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● 三毛猫観察日記 ●



◆ 第十四話 「サンタ子・最後の戦い」 ◆



「高槻先輩、小春は……小春は大丈夫なんでしょうか!!!?」
「大丈夫、適切な応急手当が施されている。これならデータの欠損も無いだろう」
小春は関東大会の控室で横になっている。バッテリーが完全にオシャカになっているので、
外部コードにより電力を供給されている。
「う……うんっ……」小春が目を覚ましたようだ。
「小春……小春!!しっかりしろ!!!」
「た、拓斗……さん………」
「ストップ!今は小春を安静にしてやるんだ!
 小春、とりあえず後遺症が残るような事は無いから安心しろ。すぐに元通りにしてやる」
「た、高槻さん……ありがとうございます……」
「これから本格的な修理に入るから、一旦スリープモードにするぞ」
「……はい、お願いします……」


夜の9時。4時間に及ぶ修理が終了した。
「虎太郎、小春ちゃんの様子はどうだ?」
いつの間にかアキオが秋田から戻って来ていた。由奈さんと金城さんも居る。
「外的損傷は酷かったけど、内部は比較的軽傷だったよ。見た目ほど重傷じゃなかったな」
「そうか、良かった……」他の皆も安心したようだ。
「もう動かしても大丈夫だから、とりあえず今日はみんな家に帰ろう」
「そうだな。…みんなすまないが明日の授業はサボってくれ。朝から部室で会議をしたい」
「何言うとるねん!こんな時に授業も何もないわ。そんなん当たり前やんか!」
「そうね。私も知りたい事がいっぱいありますし……」
「よし、それじゃ10時に部室に集合してくれ」


次の日。9時には全員集合していた。小春だけ家で安静にしているが。
「それじゃ小暮、何があったか説明してくれ」
「はい、解りました。
 Aグループは順調に勝ち進んだんです。それこそ拍子抜けするぐらいに。
 問題は最終戦の相手。マスターは奥宮直道と言いました。徳田先輩から聞いてたので
 スグにあの奥宮だって判りましたよ。そしてその神姫、悪魔型のデストーラⅡ。

 彼は僕の事を知っていたようです。「徳田君のお仲間ですね?」って言ってましたから。
 どうやら彼、先月刑務所を出所してきたばかりらしいです。
 「心を入れ替えた。正々堂々戦おう」みたいな事を言ってましたね。確かにちゃんと
 戦っていましたよ、最初のうちは。

 戦闘はずっと小春のペースだったんです。スピードで完全に勝っていましたからね。
 でも終盤、突然デストーラⅡの動きが変ったんです。急に強くなったんですよ。まるで
 バーストモードを使ったみたいに。いえ、多分それ以上のパワーとスピード……
 一瞬でした。気がついたら小春はバラバラにされていたんです」

「ありがとう。イヤな事を思い出させてすまなかった」
アキオが何か荷物を取り出した。
「テレビ局から関東大会の様子を記録したテープのコピーを貰ってきた。みんなで
 チェックしてみよう。……小暮、オマエは見なくてもいいぞ」
「いえ、僕も……改めて何か気が付くかもしれませんから」
「そうか……解った、頼む」


映像が再生される。音は無い。
決闘の舞台には小春と悪魔型。デストーラⅡ……以前ミアが遠隔操作したのと同じ装備。
アームユニットを直接腕に装備し、巨大な斧槍ハルバードを持っている。

先手を取ったのは小春。
雷迅システム全開でダッシュし、移動しながら背中の滑腔砲を連射する。
あの大砲をダッシュしながら連射できるのは、アブゾーバーに雷迅システムを利用している
小春ぐらいだろう。

牽制用の拡散弾で敵を足止めする小春。直撃こそしないが、その爆風と衝撃波によって
確実にダメージを与えていく。デストーラⅡも無反動砲パンツァーイェーガーで
反撃をするが、小春に楽々回避されてしまう。

 『余裕じゃないか。どうしてコレで小春ちゃんが負けるんだ……』
 『いえ、これからです……ココです!!』

フィールド外で奥宮が何かを叫んだ。その途端、デストーラⅡが画面から消える。
これは……速すぎてカメラに映らない。残像すら残らない。そして反撃を開始。
まるでミアのピンボールアタックのように小春を襲う。いや、スピードが……スピードが
違いすぎる。竜巻にでも巻き込まれたように小春がボロボロになっていく。


ビデオが停止した。
「……確かにバーストモードより早い。どんな手を使ったんだ?」
「あの直前、なんや奥宮が叫んどったな。それが何かヒントになるやもしれん」
「私、少しですけど読唇術が使えます。今の場面をもう一度再生してもらえませんか?」
「解った。頼むよ」
アキオがビデオを操作する。肝心の場面が映り、由奈さんが凝視する。
「『お遊び…は…ここまで…だ………デストーラ…Ⅱ……限定解除…!』」

自分でも顔が引きつってるのが解る。アキオと金城さんも同じだろう。
「げ……『限定解除』言うたら桜花の……『クルセイド型』の技やないか!!!」
アキオがソファーに倒れ込む。
「そうかよ……そういう事かよ……」


やっと立ち直ったアキオが口を開く。
「付き合いの長い彩音と虎太郎は知っているが、他の二人は知らないだろう。全部話すよ」
アキオが話し始めた。
  かつて自分が『クルセイド型』に命を狙われたこと。
  『クルセイド型』とは神姫にカモフラージュした殺人兵器であること。
  桜花はその『クルセイド型』の2号機だったこと。
  桜花が自分を助ける為に他のクルセイド型を…姉妹を破壊したこと。
  『限定解除』とはカモフラージュした殺人能力を開放する為のキーワードであること。

「つまりこういう事だ。
 クルセイド型で俺の殺害に失敗した『研究員』が、今度はエストのバックに付いて
 再び俺に危害を加えようとしている。サンタ子の誘拐犯が使っていた『羅刹』も
 『研究員』が用意したものだろう」

アキオが自分の顔を両手で覆った。
「すまない小暮、全て俺のせいだ。こんな事にお前達を巻き込んでしまって」
「何を言ってるんですか!悪いのは全てその『研究員』ってヤツじゃないですか!
 それよりソイツの正体は解らないんですか?」
「ああ、桜花は最後まで話してくれなかったからな……」


部室のドアの外に人の気配がした。
『すみませ~ん、宅配便で~す。……ココに受け取りを……ありがとうございました~』
「部室に宅配便って…彩音、誰からだ?」
「………奥宮からや」

中身はビデオレターだった。
『久しぶりだな。徳田、それから高槻もいるか?二人には世話になったな。
 安心しろ。別にお前達に仕返しをする気は無い。俺も出所したばかりでそんな馬鹿は
 しないさ。まぁ真剣勝負の結果、お前達の神姫を破壊してしまう可能性は有るがな。
 今度の大会、お前らと戦えるのを楽しみにしてるぞ。棄権なんてするなよ。
 天下の徳田グループ御曹司、会社の名前に傷が付くような事はしないよな?』


「つまり…会社に問題を起こされたくなければ自分の神姫を公開処刑されろ、って事か」
「処刑だなんて…まだ負けるって決まった訳じゃないでしょう!」
「……篠原さん、君はリミッターを外したクルセイドの力を知らないんだ。
 あれは文字通り殺人兵器……あまりに危険だから、俺は公式戦では一度も使わせたことは
 無かった。その力はバーストモードの比じゃない。
 当たり前だ。玩具と兵器じゃ最初から勝負になるもんか」
「それじゃあ……警察に届ければ何とかなりませんか?」
「何て言うんだよ。『強すぎて怪しいから調べてください!』とでも?そんなんで
 警察が動いてくれるもんか」


みんな無言になってしまう。
「大丈夫、何とかなりますよ!」サンタ子が明るく言った。
「デストーラⅡは私に任せてください。アキオ、あまり不正をしたくないですけど…
 一回戦で私とデストーラⅡが当たる様に裏工作をしてください」
「おい、サンタ子……大丈夫なのか!?」
「大丈夫ですよ!山城自顕流の奥義を見せてやります!」

俺達は知らなかったんだ。この時のサンタ子の悲痛な決意を……



5月5日。子供の日。大会の当日。
会場入りする前にアキオさんが皆に今日の組み合わせを説明します。
「今日の出場者は8人。リアルファイトによるトーナメント戦だ。
  第一試合 ミアちゃん 対 中国大会代表
  第二試合 北陸大会代表 対 四国大会代表
  第三試合 サンタ子 対 デストーラⅡ
  第四試合 アルテアちゃん 対 レインちゃん
 デストーラⅡと当たった場合は無理しないで棄権も考えてくれ」
「みんな頑張ってください……僕と小春は観客席で応援してます!」


大会が始まるまで、選手達は個室の控室で待機しています。
「サンタ子……棄権してもいいんだぞ?」
「それだけはダメです。アキオさん、貴方は巨大企業のトップに立つ人。
 あんなつまらない人間に弱みを見せてはいけません!」
屈しないこと。それはアキオさんの神姫である為の義務であり、誇りでもある……

「………桜花は……姉妹殺しという罪に苛まれ、いつも死ぬことばかり考えていた。
 最後だって半分は自殺みたいなものだったんだ!
 サンタ子………オマエまで死に急ぐのか……」
「死にたくありませんよ。いつまでもアキオさんと一緒に居たい……
 大丈夫ですよ!そんなに心配しないで下さい。無事に戻ってきますから!」
嘘。多分私は死ぬ。

「徳田さん、そろそろ出番ですので準備してください」係の人が呼びに来た。
「さぁ、行きましょう!」
震える体を抑え、精一杯笑うよう努力する。お願いアキオさん、私の笑顔を忘れないで……


大会が始まりました。簡単なセレモニーの後、早速試合が開始されます。
 一回戦第一試合、ミア登場。「長靴猫のワルツ」を使うまでもなく勝利。
 一回戦第二試合、兎型と侍型の勝負。兎型が勝ったけど、ミアの敵じゃないわね。

 一回戦第三試合。私は舞台に上がる。不思議と落ち着いている。
デストーラⅡは例の装備。瞳が赤く燃えている。最初からリミッターを外している様。
私の武器は花鳥風月のみ。銃火器は必要無い。だってこれはミアの為の戦いだから。

デストーラⅡに勝てる可能性があるのはバーストモードを極めたミアだけ。貴女の為に
捨石になってあげるわ。
ミア、この試合を良く見てなさい。そしてデストーラⅡの弱点を見つけるのよ!

『それでは第三試合を開始します。試合始めっ!』
とにかく防御に徹する。瞬殺されては意味が無い。
「……ザコは死ね」
デストーラⅡが槍斧を構えて襲ってきた。まるでミアのピンボールアタックみたい。
私は花鳥風月を正眼に構え、その猛攻をやり過ごす。
元々山城自顕流は防御に特化した流派。守りに入ればそう簡単にはやられない。
でも……一瞬の隙を突かれた。バランスを崩した所に横薙ぎの一閃。ふっとぶ私。


「サンタ子、大丈夫か!!?」
「大丈夫です!」腕を押さえて立ち上がる私。大丈夫、まだやれる……

「………………………………サンタ子。真実を話す。
 俺はオマエをずっと裏切ってきた。嘘をついてきた。
 真実を知ればオマエは俺を恨むだろう。憎むだろう。
 だがオマエを失うよりはいい。遥かにいい。
 今のオマエなら記憶を取り戻しても死に急ぐことはないだろう………
 ………………サンタ子、いや『桜花・限定解除!』

体中を電流が走り巡る。記憶の封印が解かれ、私は全てを思い出した。
そう、私は……私は……かつて桜花と呼ばれていた………!!
邪魔なサンタ型装備を全てパージする。髪を解き、ポニーテールに結え直す。

「それは楽に死にたいという意思表示か?」
「この意味が知りたいならかかって来なさい。結果で教えてあげる」
「ザコは口が達者だな!」
デストーラⅡのピンボールアタック。受け止めるまでもない。最小限の動きで避ける。
隙を見つけて足を引っ掛けて転ばす。派手に転倒するデストーラⅡ。
花鳥風月を鞘に収め、抜刀術の用意をする。

「な……何故だ!?何故急に当たらなくなった!!?」
「……己が意を絶ち、気配を絶ち、相手と同化する。同化した相手なら隙も弱点も
 考えている事さえも理解することが可能。これぞ山城自顕流が皆伝奥義『絶刀』!」

「何を夢みたいな事を…!」
ゆっくり槍斧を構ようとするデストーラⅡ。その腕の死角に隠れ、懐に飛び込む。
武器を上段に構えた時には、目の前に私が居た。
「なあっ!!??」

「私が『人斬り』と呼ばれている理由、教えてあげる。
 山城自顕流が深の奥義、九字抜刀術六段『迅』……!」
抜刀術からの六連撃。単なる六連撃ではない、全て死角に叩き込む技。
文字通りバラバラになるデストーラⅡ。小春、仇は討ったわよ……



「すまなかった……どんな理由があれ、記憶を操作するのは許されない事だ」
「アキオ、貴方はバカです。こんな事をしてしまって……
 でも私はもっとバカ。貴方にこんな事をさせてしまって……
 記憶が戻った今なら解る。貴方かこの2年間どれだけ苦しんできたのかを。
 アキオ……ゴメンなさい…あぁ、アキオ………」



※その他の試合結果※

 一回戦第四試合 ●アルテア対レイン○ :判定勝ち
  (「なんや、久しぶりに本気のグラップラーモードやったのに」)
  (「レインちゃんを殴れる訳ないでしょう!!」)

 準決勝第二試合 ●サンタ子対レイン○ :対戦相手失格
  (「貴女「桜花」さんなんですよね?ファーストリーガーは参加できませんよ!」)
  (「やっべぇ、失格じゃねぇか!!」)

 決勝戦 ●パチモン猫・ミア対レイン○ :エネルギー切れ
  (「長靴猫のワルツ、凄い技やなぁ~」)
  (「まぁエネルギー喰うけどね……あぁ~~~!残量チェック忘れてたぁ!!」)


『優勝はレイン選手です!』
「な……何やねん、このオチは……」




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