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● 三毛猫観察日記 ●



◆ 第十一話 「再臨・愛の伝道師!」 ◆



◆2月1日(金)
 今日のランチは虎太郎さんと二人で学食に来ています。
「レインの精密チェックの結果だけど、特に異常は無かったよ」
「安心しました、最初が最初だったんで、ずっと心配だったんです!」
「ただ、少しだけ残念な知らせがあってね…」
虎太郎さんの真顔にどきっとしてしまう。
「え…何ですか?」
「レインの戦闘能力なんだけどね。俺はてっきりミア達の能力を吸収したスーパー神姫が
 誕生したと思ってたんだ。でも、どうやらそうじゃないみたいなんだ」
「と言いますと?」
「結論を言うと、みんな中途半端なコピーでしかないんだ。射撃精度は小春に及ばない、
 体捌きはサンタ子に負ける、武装制御はミアに劣る。バーストモードの出力なんて
 ミアの80%も出ていなかったんだ」
「ああやっぱり、そんな気がしていたんですよ」
「あれ、心当たりがあるの?」
虎太郎さんが意外そうに言った。
「ええ、辰巳流薙刀術の伝承をしていて思ったんですけど、レインってどうも形だけって
 感じなんです。模倣は得意なんですけど、その本質を理解しないというか」
「うん…短期間で知識を詰め込んだ弊害かもしれないね。単に戦闘能力が云々じゃなく、
 心の成長の問題だと思うんだ。もっと自分の意思で行動する事を学ばせないとね」
「それってどうすれば…」
「同じ事がミアにも言えるけどね。俺はミアの性格をインプットした後は完全放置してる。
 放任主義って言うか、ミア自身に自分の考えで学んで欲しかったんだ。子供だって知識を
 詰め込むよりは自由に遊ばせた方が良いと思うしね」

そっか。私はちょっと教育ママになってたのかも知れないわね。
今日はもう授業は無いし、レインと一緒にお買い物にでも行ってこようかしら?

◆2月12日(火)
 今日はミアちゃん・サンタ子ちゃん・小春ちゃんがウチにお泊りに来ています。
理由は簡単。バレンタインのチョコを作るためです。
「姉ぇ様達、ようこそレインのお家へ~~~!」
レインがすっごく嬉しそう!
「お邪魔します!」「ヨロシクねぇ~!」「お世話になります~!」
「みんなで楽しく作りましょうね!」

台所に用意した材料を並べる。板チョコ、生クリーム、ココアパウダー、あとトッピング。
今日は簡単なトリュフチョコを作る予定だから、まぁこんなところで十分でしょう。
「それじゃ最初に板チョコをみじん切りにしましょう!」

サンタ子ちゃんが自分の調理道具を皆に貸したので、作るのは思ったより簡単でした。
でもみんな一生懸命。本命チョコと義理チョコ。誰にあげるのかしらね。
「レインはねぇ~本命チョコは由奈ママにあげるのぉ!」
あ~~~~~~もう!ミアちゃん達が居なかったら抱きしめてキスしてたわよ!!

「さて、みんな出来上がったようね。それじゃ完成品を見てみましょう」
 〔ミア〕一番オーソドックスな仕上がり。ちょっと意外。
 〔サンタ子〕コーンフレークとかチョコスプレーとか使って…私より上手じゃない……
 〔小春〕インスタントコーヒーを混ぜてモカ味にしたのね。ちょっと大きめ。
 〔レイン〕ヘルメット型のトリュフ。この中で一番良く出来てると思うわ!

余ったチョコを食べながらお茶会。みんなご苦労様でした!

◆2月14日(木)
 いよいよ今日はバレンタインデー。朝起きたら早速レインがチョコをくれました。
モチロンその後はレインにキスの嵐。可愛すぎる罰よ!
その後は大学で講義。終わってから部室に行きました。皆にチョコを渡さないとね。
でもビックリ!なんか部室がチョコだらけ!!
「徳田先輩は徳田グループの次期当主ですからね。狙ってる女性も多いんです」
「小暮君は女の先輩とか女教授とかに人気あるんだよね。母性本能ってヤツ?」
「虎太郎は修理屋稼業のおかげだな。大学じゃ修理屋コタローって結構有名だし」
他の二人は解るとして、虎太郎さんも人気あるのはちょっと意外だったりして。

レイン達がチョコを渡していると、急に部室のドアが開きました。このパターンは…
「アキオー!チョコを持ってきてやったでぇ~~~!」
やっぱり彩音ちゃんだ。そろそろ来るんじゃないかなぁ~って思ってた。
何か徳田さんも予想してたみたい。
「来たな。で、今回はどんなチョコなんだ?」
「ふっふっふっ、2日掛けて作った大作やでぇ!アルテア、かも~ん!!」
ドアの外からアルテアちゃんがクリスマスケーキみたいな箱を運んできた。
「さぁ、見て驚けぇ~~~!」
アルテアちゃんが箱を開けると、そこには見事な2段重ねのザッハトルテケーキ。
すごい…これって本命直球ど真ん中じゃない!

徳田さんがため息を吐く。
「あのなぁ、コレを一人で食べろと?イタズラも大概にしとけよ」
ちょっと、何言ってるのよ!!!!
「……………………………いやぁバレたか!どうや、食えるもんなら食うてみい!」
顔は笑ってるけど声が震えてる。切なすぎる………
「とりあえず貰っておくけどね。みんなで食べるか」
このヴァカたれがぁぁぁ~~~!!!
一言文句を言ってやろうとすると、先にアルテアちゃんが前に出ました。
「徳田さん、ちょっと待ってください。確かに彩音は性根が腐ってます。このケーキも
 半分は嫌がらせです。でも残った半分の気持ちに気付いてやってください。昨日だって
 貴方の写真にキスを」
「わあああぁぁぁぁぁ~~~アルテア何言うとるねん~~~~~~~~~!!!」
顔を真っ赤にしてアルテアちゃんの口を塞ぐと、徳田さんの方を向いた。
「あ、あ、あ、アキオのおたんこなすぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~!!」
そのまま泣きながら大阪に帰ってしまいました。

「お、俺が悪いのか?」
徳田さんのその一言にカチンときた。私は彼の前で正座をした。
「アキオさん。ちょっとココに座りなさい」
「え、急にどうしたの?」
「いいから座りなさい!!!!!!!!!!」
アキオさんが正座した。その側では虎太郎さんが「あ~あ」みたいな顔をしてる。
それから私は懇々と説教をし、彼に一人でケーキを食べることを確約させました。

◆2月16日(土)
 徳田さんは2日掛けてケーキを完食しました。とりあえず彩音ちゃんに携帯で報告。
そうそう、今回の事件で解った事があります。
今までアルテアちゃんって彩音ちゃんを嫌いなのかと思ってたけど、実は凄くご主人様思い
だったのよね。今までの「彩音いじり」も結果だけ見れば彩音ちゃんのフォローに繋がって
いるし。まぁ神姫も色々。愛情表現も色々。ってことかしら?

◆2月17日(日)
 今日はレインと一緒に奥多摩までツーリング。ホントは周遊道路まで行きたいけど、
まだ凍結防止剤で走れないでしょうね。
ざっぱ号のタンクの上には、レイン専用シートを取り付けたタンクバッグが乗っている。
モチロン防水・暴風仕様。ちなみにヒーターも完備。これは虎太郎さんのプレゼント。
あ、結局ざっぱ号のチューンはしてもらってません。徳田さん達に反対されましたので。

とりあえず小河内ダムまで行ってみることにする。今日はもうクルージングって感じね。
レインは綺麗な景色を見て大喜びしてる。
のんびりと2時間ぐらいでダムに到着。休憩を兼ねて博物館に入る。
レインはこういう所に来るのは初めてね。興味津々って感じ。走るだけじゃなく、
これからはこういう所にも積極的に連れていってみよう。

帰り際、キャンプ場の近くを通る。そうだ、暖かくなったら皆でキャンプするのも
いいかも。今度徳田さんに相談してみましょう。

◆3月3日(月)
 今日はひな祭り。期末試験中だけど、これぐらいはレインにやってあげないと。
デパートでお内裏様とお雛様の2体セットを買ってくる。それから雛あられとお寿司、
イチゴのショートケーキ。
レインに着物を着せて準備完了。二人でひな祭りの歌を歌ってお祝いしました。

◆3月10日(月)
 ついにこの日が来ました。高校を卒業した彩音ちゃんが、いよいよこの女子寮に
入るのです!
なんか到着は夜の9時頃らしいけど、レインも頑張って起きているつもりらしいです。
一緒に駅で待っていると、9時過ぎにボストンバッグを持った彩音ちゃんが来ました。
その側にはアルテアちゃんが浮いてます。
「由奈ちゃ~ん!レインちゃ~ん!夜遅くにスマンなぁ!」「こんばんは!」
「二人ともお久しぶりね!」「彩音ちゃんアルテアちゃん待ってたよぉ~!」
とりあえず寮に行く。彩音ちゃんの部屋は私の隣にしてもらいました。
「ココが彩音ちゃんの部屋よ。今日はもう遅いからゆっくりして、明日身の回りの物を
 買いにいきましょう。サークルのみんなも来てくれるって」
「スマンなぁ。じゃ明日に備えてもう休むわぁ」
自分の部屋に帰ろうとすると、突然レインが言いました。
「あのねあのね、レイン、今日は四人で一緒に寝たいのぉ~!」
「もうレイン、ワガママ言わないの!迷惑でしょ?」
「なんや、ウチらは全然かまわんよ。なぁ?アルテア」
「ええ、勿論です!」
「わ~い、やったぁ!」
ということで、今日は私の部屋で皆で寝ることにしました。レイン、良かったわね。

◆3月11日(火)
 今日はサークルのみんなで彩音ちゃんの日用品揃え。まぁ寮がビジネスホテル並の
設備を用意しているので、後は食器とか洋服とか嗜好品とか、そんな感じね。
車は虎太郎さんがワンボックスを出してくれました。普段は修理工具を積んでいて
移動修理工場みたいになっているとか。今は荷物を全部下ろしてますけど。
 (アキオ「俺も車出せるけど、ロードスターは二人乗りだからなぁ」)
ちなみに私だけざっぱ号で行きます。こうすれば後部座席に彩音ちゃんと徳田さんが
二人で座ることになりますし。
そうそう、今日は14日の準備もします。ホワイトデーには彩音ちゃんの歓迎会を兼ねて、
みんなでデゼニーランドに行く予定なのです。色々準備しなきゃね、レジャーシートとか
必須ですし。あ~今から楽しみです!


今日は3月14日。全国的にホワイトデーってヤツだ。俺達サークルの男性陣は、チョコの
お返しと金城さんの歓迎会を兼ねて、女性陣をデゼニーランドへ招待することになった。
午前10時に最寄駅の改札に集合ってことになっている。

今、朝の5時30分。由奈さんと二人で入場ゲートに並んでいる。ミアとレインはバッグの
中で眠ってる。太陽はまだ昇っていない。
「由奈さん。寒いし暗いし眠いよぉ~」
「我慢してください!今日は必ずレストランの予約を取らなくちゃいけないんですから、
 これぐらいの事はしないと!」
まぁそうなんだろうね。実際、俺達以外にも何人か並んでる人がいるし。
「念のため確認しますけど、開園したら虎太郎さんはディナーの予約をしに冒険エリアへ
 走ってください。私はランチの予約に西部劇エリアへいきます。それから今日の目的
 『彩音ちゃんと徳田さんをラブラブに』を忘れないように!」
「あいよ~~~」
そう、今回の黒幕は由奈さん。まぁ理由はどうあれ、ミアも喜んでいたからいいけどね。

7時頃。太陽も昇って明るくなった。開園一時間前で人も結構増えてきた。
「ん……コタローおはよ………わぁ!ホントに着いてる!!」
ミアがバッグから飛び出し、そこら中を走り回る。
「オハヨです……わぁ~~~い!!」
レインも飛び起き、同じく走り回る。二人とも開園前からそれじゃ持たないぞ!
いや、三人か。由奈さんまで………

7時50分。ゲートの向こうでは着ぐるみのキャラクター達が寸劇を繰り広げている。
開園まであと10分。
「きゃ~カワイぃ~!……虎太郎さん、死ぬ気でレストランの予約を取りましょう!」
キャピキャピしながら殺気立っている。アリエナイ。

7時55分。開園5分前。周りの連中全員がアリエナイ殺気を放っている。今まで俺の
知らなかった世界だ。

8時ジャスト。ついに開園。阿鼻叫喚。それから30分間の事はあまり覚えていない。

中央広場のベンチでぐでぇ~~~~~~っとしている。
「お疲れ様でした。はいこれ!」
由奈さんがジュースを買ってきてくれた。
「アリガト。しっかしデゼニーがこんなに疲れるとは知らなかったよ」
「今日はホワイトデーですし、卒業旅行のシーズンですからね。平日だったら
 こんなに人は居ないから落ち着いていられるんですが」
「平日、か。ココにはよく来てるんだね」
「そ、そんなことありませんよ、いやだぁ」
何か照れてる。その仕草にちょっとドキっとする。
「コタロー、早くドッカに入ろうよぉ~!」
「あのねあのね、レインあのビューンってなってパサァ~ってなるの乗りたいのぉ!」
ミアとレインが急かす。
「よ~~~し、今日はバレンタインのお返しだしな、トコトン付き合ってやる!」
とりあえず合流時間まで四人で遊び廻る。ま、ほとんど並んでるだけだったけどね。

午前10時。一旦外に出てアキオ達を迎えに行く。駅に着くと、もうみんな集合していた。
「みんなオハヨ~!とりあえず俺と由奈さんで食事の席は確保したから、今日はゆっくり
 楽しもうな!」
「すまんなぁ由奈ちゃん」「虎太郎に襲われなかった?」「ゴメンね、ホワイトデーなのに」
俺への労いの言葉は無しか。ホント予想通りだな。
「えーと、今日の役割りの確認。レストランの手配は俺。まぁ由奈さんに手伝ってもらった
 けど。サンタ子とアルテアのエスコートは小暮君。金城さんのエスコートはアキオな」
アキオがすげぇ不満そう。やめろ、また由奈さんが正座するぞ。
そういえばサンタ子はどう思ってるんだろう?何かみんなでアキオとサンタ子の仲を
邪魔しているような気がしてならない。後で聞いてみるかな。

午前中はアチコチ遊び回り、昼は予約したレストランでショーを見ながらの昼食。その後
食休みを兼ねてお土産を買いにいく。
その中でサンタ子と二人になる機会があったので、ちょっと聞いてみる。
「アキオさんに対して恋愛感情が無い、って言ったら嘘になりますね。でも私のは
 ちょっと特殊なんです。桜花さんの代わりに成りたいと言うか、神姫で一番大切な
 存在に成れればいいと言うか。
 だから別にアキオさんと人間の女性が付き合っても平気ですよ。私にとっては別世界の
 事ですから。その相手が金城さんなら歓迎したいぐらいですし」
そんな風に割り切れるモンなのかねぇ。


由奈ちゃん達とはぐれてしもた。携帯も繋がらん。まぁ晩飯のレストランで合流できるか。
気が付いたらアキオと二人っきりや。でも口を利いてくれへん。
「なぁアキオ、ウチと一緒じゃツマランか?」
アキオがビックリしてウチを見る。
「いや、そんな訳じゃないんだ……正直言うとな、どうすれば良いのか解らないんだ」
「ゴメンな。ウチがアキオを困らせとるんやな」
アキオが近くのベンチに座った。
「俺はずっとオマエの事を妹みたいに思ってたんだ。それに色恋沙汰なんて真剣に
 考えた事なんて無かったからな」
「ウチのこと、キライ?」恐る恐る聞いてみる。
「キライ…じゃないと思う。多分、女性の中では一番気に入っていると思う。
 ゴメンな。今はこの返事だけで我慢してくれ」
「それで十分や!!」
ウチはアキオの手を掴むと、ベンチから強引に立たせた。
「ほらぁ、折角こんな所に来たんやから、もっと遊ばないと損やでぇ!」
二人で手を繋いで、スプラッシュ何とかっちゅうアトラクションに向った。

『二人で手を繋いでいるよ。成功したみたいだな』
『彩音ちゃん、オメデトウ!』
『コッソリ覗いて、僕達何だか挙動不審者なんですけど……』


その後はミア達の相手をしてあげた。ちゃんとチョコのお返しをしないとね。
サンタ子にもちゃんと楽しんでもらおう。やっぱり思う処もあるだろうし。
その後レストランでアキオ達と合流。最後の締めくくりをした。

やっとのことでアパートに帰ってきた。疲れた…そのまま布団にぶっ倒れる。
「コタロー大丈夫?」ミアが心配そうに俺の顔を覗き込む。
「今日はあんまり相手をしてやれなくてゴメンな。明日埋め合わせするから」
「そんなのいいよぉ。それに今日は楽しかったし」
「ゴメンな…」そのまま寝てしまう。

「お疲れ様!」こっそりコタローのほっぺたにキスをしちゃう。
今日はホントに楽しかったよ。アリガト、コタロー!



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