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第6幕「思惟の共鳴現象」


『なぜこんな事になったのだろう?』
 神姫センターで次のバトロイの時間待ちをしながら、結城セツナは声に出さず自問した。
 同じテーブルには藤原雪那とその神姫、ティキが同席している。もちろんセツナと共に焔の姿もそこにあった。
 初めて出会うティキ――海神としては会った事もあるが――に焔は圧倒されている。
 元々が物怖じしないティキに対し、海神ではない焔は少し頑なな所がある。
 同じCSCを使用しても、そのパーソナルが同一になることは稀だ。海神と焔の違いに、その事をまざまざと思い知らされる。
 そしてそんなことを観察しながらも、セツナもどこか落ち着かない自分を自覚していた。
『朔良があんな事を言ったからだ』
 数少ない友人である朔良=イゴールの言葉が脳裏に浮かぶ。
『セツナってさ、本当はああいうのが好みだもんね~』
 一体朔良に自分の何がわかるのかと、そう言いたい気持ちは確かにある。だけど、その言葉に対する真っ当な反論も出来ず、ましてや今こうして意識してしまっている事が朔良の言葉を如実に肯定している事も、自覚していた。



 一方
『どうしてこんな事になったんだろうか?』
 神姫センターでバトロイの時間待ちをしながら、焔は声に出さず自問していた。
 焔は自身のマスター――ご主人こと結城セツナ――と同席している男――藤原雪那――の所有する神姫、TYPE CAT 猫爪――ティキ――に、圧倒されていた。
 神姫同士の関わりをバトル以外で経験した事の無い焔は、ティキのその言動に振り回される形となる。
 ティキの他愛も無い話を聞き流しながらもご主人たるセツナを仰ぎ見れば、彼の少年をチラリと見てはそっと目を逸らす。
 しかしその少年はと言えば、今行われているバトルの映像に釘付けになっていて、ご主人の動向に気が付きもしない。
 はたから見れば、神姫にだって解るくらいに意識しているのがわかる。
 そんなご主人を見るのが何故かイヤになり、焔はティキの話すことに集中し始めた。



『なぜこんな事になったのか?』
 偶然か必然か。奇しくも同じ瞬間に同じ事を自問したオーナーと神姫。
 その一人と一体の問いに答える為には、わずかばかり時間を遡らねばならない。
 およそ二時間前。
 『妖精館』という名の少々特殊なドールショップでセツナと朔良がお茶を楽しんでいた時点にまで遡る。
「さっきの子とデートの一つでもした?」
 とセツナに質問した朔良は、その直後のセツナのリアクションでそんな段階にも到達していない事を看過する。
 それだけなら別にこんな事態は招かない。ただ、看過したのが朔良だったのだから、それで済むはずも無かった。
「何事も話してみなきゃ始らないよ?」
 意地の悪い笑みを浮かべた朔良は、自称親友のために、意識して独善的な行動をとる。
 咳き込んでいるセツナを心配してやってきた気のいい店員さんに、朔良は平素と変わりない、軽い口調で質問する。
「ね、ね、君。この後時間ある?」
 これではまるで逆ナンだ。
「へ? ……いや、別に家の手伝いで、バイトとかじゃないんで、いつでも時間は空きますけど?」
 律儀に答える方もどうかしている。
 それと共に『妖精館』が雪那の家であった事が簡単に証明された。『妖精館』の二階部分こそが、藤原宅ということなのだろう。
「そっか。なら、決まり。ねえ君、この娘の相談に乗ってくれない?」
 セツナが咳き込んで何も言えないのをいい事に、好き勝手に好き勝手な約束を取り付ける朔良。
「神姫の事らしいんだけど、それなら私より君のほうが適任かなって。顔見知りなんでしょ?」
 ここで尤もらしい事がさらっと言えてしまえるのが朔良なのである。
 そしてそんな風に言われてしまえばイヤとは言えないのが雪那だ。
 かくして当人――この場合もちろんセツナ――の思惑など一切を無視して、朔良の策略はあっさりと成功してしまった。
 もちろん、セツナがイヤだと言えばそれだけでこの話は無かった事に出来たはずだ。そうしなかったのは紛れも無いセツナの意思である。



 それから急いで家に戻り、焔に有無も言わせず連れ立って取って返すあたり、なかなか出来上がってるな、などとどこか冷静に自身を観察し、そしてその事実に赤面する。
 本当なら今日は家に帰ってすぐにでも焔とお互いの意思を話し合ったほうが良かったんじゃないか。そんな疑問には気が付かないフリをした。
「焔ちゃん凄いのですよぉ~♪ もしかしたらティキと同じくらいにセカンドに上がれちゃうのですよぉ~♪」
「そ……そんなに凄い事なんですか?」
「こんな短期間でメキメキ勝率稼がれちゃうと、ティキがダメネコみたいなのですよぉ~」
 素直に感心しているティキを見て、セツナは少しだけ心を痛める。焔にはティキが敵わないほどの戦闘データが最初から経験として存在している。
 その経験を活かしきれさえすれば、すでにセカンドに上がっていても不思議ではないのだ。
 アンフェアな立場に心を痛め、それでも目的を達する事が出来ない不甲斐なさに疵付く。
 セツナと同じ思いを、ティキの笑顔を見ながら焔もまた感じている事には気付かない。
「結城さん、どうせだからペアエントリーしちゃいましょう」
 突然セツナへと振り返り、裏表の感じさせない笑みを浮かべて雪那は言う。
「どうせバトロイなんですから、もし僕等二人が残ったら、そこから一騎打ちで」
 たいした確認もせず、雪那はエントリーを決めてしまう。
 良く理解しているとは言いがたいが、それでも解る彼らしくないそんな行動を目の当たりにしながら、相談らしい相談をしていないことに今更ながら気が付いた。


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