自分は何のためにここにいるのだろう。
自分は誰かの役にたてるのだろうか?
自分は居なくてもいいのではないか?
自分は誰かの役にたてるのだろうか?
自分は居なくてもいいのではないか?
それが、私、碧鈴の、現在の迷いである。
低音、高音。
聞こえる音は、全て雑音。
絶叫じみた音楽からはなれ。
たんすの上で、そらを見上げる。
「はぁ……」
出るのは何度目かしらないため息。
考えるのは、自己の存在。
思うのは、大切な「あの人」
後天性オーバーロード。
耳の聴覚センサーの異常発達。
制御不能の雑音拾い。
それが、私。
「どーして、こんな私を……」
尻尾を垂れて、ぶんぶんと振っている。
聞こえる音は、全て雑音。
絶叫じみた音楽からはなれ。
たんすの上で、そらを見上げる。
「はぁ……」
出るのは何度目かしらないため息。
考えるのは、自己の存在。
思うのは、大切な「あの人」
後天性オーバーロード。
耳の聴覚センサーの異常発達。
制御不能の雑音拾い。
それが、私。
「どーして、こんな私を……」
尻尾を垂れて、ぶんぶんと振っている。
「……参ったなあ」
頭を掻く俺。
「どーした、金欠かえ?」
見つめるは白い悪魔、ディス。
「あーそーですよ、誰かさんが《魔剣》なんて買うから
あのときのバイト代と俺の貯金の大半を吹っ飛ばしてくれましたよね貴女っ!!」
ちょっと苛立って、鳳凰杯のことを回想。
このディスは、いつの間にか俺の財布からカード抜き取って買い物してくれました、自分の欲しいものをっ!!
まあ、碧鈴に《ALChemist》の、フィオラを買ってやれたので良かったのだが。
「天剣絶刀の事は、儂が体で払ってやろうと言っ「良いから黙れ色欲神姫っ!!」
挑発するような上目遣い、で妖艶な動きをするディスに、取りあえず突っ込みを入れておく、言って置かないと、本気でやりかねん。
「……まあ、言わずとも判るが」
なら、最初からネタを混ぜないで頂きたい。
「キャラ付けの問題じゃからな、しかたない」
「メタねたは嫌われるからやめなさい」
「それはそれとして」
「スルーか貴様」
一連のボケ突込みを終え。
「碧鈴の事であろ?」
「まーな、言わなくても判るとは思うが」
と言うかアレで判らないのは本当に馬鹿かアレな人だと思う。
「儂にいい考えがある」
どこぞの司令官風味に告げるディス。
「……大丈夫か?」
「なあに、任せるが良い」
にやり、と笑う、ディス……いや、本当に大丈夫か?
頭を掻く俺。
「どーした、金欠かえ?」
見つめるは白い悪魔、ディス。
「あーそーですよ、誰かさんが《魔剣》なんて買うから
あのときのバイト代と俺の貯金の大半を吹っ飛ばしてくれましたよね貴女っ!!」
ちょっと苛立って、鳳凰杯のことを回想。
このディスは、いつの間にか俺の財布からカード抜き取って買い物してくれました、自分の欲しいものをっ!!
まあ、碧鈴に《ALChemist》の、フィオラを買ってやれたので良かったのだが。
「天剣絶刀の事は、儂が体で払ってやろうと言っ「良いから黙れ色欲神姫っ!!」
挑発するような上目遣い、で妖艶な動きをするディスに、取りあえず突っ込みを入れておく、言って置かないと、本気でやりかねん。
「……まあ、言わずとも判るが」
なら、最初からネタを混ぜないで頂きたい。
「キャラ付けの問題じゃからな、しかたない」
「メタねたは嫌われるからやめなさい」
「それはそれとして」
「スルーか貴様」
一連のボケ突込みを終え。
「碧鈴の事であろ?」
「まーな、言わなくても判るとは思うが」
と言うかアレで判らないのは本当に馬鹿かアレな人だと思う。
「儂にいい考えがある」
どこぞの司令官風味に告げるディス。
「……大丈夫か?」
「なあに、任せるが良い」
にやり、と笑う、ディス……いや、本当に大丈夫か?
「……あれ?」
ふと気づく、周囲の生活している《音》が聞こえない。
テレビの音も、PCのファンの音も、人の歩く足音も……足音も?
「……!?」タンスから降りる、周囲を確認する。
テレビも消えている、出て行った形跡があるなら、わかる筈……
《耳》を澄ます、聞こえない……ここには居ない。
置いて行かれた?……まさか捨てられる?
ふと気づく、周囲の生活している《音》が聞こえない。
テレビの音も、PCのファンの音も、人の歩く足音も……足音も?
「……!?」タンスから降りる、周囲を確認する。
テレビも消えている、出て行った形跡があるなら、わかる筈……
《耳》を澄ます、聞こえない……ここには居ない。
置いて行かれた?……まさか捨てられる?
嫌
嫌嫌
嫌嫌嫌
嫌嫌嫌嫌
嫌嫌嫌嫌嫌
嫌嫌嫌嫌嫌嫌ぁぁっ!?
やっと大切に思える誰かが居て、それを、離したくないっ!!
慌てた状態で、ふと視線を机に向ける。
一枚の紙がひらり、と眼前に。
嫌嫌
嫌嫌嫌
嫌嫌嫌嫌
嫌嫌嫌嫌嫌
嫌嫌嫌嫌嫌嫌ぁぁっ!?
やっと大切に思える誰かが居て、それを、離したくないっ!!
慌てた状態で、ふと視線を机に向ける。
一枚の紙がひらり、と眼前に。
『チチキトク スグカエレ』
「……」
無言で破く、とその中に丸めた手紙が入っている。
えーとなになに
『お前のオーナーは預かった』
『助けて欲しければ、21時にエルゴまで来るが良い』
『なお、こなかった場合、マグロ漁船に載せるのであしからず』
『D・S』
無言で破く、とその中に丸めた手紙が入っている。
えーとなになに
『お前のオーナーは預かった』
『助けて欲しければ、21時にエルゴまで来るが良い』
『なお、こなかった場合、マグロ漁船に載せるのであしからず』
『D・S』
「21時……」現在の時計確認、19時半、飛行ユニットを用いて移動するのに20分程度。
「……よし」現在のバッテリー……そんなに動いてないので一メモリ半程度の減り……ならば
ぎりぎりの時間に設定して充電しなおす、何があるか判らない。
「……よし」現在のバッテリー……そんなに動いてないので一メモリ半程度の減り……ならば
ぎりぎりの時間に設定して充電しなおす、何があるか判らない。
暗い店内、一人の大きな影。
そしていくつかの小さな影。
「なぁ、これで成功すんのか?」
大柄な背部ユニットを背負った影。
「へっへー、僕らに任せておけば、一件落着全部解決間違いなし、だねっ」
髪を二つに分けた、着物を着た影。
「……呼ばれてみれば悪役、ねえ?」
気だるげな、それで居て余裕が感じられる、片目に赤い眼が光る影。
「エレガントとは言いかねますが……悪らしい仕事ではあります」
手には槍を、背中にはマントを揺らす、いや揺らしてるのはぷちだけど。
「あー、何かすんません……大事に」
「どーんと構えておれ、荒療治だが……これなら確実じゃよ」
不敵に、しろいあくまが微笑んだ。
そしていくつかの小さな影。
「なぁ、これで成功すんのか?」
大柄な背部ユニットを背負った影。
「へっへー、僕らに任せておけば、一件落着全部解決間違いなし、だねっ」
髪を二つに分けた、着物を着た影。
「……呼ばれてみれば悪役、ねえ?」
気だるげな、それで居て余裕が感じられる、片目に赤い眼が光る影。
「エレガントとは言いかねますが……悪らしい仕事ではあります」
手には槍を、背中にはマントを揺らす、いや揺らしてるのはぷちだけど。
「あー、何かすんません……大事に」
「どーんと構えておれ、荒療治だが……これなら確実じゃよ」
不敵に、しろいあくまが微笑んだ。
徒然続く、そんな話。 第八節
彼女が隣で歩くとき 節終
彼女が隣で歩くとき 節終