正直駄目元でいった俺としては予想外な結果だった。
相手のハウリン-キャシー-が吼莱を構える。
照準が合い次第連射してきた。
一発、左の十手で弾く
二発、左前回し蹴りで弾く
三発目は回転中に武装ボディに当たる
此処までで可凜の左十手、左足装甲、ボディ装甲は破損し、外れた。
そして着地の瞬間に四発目が右足装甲に当たる。
「ホラみろっその程度さっ」
「貰った!」
キャシーが剣を掲げ襲い掛かる。可凜はそれを見ていない。
喰らったかに思われた。しかし実際、その剣は目の前で空を切った。可凜は物音も立てずスッと身を引いて回避したのだ。
「このっ」
即座に五発目、その爆風に乗り、背の低いビルの屋上縁に着地-そこを狙ったように六発目が撃ち込まれるが、タンッと翻してそれも避ける。
身軽。ただその一言だった。
可凜のコアは本来接近向けのクリスタルが使われている。しかし、そのパラメータは体力、射撃、格闘 基本的なものに均等に振り分けられているだけだった。
そこで俺は可凜の言う通り、瞬発力、脚力、跳躍力を上げておいた。
六発目を回避した可凜はビルの横壁に足を着き、相手を見据える。
「ちょこまかと!」
再び吼莱を構える しかし
弾切れを起こした。
その一瞬の隙
「ラ○ダー…ジャンプ」
30年位前の特撮ヒーローの技名が微かに聞こえた。この間の再放送…さりげなくみていたのか…?
地面に対して平行に跳んだ。
その勢いで相手の犬ヘルメットを蹴り飛ばした。
相手に背を向けて着地。
冷静さを欠いた相手は斬り掛かる。
それに対し可凜はしゃがんだまま足払い
相手がバランスを崩す。その間に蹴りの回転力を活かしブレイクダンスの様な要領で逆立ち、ハンドスプリングの様に今度は縦回転
そして
「…ス・ヒールキックッ」
自分が一回転しそうな位の速さで相手の頭部に踵落とし !
あまりの衝撃に相手は地面に臥すのではなくワンバウンドする程、可凜の素体の足首ももげる程だった。
しばしの沈黙 相手は動かない
『ウィナー可凜!!』
アナウンスが沈黙を破った。
まさか、勝ってしまうとは…それが、俺の予想外だった。
むしろ俺は、一言も発してない…(汗)
相手のハウリン-キャシー-が吼莱を構える。
照準が合い次第連射してきた。
一発、左の十手で弾く
二発、左前回し蹴りで弾く
三発目は回転中に武装ボディに当たる
此処までで可凜の左十手、左足装甲、ボディ装甲は破損し、外れた。
そして着地の瞬間に四発目が右足装甲に当たる。
「ホラみろっその程度さっ」
「貰った!」
キャシーが剣を掲げ襲い掛かる。可凜はそれを見ていない。
喰らったかに思われた。しかし実際、その剣は目の前で空を切った。可凜は物音も立てずスッと身を引いて回避したのだ。
「このっ」
即座に五発目、その爆風に乗り、背の低いビルの屋上縁に着地-そこを狙ったように六発目が撃ち込まれるが、タンッと翻してそれも避ける。
身軽。ただその一言だった。
可凜のコアは本来接近向けのクリスタルが使われている。しかし、そのパラメータは体力、射撃、格闘 基本的なものに均等に振り分けられているだけだった。
そこで俺は可凜の言う通り、瞬発力、脚力、跳躍力を上げておいた。
六発目を回避した可凜はビルの横壁に足を着き、相手を見据える。
「ちょこまかと!」
再び吼莱を構える しかし
弾切れを起こした。
その一瞬の隙
「ラ○ダー…ジャンプ」
30年位前の特撮ヒーローの技名が微かに聞こえた。この間の再放送…さりげなくみていたのか…?
地面に対して平行に跳んだ。
その勢いで相手の犬ヘルメットを蹴り飛ばした。
相手に背を向けて着地。
冷静さを欠いた相手は斬り掛かる。
それに対し可凜はしゃがんだまま足払い
相手がバランスを崩す。その間に蹴りの回転力を活かしブレイクダンスの様な要領で逆立ち、ハンドスプリングの様に今度は縦回転
そして
「…ス・ヒールキックッ」
自分が一回転しそうな位の速さで相手の頭部に踵落とし !
あまりの衝撃に相手は地面に臥すのではなくワンバウンドする程、可凜の素体の足首ももげる程だった。
しばしの沈黙 相手は動かない
『ウィナー可凜!!』
アナウンスが沈黙を破った。
まさか、勝ってしまうとは…それが、俺の予想外だった。
むしろ俺は、一言も発してない…(汗)