Elysion 第0話 「序章」
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千葉、幕張 新東京神姫センター、
今回はその2階の片隅に置かれた1台の特殊筐体に纏わるお話・・・・
今回はその2階の片隅に置かれた1台の特殊筐体に纏わるお話・・・・
半円形の立体ディスプレイには、剣を握った右手をだらんとおろし、
もはや立っているのもやっとのハウリン型神姫、その四方はほぼ等しく距離をあけて
4体の無傷のダミーが包囲していた。
それでもなんとか剣を握りなおし、正面の敵に斬りかかるハウリン。
同時にダミーはそれぞれ違う武器を構え、次の瞬間・・・・!
もはや立っているのもやっとのハウリン型神姫、その四方はほぼ等しく距離をあけて
4体の無傷のダミーが包囲していた。
それでもなんとか剣を握りなおし、正面の敵に斬りかかるハウリン。
同時にダミーはそれぞれ違う武器を構え、次の瞬間・・・・!
「だぁ~~!やられた~~~!」
「あ~~行けると思ったのにな~」
「やっぱ、ダミー10体はきついぜ・・・・」
「よし、次は俺だ俺!」
「おぉ~~行け行けぇ~」
「あ~~行けると思ったのにな~」
「やっぱ、ダミー10体はきついぜ・・・・」
「よし、次は俺だ俺!」
「おぉ~~行け行けぇ~」
その様子を、隣接する喫茶室では1人の女性と1体の神姫がモニター越しに眺めていた。
カランカラ~ン!
「あ、いらっしゃ~い」
「こんにちは留美 ちゃん、コーヒーお願い♥」
「は~い」
そう答えて、喫茶室のマスターである留美は手早くオーダーに取り掛かった。
「こんにちは
「は~い」
そう答えて、喫茶室のマスターである留美は手早くオーダーに取り掛かった。
「どう?見つかりそう?」
「ううん・・・・全然ダメ」
「そう、気長に待つしかない・・・・・か」
「ううん・・・・全然ダメ」
「そう、気長に待つしかない・・・・・か」
モニターの中では、次の挑戦者のストラーフ型が3体のダミーを残してポリゴンの塵になった。
「お待ちどうさま、遥 さん」
「ありがと・・・ところで琥魅瑚 、あんたはクリア出来るの?」
「もちろん出来ますよ~、私も伝承者ですから」
琥魅瑚と呼ばれた白い神姫が答えた。
「あんたんとこの旦那の闇捌 は、テストでクリアしてたから当然か」
「博士のリリカちゃんだってクリアしてますよ~」
「留美ちゃん、それ本当?あの拳銃ヲタクが?」
「ええ・・・本当です」
「さすが・・・ショウちゃんオリジナルのワンオフモデルってとこね」
その時、2人の間にモニターを見ていた琥魅瑚がスーッと割って入り、
「母さまモニターを」と促した。
「ありがと・・・ところで
「もちろん出来ますよ~、私も伝承者ですから」
琥魅瑚と呼ばれた白い神姫が答えた。
「あんたんとこの旦那の
「博士のリリカちゃんだってクリアしてますよ~」
「留美ちゃん、それ本当?あの拳銃ヲタクが?」
「ええ・・・本当です」
「さすが・・・ショウちゃんオリジナルのワンオフモデルってとこね」
その時、2人の間にモニターを見ていた琥魅瑚がスーッと割って入り、
「母さまモニターを」と促した。
モニターに映ったのは、10体すべてのダミーを倒したサイフォス型神姫の姿だった。
「留美ちゃん、いよいよ第二ステージね・・・・」
「うん、でもダメ・・・あの子じゃアレは斬れない・・・・」
「どうして?」
「力任せでは剣が折れてしまうもの・・・・・」
その言葉通り剣は折れ、武器を失ったサイフォスは成す術もなく戦闘終了となった。
「うん、でもダメ・・・あの子じゃアレは斬れない・・・・」
「どうして?」
「力任せでは剣が折れてしまうもの・・・・・」
その言葉通り剣は折れ、武器を失ったサイフォスは成す術もなく戦闘終了となった。
「ところであの魔剣、いったい何本あるの?」
「神剣ですよ、遥さん。」
「あらミッチ~、いつの間に♥」
いつの間にか、カウンターに眼鏡を掛けたひとりの男性が入ってきていた。
「遥さん・・・その呼び方止めていただけませんか・・・・」
「イ・ヤ・・・・で、留美ちゃん何本?」
「いま完成してるのは3組ですね」
「組?」
「二振りでひとつのもあるので」
「ふ~ん、早く新しい伝承者見つかるといいわね・・・」
"ビーッ"
会話を遮るように、モニターのスピーカから小さく短く、かつ耳障りな警告音が鳴った。
そして、モニターの向こうにはダミーを1体も倒せず強制終了となった神姫の姿があった。
「神剣ですよ、遥さん。」
「あらミッチ~、いつの間に♥」
いつの間にか、カウンターに眼鏡を掛けたひとりの男性が入ってきていた。
「遥さん・・・その呼び方止めていただけませんか・・・・」
「イ・ヤ・・・・で、留美ちゃん何本?」
「いま完成してるのは3組ですね」
「組?」
「二振りでひとつのもあるので」
「ふ~ん、早く新しい伝承者見つかるといいわね・・・」
"ビーッ"
会話を遮るように、モニターのスピーカから小さく短く、かつ耳障りな警告音が鳴った。
そして、モニターの向こうにはダミーを1体も倒せず強制終了となった神姫の姿があった。
「おや?」「あー・・・・」
「あんた達・・・・今のは?」
「たぶん、ハッキングでもしようとしたんじゃない?」
「はぁ・・・・やれやれ、店に戻りますか。」
そう言ってミッチーことみつるは、1Fへと戻っていった。
「アレ・・・・何か仕込んであるの?」
「ええ・・・・凄いのが・・・・」
「やっぱり・・・・・」
「あんた達・・・・今のは?」
「たぶん、ハッキングでもしようとしたんじゃない?」
「はぁ・・・・やれやれ、店に戻りますか。」
そう言ってミッチーことみつるは、1Fへと戻っていった。
「アレ・・・・何か仕込んであるの?」
「ええ・・・・凄いのが・・・・」
「やっぱり・・・・・」
その後も暫くモニターを見ていたが、結局第二ステージをクリアする者は現れなかったようだ。
遥は腕時計をチラリと見遣って、席を立った。
「さてと、私はそろそろ仕事に戻るわね」
「あ、はい~」
遥は腕時計をチラリと見遣って、席を立った。
「さてと、私はそろそろ仕事に戻るわね」
「あ、はい~」
カランカラ~ン!
「いらっしゃ~い」
遥が店を出た直後、入れ違いで常連達がやってきた。
ちわ~す・・・・・こんちわ~・・・・etc
琥魅瑚が一通りオーダーを受け終わると、件の筐体の話題に。
「留美さん・・・・あの筐体何です?」
「ああ・・・あれねぇ」言いながら、少し困ったように微笑んだ。
「俺ら何度やってもクリアできないんすよ・・・・・」
「なんとか攻略できないっすかね?」
「あなた達はやってみてどうなの」
琥魅瑚も、どこか楽しそうに会話に参加する。
「ダミーで全力を使っても勝てないです・・・」
「そこで留美さんと琥魅瑚姉さまに教えを受けようと・・・・」
留美はどうしたものかと少し悩んだ様子だったが、
「あれって・・・・百合原 グループの選抜試験筐体なのよ」
ええええええええぇぇぇ~~
「じゃ・・・あれって・・・」
「そ・・・新装備モニター選抜試験筐体・・・・・・はい、おまちど~」
い・・・いただきます・・・・・・・
「で・・・気になる豪華商品って新装備だけ?」
「違うわよ~、百合原グループのフリーパス付き」
遥が店を出た直後、入れ違いで常連達がやってきた。
ちわ~す・・・・・こんちわ~・・・・etc
琥魅瑚が一通りオーダーを受け終わると、件の筐体の話題に。
「留美さん・・・・あの筐体何です?」
「ああ・・・あれねぇ」言いながら、少し困ったように微笑んだ。
「俺ら何度やってもクリアできないんすよ・・・・・」
「なんとか攻略できないっすかね?」
「あなた達はやってみてどうなの」
琥魅瑚も、どこか楽しそうに会話に参加する。
「ダミーで全力を使っても勝てないです・・・」
「そこで留美さんと琥魅瑚姉さまに教えを受けようと・・・・」
留美はどうしたものかと少し悩んだ様子だったが、
「あれって・・・・
ええええええええぇぇぇ~~
「じゃ・・・あれって・・・」
「そ・・・新装備モニター選抜試験筐体・・・・・・はい、おまちど~」
い・・・いただきます・・・・・・・
「で・・・気になる豪華商品って新装備だけ?」
「違うわよ~、百合原グループのフリーパス付き」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「母さま、皆さんが固まってます」
「ちょ・・・・ま・・・・って事は・・・・」
「アレをクリアしたら・・・・サードでも・・・・」
「そ、ファーストのトップランカー待遇」
えええええええええぇぇぇぇ~~~~~
「アレをクリアしたら・・・・サードでも・・・・」
「そ、ファーストのトップランカー待遇」
えええええええええぇぇぇぇ~~~~~
そして、時は流れて閉店時間・・・・・・・・・・・・
「母さま・・・・・いつか現れるでしょうか?」
「そうね・・・・現れるといいわね・・・・・あの子達の為にも・・・・・」
「そうね・・・・現れるといいわね・・・・・あの子達の為にも・・・・・」
見つめるモニターの先には、あの筐体があった・・・・・・
まだ見ぬ伝承者を待つその筐体はフロアの隅に佇んでいた・・・・・・
まだ見ぬ伝承者を待つその筐体はフロアの隅に佇んでいた・・・・・・
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