以上は絶対かかるぞ。

「ちょっと…寝るニャ…言いたい事がいっぱい………」
そのまま強制スリープモードに入るマヤー。
桜花はその場で正座をすると、マヤーに膝マクラをしてあげた。
「全く無茶をして……アキオ、予備のクレードルを用意してくれませんか?」
「ああ、ちょっと待っててくれ」
アキオが席を立とうとすると、桜花の膝の上でマヤーが小さく呟いた。
「……………姉ちゃ………もう………置いてかないで………」頬を一筋の涙が流れた。
「マヤー……………………」その頭を桜花が撫でる。


「…………そうだ、先に赤峰さんに連絡しとこう」
アキオが部屋のFAX電話を掛けた。
「……………………………あ、赤峰さんのお宅ですか?徳田です、こんばんは」
みんなに聞こえるように外部スピーカーのボタンを押す。
『やぁ徳田君、ちょうど電話しようと思ってたんだ。ひょっとしてマヤーがソッチに
 行ってないかい?』
「えぇ来てます!ビックリしましたよ~、郵便小包で送られてきたんですから」
『思った通りだ……どうやって自分で梱包したんだか……』
やっぱりマヤーの単独犯だったのか。

『ゴメンね。明日にでも引き取りに行くから、今夜だけ預かってくれないかな?』
「あ、その事なんですけど」
アキオが桜花の方を向き、人差し指で下を指差した。それを見た桜花は首を縦に振る。
「今夜だけと言わず、暫く預からせて貰えませんか?桜花も賛成してますし」
『えっ、いいのかい?』
「ええ。マヤーちゃんも必死だったと思いますし、その気持ちには答えたいんです」
『そうか……そうして貰えると嬉しいよ』
「マヤーちゃん、今はバッテリー切れで寝てるんで、起きたら言っておきますね」
『ああ、宜しく頼むよ!』


電話を切るアキオ。
「さて、これで問題が一つ解決したな」
「そうですね。ちゃんとマヤーの相手をしてあげないと」
「ん?桜花、違うぞ?」
「へっ?」怪訝そうにアキオの顔を見る桜花。
「俺が言ってるのは、ロックバンドをやるのにボーカルが見つかったって事だよ」
「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~~~~~~~っっ????????」
「当然だろ。ここまで話が盛り上がったんだ、もうやるしかない」

「おおぅ、神姫ロックバンド『トルネイダー』再結成やな!」金城さんがガッツポーズ。
「ふっふっふっ……この日を待っていましたよ!」エアギターをカマすアルテア。
「やりますやります私もやりますやらせてくださぁい!!」小春、テンション高いな。
「オモシロそう!ミアちゃんもやってみたいかも!!」あ~オマエならそう言うよな。
「ん~と、姉ぇさま達がやるならレインもやるぅ~~~!」う~ん、いいのかなぁ……

「私はやりません!!絶対!!あんな恥ずかしい事、もうゴメンです!!!」
「何よオーちゃん。一番ハジけてたじゃない」
「き、気のせいよっ!!!」アルテアに言われ、顔を真っ赤にする桜花。

「桜花……そんなにイヤだったのか……」
寂しそうにアキオが言った。
「い、イヤって言うか……確かに楽しかったですけど、やっぱり私には合いませんよ…」
「そうか……解った。今回は諦めるよ……」
「アキオ、解ってくれましたか……」
「ギターは諦める。代わりにマヤーと一緒にボーカルをやってくれ」
「あ、あ、あ、アンタねぇぇ~~~!!!!!!!!!」

突然、眠っているハズのマヤーが呟いた。
「姉ちゃ………一緒に歌うのニャ…………」
「こらぁ!!本当は起きてるんじゃないのっ!!???」
アキオが桜花をじっと見つめる。
「桜花。マヤーちゃんはオマエに遭いたい一心でココに来たんだ。あんな無茶までして。
 そのマヤーが望んでいるんだ。それを無下にするなんて、そんな薄情者じゃないよな?」

みんなの視線が桜花に集まる。じ~~~~~~っ。
「……………………………解ったわよ。解りましたよ。歌えばいいんでしょ!!!!!」



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