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● 三毛猫観察日記 ●



◆ 番外編1 「アキオの休日」 ◆



《AM7:00》
 気持ちよく目が覚めた。パジャマのまま小屋の外に出て深呼吸。
もうすぐ4月だというのに肌寒い。だが小屋の周りに植えられた桜はもう咲いている。
みんなも連れてくれば花見が出来たな、と少し後悔する。

ここは某県某所にあるウチの別荘。森の中に隠れるように建っているので、近隣20㎞に
人の気配は無い。今日は一人きりの休日。俺だって偶には孤独を楽しみたい。

火で炙った食パンとティーバッグの紅茶で朝食。やっぱアウトドアの朝メシはコレだよな。
食い終わってから服に着替える。さて、迎えが来る明日の朝まで何をしよう。
まずは川釣りでもやってみるかな。うん。小学校の時以来だ。


《AM8:15》
 近くの川で釣糸を垂れる。ホントは会社の事なんて考えたくないのに、なんとなく
仕事の事が頭に浮かんできてしまう。今年度から新プロジェクトとして神姫業界に進出
することになっているが、どうも目玉商品と呼べる物が見つからない。独自色が無いと
海外進出は成功しないからな……
そんな俺の苛立ちを感知したのか、魚も全く寄り付かない。こんなに大きなバケツを
用意したんだがな。

突然、銃声らしき音と共ににバケツが弾けた。そ……狙撃!?
とっさに近くの茂みに飛び込む。状況を把握している時間は無い。とにかく携帯で助けを
求めようとする。

今度は携帯が撃ち抜かれた。いったい何処から狙っているんだ!?
目の前にいた。ほんの3m先。まるでミリタリーフィギュアのような格好の神姫が一体。
ソイツが俺にライフルを向けた。ミニサイズだがこの威力、当たれば致命傷だろう。

俺の背後から銃声が聞こえた。そして目の前の神姫が崩折れる。
銃声の方を振り返る。そこには崩折れたヤツと同じ格好をした神姫がいた。
「敵はまだ4体います。とにかくココから離れましょう!」


《AM10:20》
 この不思議な神姫を懐に入れ、俺は近くの町を目指して走り出した。
「私達はあなたのライバル会社で開発された試作機『クルセイド型』です。
 私はその2号機で名前を『ナンバー2』と言います」
「ストレートな名前だな……その試作機達が何で俺の命を狙うんだ?」

「……事の発端は、一人の研究員の暴走なんです。
 彼は極秘裏に『神姫にカモフラージュした殺人工作員の開発』をしていたんです。
 神姫というオモチャの皮を被った殺人兵器。そう、私達は神姫ではありません。
 普段はリミッターで性能を隠し、分解精密検査をしないと判らないボディを持つ。
 これがどんなに恐ろしい事か理解出来ますか?」

背筋が寒くなった。
「オモチャとして潜り込み、殺人兵器として暴れまわる……これ以上のテロリストは
 居ないな」

「……私達はそうして生み出されました。
 でも貴方の会社が大々的に神姫事業に参入することになり、その対抗策の一つとして
 社内で神姫開発の見直しがされたんです。その中でこの違法開発が判明してしまい、
 その研究員は会社をクビになりました」

「なるほど。自分がクビになったのを俺のせいと思い、クルセイドとやらに俺を
 始末させようと考えたのか。勘違いもはなはだしいな。
 だが……それなら何故君は俺の味方をするんだ?」

ナンバー2は悲しそうに答えた。
「兵器として開発されたといっても、私達は普通の神姫と変らない心を持っていたんです。
 でも貴方を仕留める為にみんな頭脳回路を無理やり改造されて……その改造を逃れたのは
 私だけだったんです」

ハッとなる。
「神姫と変らない心……それじゃさっき破壊したクルセイドは!」
「ナンバー4……改造される前は大人しい、私の可愛い妹でした」
「!?」
何てことだ……コイツは俺を助ける為に自分の妹を……

「気にしないでください。彼女達は改造された時点で死んだんです。今の私に出来るのは
 彼女達を破壊することによって暴走を食い止めてあげる事だけです」


《AM11:45》
 もう町まで四分の一ぐらいの所まで来ただろうか。しかしさすがにバテてしまう。
ケモノ道を隠れるようにしながら走っているからな。
「徳田さん、少し休みましょう。作戦を立てる時間も欲しいですし」
ナンバー2が休息を促す。

岩場に腰掛け、ナンバー2と話をする。
「一つ疑問なんだが……なんで連中は全員で襲ってこなかったんだ?5対2じゃ
 俺達に勝ち目は無かったと思うんだが」
「彼女達は改造の影響で精神に異常を来しているんです。まるで獲物を取り合う獣の様に。
 ですから戦略とか共同作戦とか不可能なんです」
辛いだろうな。こんな事になってしまって……
「このまま逃げ回っていれば同時に襲われることも無い……避けて!!!!」

咄嗟に身を翻す。今まで座っていた場所に巨大な岩が投げられた。
「このパワー……ナンバー3ね!!」
ナンバー2の視線の先を見る。
悪魔型ストラーフの武装(に似せた兵器だろうな)に身を包んだ神姫が1体。

「ナンバー2、加勢するぞ!」俺はブーツからサバイバルナイフを抜いた。
「いえ、手を出さないで下さい。1対1なら…私が仕留めます!」
ライフルを捨ててナイフと拳銃を構えた。

拳銃で牽制しながら走り回るナンバー2。それを短機関銃で応戦するナンバー3。
武器的には劣っているナンバー2だが、その驚くべき機動力で相手を翻弄する。
そして隙を突いて懐に飛び込み、ナンバー3にナイフを突き立てた。
そのまま二人で倒れ込む。ナンバー2は……泣いていた。

「せめて墓を作ってやるか」
「そんな余裕はありません!このままにして行きましょう」
「それなら…全ての決着がついたら全員回収して、後で一緒に埋葬してやろう」
「……………………はい」


《PM1:05》
 小高い丘に出た。一面雑草が広がり、所々にタンポポが生えている。
そして中央にはハウリンとマオチャオの2体の神姫。いや神姫モドキか。
「おい、共闘は出来ないんじゃなかったのか?」
「あれはナンバー5とナンバー6……双子で仲が良かったんです。恐らくその時の記憶が
 微かに残っているんでしょう……」
2体が武器を構えた。ナンバー2も拳銃とナイフを構える。
「今度は俺もやるぞ」
その言葉を無視して一人で飛び出すナンバー2。
「お、おい!」
「ごめんなさい……やっぱり私に任せてください!」

もつれ合う3体。一見不利のように思えたが、ナンバー2のスピードが群を抜いて速い。
まずはハウリンをナイフで仕留めてから、マオチャオを銃のゼロ距離射撃で沈める。

「ナンバー2、強いな……」
「……私達は実験データを取る為に、意図的に性能差をつけられているんです。
 ナンバーの若い方が基本スペックが高いのです」
「なるほど、5番や6番じゃ相手にならないのか………ちょっと待て、それじゃあ!」
「はい、残ったナンバー1は……姉さんは……私より強いです」


《PM3:45》
 町までもうすぐ。残った敵はナンバー1だけなので逃げ回る必要は無いのだが、
戦わないで済むのならそれに越したことはない。やっぱり走る。

「でも、やっぱり姉さんとは戦う事になると思います。多分こちらの位置を
 把握していると思いますから」
「こんな森の中でか?買いかぶりすぎじゃないのか?」
「忘れないで下さい。彼女は何の制限もされていない最強のクルセイドなんです。
 私達2号機から6号機は、彼女を完成させる為の実験材料だったんです。
 でも……それでも私達は……みんなナンバー1が大好きでした………」


《PM4:10》
 森から出た。民家の屋根が遠くに見える。だがその目前に。
巨大な盾と剣を装備した騎士型の神姫が1体、俺達を待ち構えていた。
ナンバー1か。

「徳田さん、私が戦っている間に行って下さい!町はすぐそこです」
「オマエ……相打ちする気だろ。そんなのダメだ!オマエは生き残れ!!」
「ですが……」
「ですが、じゃない!俺も残る。勝って一緒に町まで行くんだ!」
「………………はい」

向き合う二人。ナンバー2が攻め難そうにしているのが解る。
先に動いたのはナンバー1だった。一瞬で間合いを詰め、シールドで体当たりをする。
吹き飛ぶナンバー2。体勢を崩しながらも銃で反撃するが、シールドに阻まれる。
ダメだ。あのシールドを何とかしない限りナンバー2に勝ち目は無い。

「姉さん……やっぱり強い……でも!」
銃を捨て、両手でナイフを構えるナンバー2。捨て身か!?
「止めろナンバー2!!」
ナンバー2は微笑んで、そのまま突進した。

シールドを構えるナンバー1。防御した瞬間に剣で反撃するつもりだろう。
俺はブーツからサバイバルナイフを抜くと、ナンバー1目掛けて投げつけた。
俺のナイフをシールドで防御するナンバー1。将にその瞬間、ナンバー2のナイフが
彼女に突き立てられた。

「恨んでくれていいぞ、ナンバー2。オマエの姉さんを卑怯な手で殺したのは俺だ」
彼女は何も答えなかった。


《PM5:20》
 町に着いた俺達はオフロードバイクを入手し、森のケモノ道を逆走した。
無論ナンバー2の姉妹の亡骸を回収する為だ。
「なぁナンバー2、こんな酷い事をした研究員ってのは誰なんだ?」
「それは言えません、企業秘密に抵触してしまいますので」
「……俺なら敵討ちを出来るんだぞ?」
「いえ、いいんです……もういいんです……」


《PM8:50》
 亡骸を全て回収し、俺達は別荘の小屋まで戻ってきた。
「姉妹の墓、ホントにこんな所でいいのか?」
「ええ。だって桜が綺麗じゃないですか。きっとみんな喜びますよ」
俺達は小屋の裏手にある空き地に墓穴を掘った。
町で買ったプラスチックの容器を棺桶の代わりにして、彼女達を埋葬する。

「徳田さん。最後に一つだけお願いがあります」
「どうしたんだ?急に改まって……」
ナンバー2が、自分の頭に拳銃の銃口を向けた。
「な、何をしてるんだ!!?」

彼女は微笑みながら言った。
「私のメモリーには某社の神姫事業に関する企業秘密が詰まっています。
 貴方は悪い人ではないですが、情報が漏洩する可能性を残しておく訳にはいきません。
 さようなら徳田さん。私の亡骸も一緒に葬って下さい。それが最後のお願いです」

「止めろ……オマエは姉妹達を2度も殺すつもりなのか!?」
引き金の指が止まる。
「彼女達の本当の姿を覚えているのはオマエだけだろうが!
 オマエまで死んだら彼女達が生きた証が無くなってしまうんだぞ!
 彼女達の存在をこの世から完全に消し去ってしまうつもりか!!」
「うわぁ…………うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~!!!!」
ナンバー2が絶叫した。号泣……血の涙を流している。

俺は彼女の側に座って、その体を抱きかかえた。
落ち着くまで頭を撫でてやる。
「安心しろナンバー2。徳田グループは神姫事業には参入しないことにした。それなら
 企業情報うんぬんなんて関係ないだろ」
ナンバー2がビックリして俺の顔を見る。
「そ、そんな……何をバカみたいな事を……貴方にも企業責任というものが……」

その言葉を無視して、周りに咲いている桜の木を見る。
「見てみろよ、この桜の花を。こんなに綺麗な場所に居るんだぜ?ヤボな事は言うなよ。
 ………桜……桜の花……そうだ、オマエの名前は今から『桜花』だ!
 ナンバー2は今ココで死んだんだ。姉妹達の事を忘れろとは言わない。でもこれからは
 新しい人生を歩んで行くんだ。殺人兵器なんかじゃなく!
 桜花、俺の神姫になれ!」

「ちょ、ちょっと待って下さい!そんな急に……」
「いや待たない。俺は自分の気に入ったものは絶対手に入れる!」
「そんな子供みたいな事を……」
「何とでも言え。それともオマエは俺と一緒はイヤか?」
「……………もう、強引なマスターですね……………!」



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