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● 三毛猫観察日記 ●



◆ 第三話 「意思を継ぐ者」 ◆



「はい、終了~!、それじゃみんな一回上がって来て」
アキオが端末から指示を出すと、ミア達三人は仮想フィールドから戻ってきた。

今日は同好会のみんなで都心の中規模なトレーニングセンターに来ている。
簡単なトレーニングなら近所のホビーショップでも出来るが、たまには公式戦に近い
環境での訓練もさせておきたい。
「それじゃいよいよ1対1の野良バトルで実戦訓練を行うよ!」
と言ってアキオは、対戦相手を探しにセンターの奥のほうへ行ってしまった。

「やっぱり徳田先輩って教えるの上手いですね。僕も見習わなくっちゃ」
一緒に座って見学していた小暮君が、感心しながら言った。
「まぁアキオは元々ファーストリーグのランカーだったからね。年季も違うし」
「桜花、って言いましたっけ、その時のパートナー。どんな神姫だったんですか?」
「確かアキオと同じ山城自顕流って流派の達人で…あぁ、アキオが戻ってきた」

アキオが三人のマスターと神姫を連れて戻ってきた。彼らがミア達の対戦相手か。
お互い簡単に挨拶をした後、それぞれの位置についた。
「それじゃ始めるよ…最初はミアちゃんからだ!」


【実戦訓練】―――ミアの場合―――
 今日のアタシは、小春ちゃんから借りてる砲台型の武装をしてるの。前の戦闘で破損した
素体の修理は終わったんだけど、猫装備がまだだったのよ。
対戦相手は…ノーマル装備のマオチャオね。なんだが動きがぎこちない。初心者かしら?
ありゃ、あんなに動き回っちゃって…それじゃ無駄もいいところだよ。ダメダメ、そこで
ジャンプしたら敵の的になっちゃうよ。あ~そこはもっと距離を稼がないと…
そうそう、そのまま突進して、そのままそのまま…はい、そこよ!

「ミアさん?対戦相手の応援なんてしてないで、ちゃんと戦いましょうね?何もしないで
 やられちゃうなんて、相手に失礼ですよ?もっと勝負にアグレッシブになりましょう」


【実戦訓練】―――小春の場合―――
 私の相手は標準装備のハウリンさんです。プチメカは3匹。ミアちゃんの猫装備に
慣れているので、逆に違和感を感じちゃいます。
同じ遠距離装備だけど敵には足がある。それなら足を止めてしまえば、逆にこちらが
有利になるわ。
とにかく先読みする。相手の立場になって考え、移動先を到着前に集中砲火。おかげて
自慢の足を活かせず戸惑ってます。

そういえばこの装備、さっきまでミアちゃんが装備してたのよね。なんか、いい香り。
ちょっとゾクゾクしちゃいます。お転婆なミアちゃん。可愛いミアちゃん。
こうやって目を閉じると、いつでもミアちゃんの眩しい笑顔が浮かんできます。
あ、でもサンタ子ちゃんも素敵です。いつも私を優しく見守ってくれているお姉さま。
もっともっと仲良くなりたいけど、私からアプローチするのは恥ずかしいし…
サンタ子ちゃんが誘ってくれたら何をされても…何てね、いやだぁ~!(どか~ん×3)
あ、でももし二人から誘われちゃったらどうしよう…(ヒョイヒョイ)
いっそ三人で…って鼻血ものですわ。キャアキャア♪(ボコボコボコボコボコボコ)


「え~と、先生、小春さんに言わなきゃいけない事があります。
 前半の砲撃、あれは見事でした。100点です。満点です。花丸も付けちゃいましょう。
 その後、少し油断して相手に接近を許してしまいましたね?まぁそれは別にいいです。
 問題はその後です。

 小春さん、あなた敵のプチメカを素手で殴り壊していましたね?先生、ビックリです。
 そんな事する人、初めて見ました。
 その後、相手の攻撃をキャピキャピしながら避けてたのも問題です。でも一番の問題は。

 小春さん、あなたが背負っているの、それ、何だと思いますか?そうです、砲台です。
 絶対に鈍器ではありません。それで殴ってはいけません。使い方を間違えましたね。
 ボコ殴りされたハウリンさん、地面にめり込んでいました。悲惨です。みじめです。
 向こうをご覧なさい。ハウリンさん、泣いてます。ワンワン泣いてます。洒落じゃない
 ですよ。先生も泣きたいです。
 小春さんは次の訓練までに、道具の使い方をちゃんと勉強してきましょうね」


【実戦訓練】―――サンタ子の場合―――
 アキオさんが連れてきた相手は…悪魔型・ストラーフだった。
普段は大丈夫だけど、こうやって向き合ってみると…どうしても体が震えてしまう。
一年前のあの事件。アキオさん達に助けてもらったあの悪夢。
アキオさんも相当の覚悟でこの相手を選んだのだろう。その期待に答えなくてはいけない。
野太刀「花鳥風月」を八双より大きく構える。今日こそ悪夢を切り裂いてみせる!


端末シートから担ぎ出されたサンタ子が、静かに目を覚ました。
「サンタ子、大丈夫か?」
「アキオさん、ごめんなさい…私、桜花さんのように出来ませんでした」
「何言ってる…オマエが桜花の代わりになる必要なんてないんだぞ!」
「ごめんなさい…」
サンタ子は再び気を失った。

実戦訓練で防戦一方だったサンタ子は、最後に悪魔型の強烈な一撃を食らい、そのまま
気を失ってしまったのだ。
「どうかしたんですか?いつものサンタ子ちゃんらしくなかったですけど…」
小暮君の質問に俺とアキオは暗い顔をしてしまった。
「そうか、お前にはまだ話してなかったな…いい機会だ、聞いてくれ」
サンタ子の頭を撫でながらアキオが話し始めた。

「一年前、大学に入学した俺は、早速この神姫同好会を作ることにした。
 そこに入ってきたのが例のクソチーム「エスト」のリーダー、奥宮だったんだ。
 奥宮は、高校で既にファースト入りしてた俺に目を付けて仲間に引き込もうとした。
 だが俺は断固として断った。するとその報復に桜花を拉致し、結果、破壊された…
 その桜花が最後に助け出したのがサンタ子なんだ。

 助けられた直後のサンタ子は酷い有様だった。連中、起動直後の新品の神姫達を
 「神姫破壊ゲーム」と称して破壊していたんだ。考えてみろよ、起動したばかりで
 何も解らないのに、急に武装した相手に破壊されるまで嬲られる事を…
 人間でも発狂しちまうぜ」
「……つまり……サンタ子ちゃんは……その時……」
「ああ、サンタ子を破壊しようとしたのが、奥宮のストラーフ『デストーラ』なんだ」
重苦しい沈黙。結局この日はそのまま解散となった。


今日は朝から雨が降っている。ただでさえ憂鬱なのに、いっそう気分が落ち込む。
ここは大学の近くにある喫茶店。ミア達は家で留守番をしている。

「正直に言うとな、俺はサンタ子を戦わせたくないんだ」とアキオ。
「サンタ子は俺に義理立てしているんだ。『私が桜花さんの意思を継ぎます!』と。
 そして無理して戦っている、争いが嫌いなのに。本当は料理が大好きな大人しい
 女の子なんだ。
 だから俺は、昨日サンタ子とある約束をした。
 もし今度俺が連れてくる悪魔型を倒せなかったら、バトルから足を洗えと。
 もうこれ以上苦しむのは辞めろと」

「つまり勝って悪夢を祓うか、負けて悪夢から逃げるか…ですか」
「ああ、小暮の言う通りだ。だから虎太郎、頼む。強力な悪魔装備を作ってくれ。
 たとえどんな結果になろうと、サンタ子が納得できるぐらい強力なヤツを」
アキオが俺をじっと見つめる。こんな真剣な顔を見るのは久しぶりだ。

「…解った。だが、俺が作るよりもっといい方法があるぞ」
「いい方法?何だそれは?」
「覚えてるか?「エスト」の件で協力してやった刑事さんの事を。あの人に頼んで
 『デストーラ』を借りてくるんだ」


とうとう約束の日になってしまいました。
いつも訓練に使っていた大学の裏庭。ここが私の最後の戦場になるかもしれない。
アキオさんは黙ってベンチに座っています。その隣には、小春さんを肩に乗せている
小暮さんが時計を気にしながら立っています。
「高槻先輩遅いですねぇ…あっ、来ましたよ」
「みんな、お待たせぇ~~~!」虎太郎さんの胸ポケットの中からミアさんが挨拶した。
「みんな待たせたな、コイツの調整に手間取ってしまったよ」
といって虎太郎さんは、背中に背負っていた登山用のザックを下ろした。
「虎太郎、これがそうなのか?」
「ああ、証拠物件を無理言って借りてきた。後でちゃんと返さなきゃな」
ザックの中身は…

本来背中に装着するアームユニットを直接素体の腕に装備し、
脚部にはカモシカの足のように改造されたレッグパーツを装備し、
天使型のリアウイングと4つのブースターを背中に背負い、
右肩には連装式無反動砲パンツァーイェーガーを
右手には大型の斧槍ハルバードを
左手にはグレネードランチャーを装備した…
奈落の魔人、デストーラ。

口が渇き、吐き気がする。目の前が暗くなった気がするし、足の震えが止まらない。
私は…自分でも知らないうちに後退っていた。

「虎太郎、これ動くのか?」
「CSチップとか取り外されてるから、このままじゃ無理だな。でも」
虎太郎さんがデストーラの腰の部分を指し、
「ココに無線ユニットを取り付けた。遠隔操作でミアに動かしてもらう。この方法じゃ
 多少性能は落ちると思うが、元々がハンパじゃないから問題ないだろう」
ミアさんは、ザックのポケットから取り出したPDAにニードルコネクタを接続した。
その顔から精気が消えると、替わりに魔人が動き出した。
「…いらっしゃい…今度こそ完全に破壊してあげる…」


まずは距離を取る。スカートのバーニアを全開にして上空に舞い上がる。
デストーラ=ミアは動かない。不気味にコチラを見ているだけ。
両手のスナイパーライフルを連射する。射程外なのは解っている。当然当たらない。

距離を詰めると、デストーラが連続砲撃を始めた。
グレネードの射速は遅いので、この距離なら簡単に撃ち落せる。余裕で全てを迎撃。
でも爆煙が目隠しになっているところに、無反動砲が撃ち込まれた。
狙っていたわね…危うく回避する。そして体勢を立て直すと、
目の前にデストーラが浮かんでいた。

パニックで体が動かない。腹部に刺すような蹴りを許す。そして頭上からのハルバードの
一撃。ホーンライフルを盾にするけど、そのまま地面まで叩きつけられてしまう。


「サンタ子ちゃん、サンタ子ちゃん!!」
仰向けに倒れている私の側に、小春さんが駆け寄ってきた。
もう動けない。もう戦えない。アキオさん…私やっぱりダメでした…
「サンタ子ちゃん、立って!そして戦って!!
 サンタ子ちゃんは…サンタ子ちゃんは、強いサンタ子ちゃんじゃなくちゃダメなの!!
 強くて、カッコ良くて、優しいお姉さまじゃないとダメなの!!
 こんなの、サンタ子ちゃんじゃないよ!!
 私が憧れているサンタ子ちゃんは、どんな時にも諦めないで、凛々しく立ち上がるの!
 だってサンタ子ちゃんは、私の、私の、わたしの……うわわぁぁぁぁぁぁ~~~ん」

脳天をハンマーで殴られた気分。ハルバードなんかよりも遥かに、遥かに強力な一撃。
私は…今まで私は自分の事しか考えてなかった。この苦しみから逃れる事だけを。
ゴメンね小春、心配を掛けちゃって。それにミア、私の為にこんな事をさせちゃって。
桜花さん、解りました。私は一人じゃない、みんなの為に戦っているんだ…

「小春、大丈夫よ…もう泣かないで…」
起き上がって小春の頭を抱きしめ、優しく慰めてあげる。
「サンタ子ちゃん…」小春が目をウルウルさせて見つめ返す。
「危険だから離れてなさい」
私は立ち上がり、空に浮かんでいるデストーラ=ミアに向かって言った。
「…待たせたわねミア。次の一撃で終わりにしてあげるわ」

デストーラ=ミアがもの凄い笑顔を見せる。そしてその体を真紅の光が包み込んだ。
バーストモード。この子ったら容赦しないわね…思わず苦笑いしてしまう。
背中の花鳥風月を鞘のまま腰に装備する。それを見たミアは全ての遠距離武器をパージし、
両手でハルバードを構えた。準備はいいみたいね。

「行くわよ…山城自顕流が中の奥義、野太刀抜刀術『臨』、参る!」
互いにバーニア全開で猛突進する。空中で激突しようとした刹那。
鞘から解き放たれ、体捌きと重心移動で加速した花鳥風月が、具現化した悪夢を両断した。


「サンタ子、本当に良いんだな?」
「ええ………アキオさん、私、解ったんです」
アキオさんと一緒にベンチに座り、私は答えた。

「以前『桜花の代わりになる必要なんてない』と言いましたよね。
 でも違うの。私は代わりじゃなくて、桜花さんになりたかったの…
 今も貴方の中で生き続けている、本当のパートナーに。
 そしてその為には、皆の思いを受け止めて戦い続けるしかないんです。
 かつて桜花さんがそうだったように」
私は、アキオさんの腕に凭れかかりました。
「だから…いつか、いつか私を本当のパートナーと思って欲しい……」
「バカな事を言ってるんじゃない!」
突然、アキオさんが私を抱きしめました。
「桜花は桜花、オマエはオマエだ!そして今、俺のパートナーは…
 おまえだけだ!」
アキオさんの言葉に涙が出そうになる。ありがとうアキオさん、その言葉だけで…

「あ~ラブラブな所申し訳ないんだが」
虎太郎さんが話しかけて来ました。
「あのさぁ、サンタ子が破壊したデストーラ、ちゃんと修理して刑事さんに返さないと
 大変な事になっちゃうんだよな。
 でもコレ、文字通り真っ二つぢゃん?修理に相当な手間と資金が掛かるんだ。
 つまりね………修理代よこしやがれ?」

虎太郎さん………あなた、台無しです。



第四話 最後の願い へ進む (注:神姫破壊表現あり)

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