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● 三毛猫観察日記 ●



◆ 第十二話 「サンタ子誘拐事件」 ◆



今日はアキオさんが会社に行っているので、私一人でお留守番をしています。
先週デゼニーランドで買ったクッキーをお茶請けに、熱い煎茶でノンビリとくつろぐ。
リビングのテーブルには、現像したばかりのデゼニーの写真が置いてあります。
封筒から引っ張り出し、一枚一枚見てみます。
全員で撮った写真。ミア達と撮った写真。アキオさんと二人で撮った写真。

アキオさんと金城さんのツーショット写真。
あれ以来二人は良い関係になっているようです。金城さんは毎日顔を見せますし、
アキオさんも前みたいに邪険にはしてません。
写真を破り捨てる。
ドス黒い感情が抑え切れない。もう自分で自分を抑えることが出来ない。
お願いアキオさん、私を助けて…


大学は春休みに入っているけど、来年度の履修科目登録の締め切りが迫っているので
校内は騒がしい。
「虎太郎さん、単位を取り易い授業って何がありますか?」と由奈さん。
「他にゼミを取る予定が無かったら俺みたいに異常心理学を取れば?レポートだけで
 単位くれるから。まぁ俺は大学院の先輩との約束で来年度は工学ゼミに移るけどね」
「なるほどぉ。そういえば小暮君はゼミどうするの?」
「ボクは勿論、数学のゼミを取るよ。数学はいいよぉ!心理学や物理学と違って人の認識を
 前提としないから普遍的で、従って最も真理に近い学問だと思うんだ!」
「ん~よく解らん。工学系の俺には理解の彼方だ」
「コタローは小暮ちゃんと違って頭が悪いんだから、考えるだけ無駄だよぉ?」
ミアの頭を両コブシでグリグリしながら話題を変える。

「それでアキオとサンタ子の事なんだけど。何か俺達みんなでサンタ子の恋路の邪魔を
 しているような気がしてならないんだ」
「そうですね。金城さんのインパクトが強すぎて気が回りませんでしたけど、ちょっと
 サンタ子ちゃんが可哀想だったかも」
「つまり二人の仲を取り持つ為に「愛の伝道師・ユナ」の再登場?」
「「それは止めて」」二人でハモった。
とりあえず俺がアキオに電話して、少しサンタ子の相手もしてやるようにアドバイスを
することにした。


虎太郎に言われるまでも無く、サンタ子の事は前から気付いていた。
サンタ子は自分で自分を追い込んでしまう所があるから何とかしてやらないと。

次の日。今日は朝から一緒にショッピングに行くことにした。
サンタ子はメイドさん1号を装備して俺の後を追いてくる。
「まずは洋服を見に行くか。吉祥寺のショッピングモールに神姫用の洋服屋があったから
 そこに行ってみよう」
「はい……」相変わらず元気が無い。
吉祥寺の駅で降りてそのままモールに向う。
迂闊だった。駅からずっと怪しい男達が尾行してきてたのに気が付かなかったんだ。

何ヶ所か買物に廻った後、井の頭公園に来た。前にボートに乗りたいって言ってたからな。
側に浮かんでいるサンタ子を見る。随分落ち着いてきたようだ。このまま以前のように
元気になってくれればいいが。
「あ、ちょっとトイレ行ってくる。ボート乗り場で待っててくれ」
「はい!」
用を足して戻ってくる。だが、そこにサンタ子は居なかった。


目が覚めた。目隠しをされている。しかも縛られているらしく手足が動きません。
状況が把握出来ない。確かアキオさんを待っていると急に体が痺れて…
「やっと目を覚ましたようだな。スタンガンの電流が強すぎたか?」
「いや、ブレーカーが落ちた神姫はこんなもんだ」
声の様子から、少なくとも二人の男性がいるのが解る。
「やぁお姫様、始めまして。俺達は俗に言う誘拐犯ってヤツだ。何、スグに帰してやるよ。
 あの成金野郎が100万円も払ってくれたらな!」
ああ、そういうことですか…
「無駄ですよ。徳田さんがオモチャの人形にそんなお金を出すハズが無いですから」
そんなハズは無い。アキオさんには金城さんがいるんだし…
「それは成金野郎が決めることだ。さて、そろそろ交渉の時間だ」
声の低い方の男が、何処かに携帯を掛けた。
『……お前の神姫は預かっている。返して欲しければ100万円を新宿駅の………
 何?100万円なんてダメだと!?』
ほらやっぱり。
『………解った。6時迄に用意しろ』携帯を切った。
「言った通りでしょ?そんな大金を出すハズが…」
「お前のマスター、バカか!?『100万じゃ安い、1,000万用意する!』だと…」
「!?」
アキオさん、何を………


部室で由奈さんと話していると、突然携帯が鳴った。
「何だアキオか。今部室にいるけど何か用か?」
『今からソッチに行く。ミアちゃんのリアウイングに仕込んでる発信器を貸してくれ!』
それだけ言って携帯を切ってしまった。
20分後。アキオが来た。
「どうしたんだよ急に…」
その言葉を無視して、持ってきたブリーフケースを開ける。中身は札束だ。
「な………何事!?」
「サンタ子が誘拐された。これはその身代金だ。中に発信器を仕込むから貸してくれ」

由奈さんが札束の一つに発信器を隠す。
「警察には知らせないのか?」
「そんな事したらサンタ子が危険だろ!身代金を吊り上げたのだって連中にサンタ子に
 手を出させない為だ。利用価値があると思ったら下手な事はしないだろう」
「それじゃ金を払うつもりは無いのか?」
「バカ言え。この金はもう無くなったつもりでいる」

とにかく俺達は身代金の受け渡し場所である新宿駅まで行った。
「ここからは俺一人で行く。みんなは待機しててくれ」
アキオは一人で中央線のホームまで行く。
10分後。やはり一人で戻ってきた。
「それじゃ跡を追けるぞ。虎太郎、ナビを頼む!」
俺達はそのまま追跡を開始した。


どれぐらい時間が経っただろう。身代金を受け取りに行った男が帰ってきました。
「どうだった?」
「見ろよコレ…本物だぜ!?」
二人は札束を数え始めたようです。
「ホントに出すとは思わなかったな…おい、これ何だ!?」
「は、発信器じゃねぇか!!」
『やっと見つけたか!でももう手遅れだぜ!!』
遠くから聞き覚えのある声。虎太郎さん!?
『全く、神姫を誘拐するなんてゲスな事を考えやがって。どうしようもない連中だな』
「な、何だお前等は!何処から現れやがった!」
『後ろの扉からに決まってるじゃない、バカじゃないの?』
篠原さんも一緒みたい!

誘拐犯と虎太郎さんが言い争いをしていると、背後に人の気配を感じました。
「もう大丈夫だ。今自由にしてやるからな」
あ、アキオさん…!
目隠しを外され、周りを見回せました。どうやら閉鎖されたボーリング場のよう。
アキオさんが誘拐犯に向き直って叫びました。
「サンタ子は返してもらったぞ!」
「ああっ、テメェいつの間に!」
「その金はくれてやる。怪我をしたくなければ、今すぐ俺達の前から消えろ!」
誘拐犯はアキオさんの言葉にも動じない。
「ハッ、丁度いい。『新生エスト』の挨拶のつもりだったんだが、ここで全員血祭りに
 してやる!」
「またエストかよ……新生だと?バカバカしい!山城自顕流・辰巳流・町工場棒術の
 三人の達人相手にたった二人で勝てるつもりか!?」
三人はそこら辺で拾ったらしい鉄パイプを持っています。
「勝てるさ。今までのエストと思うなよ!俺達には強力な後ろ盾が出来たんだからな!」

男が腕時計のスイッチを押した。突然奥の方から大きな音がしました。
「な、何だと!?」
そこに現れたのは身長2メートル弱の金属製骸骨。ゆっくりと歩いてくる。
「驚いたか!神姫のテクノロジーを元に開発された軍用ロボ「羅刹」だ!」
「何でそんな物を持っているんだよ!」
「言っただろ、強力な後ろ盾があると!さぁ「羅刹」、連中を血祭りにしちまえ!」

羅刹が近くにいた篠原さんに襲いかかる。虎太郎さんも一緒に防戦するけど、二人とも
鉄パイプをヘシ折られて吹き飛ばされてしまう。
「そんなのは後でいい、先にあのサンタ型を破壊しちまえ!」
羅刹が傍に落ちていたボーリングの玉を拾い、私に向って投げつけた。
「サンタ子、危ない!!」
それをかばうアキオさん。玉が右腕に当たり、鈍いイヤな音がしました。
「あ………アキオさん!!!!!」
「サンタ子………無事か………」
誘拐犯が大声で笑う。
「ハハハハハっ、ホントにバカじゃねぇの?たかが神姫に大金出したりケガしたり!」
アキオさんが右腕を抑えながら叫んだ。
「たかが神姫じゃねぇ……サンタ子は、俺の一番大切な存在だ!!!」
涙が止まらない。アキオさん……アキオさん……アキオさん……!

「言ってろ!どうせお前らはもうお終いだ!」
「まだアタシ達がいるわよ!」
突然ミアとレインが羅刹の前に立ち塞がりました。
「こんなバケモノをパートナーにしてるアンタなんかに、アキオちゃんの気持ちが
 解ってたまるかぁ!!」
「レイン、もの凄く頭にきました!!!」
ミアが膝をついている虎太郎さんの方を向きました。
「コタローごめん、少し無茶をするね!レインちゃん、Wバーストモード行くよ!」
「はいです!」

二人はベースラードと弧月を構えました。
「―――――――――バーストモード、いっくよぉ~!」
「バーストモード、いくですぅ~~~!」
次の瞬間、二人の体を真紅の光が包み込む。
そのまま二人は羅刹に突進した。その尋常でないスピードで翻弄する。
「いくよ、覚悟しなさい!
 超必殺……  猫  ・  乱  ・  踊  ・  「ベス」  !!!」
  切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る
  斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る
  キルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキル
「レインもいくです!
 辰 巳 流 ・ 四 神 奥 義  《 白 虎 》 !!!」
  捻って突く・捻って突く・捻って突く・捻って突く・捻って突く・
  突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く
  ツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツクツク

二人の超奥義を受けて、羅刹は既に原型を留めていません。
「ミア姉ぇ、フィニッシュいくです!」
「おっけぇ、レインちゃん!」
二人が武器を頭上に掲げる。体に溜まっていた余剰エネルギーが刃先に集まる。
そして武器を交差させると、スパークしたエネルギーが火柱のように立ち昇る。
「アキオちゃんの、サンタ子ちゃんの痛み。思い知りなさい!!」

 『『 絶 対 必 殺 ・ ア ビ ス ブ レ ー ド !!! 』』

二人が火柱を振り下ろす。巨大な刃となったソレは、まるで熱したナイフがバターを
焼き切るように羅刹の体を真っ二つにしました。


「ウチが卒業旅行に行ってる間にそんな事があったんか!」
「僕も後から聞いてビックリだったんだ…」
アキオさんの見舞いに来た金城さんと小暮さんは、心配そうな顔をしています。
「それで怪我は大丈夫なんか?」
「ああ、骨にヒビが入っただけだから、すぐに退院できるそうだ」
アキオさんの返事に、金城さんは安心したようです。

「とりあえず事件は解決した。誘拐犯も捕まったしな。だが……」
「アキオ、やっぱり新生エストが気になるのか?」と虎太郎さん。
「ああ。あんな軍用兵器まで用意できるなんて、もうチーマーレベルの話じゃないぞ」
「この件は例の刑事さんにも話してある。お前はまず自分の怪我を治す事だけ考えろ」
「……ああ、解った」

虎太郎さん達は帰りました。病室には私とアキオさんの二人っきり。
「ごめんなさい、私のせいで…」
アキオさんがいきなり私の鼻をつまみました。
「ら、らりをふるんれふかぁ」
「何でお前が謝るんだ。お前は悪くないだろうが」
「れ、れもぉ……」
アキオさんが鼻を放し、私を見つめました。
「いいかサンタ子。俺が見たいのはそんなんじゃない。俺はいつだってお前の笑顔を
 見ていたいんだ。だからお前は俺の為に笑っていてくれ……」

アキオさんの望む事。私に望む事。私がやらなきゃいけない事。
そう、私は笑っていよう。例えどんな事があっても。
例えばアキオさんと別れる事になっても。アキオさんの記憶に悲しい顔を残さない為に。
例えば私が最後の刻を迎えても。笑顔の私を覚えていて欲しいから。
例えばアキオさんが金城さんに「浮気」をしても。それが女の甲斐性だと思うし。

私はアキオさんににっこり微笑んだ。なんだか久しぶりに笑った気がしました。



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