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戦うことを忘れた武装神姫 その29




これは、リゼがウチに来て間もない頃のお話- 。

 ・ ・ ・ ・ ・

「よっこいしょっと。」
大きい方のバイクのタンクを外す。満タンにしていたため、重い・・・。
あっ、しまった! 置き場を考えていなかった! ・・・と。
「ここの傘立てが丁度いいのではないですか?」
足元から声が響いた。 シンメイである。
「あらら、いつの間に。」
「マスターが外に出られたときからずっとここにいますよ。」
シンメイが指す方向には、傘立て代わりにしているビールケース。
「そうか、これを使えば良かったんだな。 ありがと、助かったよ。」
タンクを置いて工具をごそごそと漁っていると、傍らのシンメイがじーっ
と俺の手元を見ている。。。 ふむ。
「おいでよ。エンジンまだかけてないから、火傷する心配も無いだろう。」
プラグレンチを引っぱり出したところで手を差し出すと、シンメイは満面
の笑みをたたえて飛び乗ってきた。 相変わらずメカ物が好きなんだなぁ、
こいつは・・・。

汚れない位置に乗せて、プラグを外す。
「もう3万キロ目前・・・。 いつ見ても、とてもそんなに走ったバイク
には見えませんね。」
「まぁね。 こまめにショップでも面倒見てもらっているから。 ほい、
外れたぞ。」
プラグをシンメイに渡す。
「良い焼け色ですね。 ですが、マスターにしては珍しく交換をしばらく
さぼっていましたね? この端子の具合・・・ これではエンジンのレス
ポンスも悪くなっていたはずですが。」
うはw  お見通しだ。

「この子、まだまだ走り続けたいっていっています。 その声にマスター
もしっかりと応えてあげて下さいね。」
「はいはい、もちろんですよ。」
シンメイから渡されたプラグを見ながら、こりゃさすがに、とちょっぴり
反省。 その後新しいプラグを工具に取り付けて・・・ ふと思いついて
プラグを入れたところで手を止めた。
「やってみるか?」
大した作業ではないが、これだけの大物相手はシンメイにとって初めての
経験。大きな瞳が更に大きく、輝いた。
「いいんですか? 本当に・・・!!」
「あぁ、かまわないよ。 まずは人の手のトルクで締められる所まで締め
て、それから・・・1/2回転だね。」
「わかりました! 人の手のトルクで締められる所までですね・・・」
シンメイはちょっと考える素振りを見せる。おそらくトルクの計算をして
いたのだろう。 その後両手でレンチをクルクルと廻して締め込んだ。
「器用なもんだねぇ。」
締め込み具合は全く問題なし。 そこで、14mmスパナを渡した。
「できるかな? 重いよ。」
「大丈夫で・・・きゃっ!!」
さすがに14mmは重いようだ。 俺はスパナを支え、シンメイにはトルク
のかけ具合に集中させる。 珍しく緊張した、しかし大変に楽しそうな顔
でスパナを廻すシンメイ。 無事プラグレンチは1/2回転。。。
「はい、お疲れさん。 大変よくできました。」
「私にもできたんですねっ! ありがとうございます、マスター!」
ぎゅーっと俺の腕に抱きついてくるシンメイ。 ここまで喜んでもらえる
なら小さな事だけどやらせた甲斐があるってものだ・・・って、いつまで
抱きついているんですかシンメイさん。。。
「あのさ・・・バイク組みたいんだけど。」
「あ、も、申し訳ございません!」
「そんなに頭下げなくても良いから。 バーパッドに座ってな。 さてと。
 ・・・まずはタンクを載せて・・・。」
チョイチョイと組み付け、数分で復元は完了。 ガソリンチューブを繋ぎ、
エンジン始動。

「あぁ、いい音・・・。 また遠くへ行きたくなりますね。」
「全くだ。 そうだ、ちょっと試走がてら一回りしてこようか。」
「はいっ!! は、はわわっ!!!」
立ち上がった途端、バイクの振動もあってかバランスを崩して落ちそうに
なったシンメイをキャッチ。
「え、えへへ・・・」
「ごめんね、思わず手が汚れたまま握っちゃったよ。。。」
「いえ、気にしないで下さい。 それより早く行きましょう。皆に気づか
れる前に、秘密のデートですよ!」
今日はシンメイ、ずいぶんとノリノリだなぁ・・・と思っていたら。

「あー!!! ヌシさん、ずるいー!!」
むくれっ面のリゼがヘルメットの中に入っていた。
「だぁっ!! なんでそこにいるんだっ!」
「この中で寝てたらいつの間にか外に出てたんだよ。 もちろん、あたし
もつれていってくれるよねっ!!」
リゼが入っているのに気づかずヘルメット持ち出してたんだな、俺・・・。
ポケットのシンメイを見ると、仕方ないですねと言うかの如く首を振る。
ヘルメットを取り、リゼをシンメイとは反対のポケットに入れようとした
のだが、リゼはメーター部分に座りたがった。 この時がリゼにとっては
初のバイク。そう、リゼはこいつのポテンシャルをなめていたのだ。。。
「マスター、希望通りそこへ座らせてあげましょう。」
ポケットのシンメイが、ちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「・・・だな。 ウチの洗礼でもあるし。」
何のことかピンときていないリゼだったが、ひとまずバイクというモノに
乗れるうれしさできゃあきゃあ言っている。
改めてヘルメットを被り、バイクに跨る。エンジンは十分に暖機済み。
ゆっくりと住宅街を抜ける。
「リゼ、落ちるなよ。」
「こんなんじゃ落ちないよっ! 風が気持ちいいね、ヌシさんっ!!」
こやつ、このバイクを完全に侮っているな。。。
誇り高きこいつをなめてかかっていることに、ちょっとむっとした俺。
それは、シンメイも同じであったらしい。 通りに出る直前の信号待ち
で、シンメイはくいくいと俺をつつき、どこからか取りだしたゴーグル
を装備し、親指を立てた。
「やるのね。りょーかい。」
通りに出る。 昼下がりとあって交通量は少ない。次の信号ですり抜け
をして先頭に出る。
「リゼ、落ちたくなければどこでもいいから掴まれ。 いいなっ!」
ちょっと口調を強めて言ったこともあり、何かよく解らない顔付きなが
らもリゼは指示に従ってくれた。 右手を捻りエンジンの回転を上げ、
信号が青に・・・クラッチミート!
一瞬フロントを浮かせ一気に加速する。こいつが出た当時、この排気量
ではストックで最も強烈な加速をするバイクと謳われた脚は、現在でも
十分通用する。 下手なハイブリッドスポーツバイクより、ずっと速い。
その調子で信号を二つ三つ過ぎた頃、リゼの様子がおかしいことに気づ
いた。 急遽コンビニへ止める。

「大丈夫か?」
「ぬ、ヌシさん・・・・・・  怖かったよぉ~~~!!!!!」
声をかけるなり、シンメイがいるのも気にとめず、わんわんと俺の腕に
しがみついて泣き出した。
「・・・ちょっとやりすぎたかな?」
「大丈夫ですよ、すぐに慣れます。 ささ、リゼ。 わかったら一緒に
ポケットへ入りましょうか。」
「うん、そうする・・・。」
「私たちも通った道ですから。 もう泣かないで。」
「えぐっ、えぐっ・・・。」
俺はそっとリゼをシンメイと同じポケットへ入れてやると、再びバイク
を走らせ始める。 シンメイが一緒なら、もう大丈夫だろう。

その後、俺は世話になっているバイク屋へもちょいと立ち寄りつつ軽く
一回りして家へと戻った。 帰る頃には、リゼもだいぶこいつの加速に
慣れた様子。 よしよし。。。
「リゼ、もう乗るのやめるか?」
「ううん。 もう慣れた。 さっきはびっくりしたんだよ、あんなにも
すさまじい加速できるなんて知らなかったし。 でもね、シンメイにも
教えてもらって、あたしもこの子のことが解ってきたからっ! だから、
あたしも・・・今度から連れていって!」
「いいですよ。一緒に行くのも、楽しいものですから。ね、マスター!」
「し、シンメイ・・・ここは俺が答える所だろう。。。」
「気にしない、気にしない!! あ、今度はリゼにもゴーグルか何かを
買ってあげて下さいね。」
妙に嬉しそうなシンメイ、そしてリゼ。

かくして、俺の所の全員が、バイクに乗る神姫となったのであった。













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