<明日の為に、其の3!>
爽やかな朝だが、今日もいつもの無茶なお願いをそろそろ言いに来るはずだ。
ドタドタドタ
「師匠~。」
ほら来た。
「今日は何だ?マントならまだだぞ。」
「師匠、必殺技の伝授をお願いします!」
しまった、教育の際に戦隊成分を多くし過ぎたか。
「臓物をぶちまけるような錬金の漫画みたいに、槍を構えて技名叫びながら突進じゃ駄目なのか?」
「駄目です。」
「そう言われても、生身で一般人の俺は必殺技など使えんぞ。」
言った瞬間にエストが心底哀れだと言わんばかりの目で見やがった。
誰かコイツの判断基準を教えて下さい。
「付いて来い、出かけるぞ。」
ドタドタドタ
「師匠~。」
ほら来た。
「今日は何だ?マントならまだだぞ。」
「師匠、必殺技の伝授をお願いします!」
しまった、教育の際に戦隊成分を多くし過ぎたか。
「臓物をぶちまけるような錬金の漫画みたいに、槍を構えて技名叫びながら突進じゃ駄目なのか?」
「駄目です。」
「そう言われても、生身で一般人の俺は必殺技など使えんぞ。」
言った瞬間にエストが心底哀れだと言わんばかりの目で見やがった。
誰かコイツの判断基準を教えて下さい。
「付いて来い、出かけるぞ。」
さーて、やって来ました我が職場(休んでるけどな)のフィールド部門ー。
「ちわーっす、主任居ますかー。」
「久しぶりだな、神姫とは仲良くやってるか?」
「色々と言いたい事はありますが、今回は要点だけ質問します。」
「ん?スリーサイズなら教えんぞ」
無視無視
「あのエスト、じゃ通じないか、神姫の出所は何処なんですか。」
「あれかー、評価試験チームが普段使ってるのと一緒だぞ。」
「評価用って、赤外線コントロールのアレですか?」
「他に何があるってんだ。」
「だって、あれは頭部ユニットに受光部取り付けた外部操作専門神姫で、AIユニット積んでない自立行動不可のタイプでしょう!?」
「説明的な台詞をありがとう、だからその頭部パーツだけ換装したんだよ。」
「そうか、それだと規格ギリギリのスペックも納得できました。」
どう見ても試験用がマネキンにしか見えなかったせいで、簡単な事実に気付かなかったらしい。
とりあえずチーフに礼を言い、初期設定を頼んだ友人のデスクへ向かう。
「ちわーっす、主任居ますかー。」
「久しぶりだな、神姫とは仲良くやってるか?」
「色々と言いたい事はありますが、今回は要点だけ質問します。」
「ん?スリーサイズなら教えんぞ」
無視無視
「あのエスト、じゃ通じないか、神姫の出所は何処なんですか。」
「あれかー、評価試験チームが普段使ってるのと一緒だぞ。」
「評価用って、赤外線コントロールのアレですか?」
「他に何があるってんだ。」
「だって、あれは頭部ユニットに受光部取り付けた外部操作専門神姫で、AIユニット積んでない自立行動不可のタイプでしょう!?」
「説明的な台詞をありがとう、だからその頭部パーツだけ換装したんだよ。」
「そうか、それだと規格ギリギリのスペックも納得できました。」
どう見ても試験用がマネキンにしか見えなかったせいで、簡単な事実に気付かなかったらしい。
とりあえずチーフに礼を言い、初期設定を頼んだ友人のデスクへ向かう。
「やあやあ、どうだい?弟子を持った気分は。」
「最悪。」
即答してやった、ザマーミロ。
「君の名前が”黒須 修司”なんて某アジアさんの本名と同じだから設定したのにー。」
「うるさい馬鹿、お前のせいで必殺技がどうとか色々うるさいんだ。」
「どうせ君の趣味のせいでしょうに、違うかい?」
「違わないけどお前も悪い!!」
「まあいいや、面白そうだし手伝ってあげるから内容を詳しく話しなよ。」
「実はな・・・」
記念すべき初戦から今日までの経緯をパカパカ抜きで話した。
「OK、模擬戦の準備しておくから明日もう一度ここにおいで。」
「わかった、おーいエスト帰るぞー。」
「それで師匠、必殺技の件と私の出番は?」
「いわゆるひとつの『次回を待て!!』ってやつだな。」
後頭部に全力で飛び蹴りされた。
「最悪。」
即答してやった、ザマーミロ。
「君の名前が”黒須 修司”なんて某アジアさんの本名と同じだから設定したのにー。」
「うるさい馬鹿、お前のせいで必殺技がどうとか色々うるさいんだ。」
「どうせ君の趣味のせいでしょうに、違うかい?」
「違わないけどお前も悪い!!」
「まあいいや、面白そうだし手伝ってあげるから内容を詳しく話しなよ。」
「実はな・・・」
記念すべき初戦から今日までの経緯をパカパカ抜きで話した。
「OK、模擬戦の準備しておくから明日もう一度ここにおいで。」
「わかった、おーいエスト帰るぞー。」
「それで師匠、必殺技の件と私の出番は?」
「いわゆるひとつの『次回を待て!!』ってやつだな。」
後頭部に全力で飛び蹴りされた。