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武装神姫のリン
第7話 「ティアVSジャンヌ」


私の名前はティア。愛するご主人様の所有物。
武装神姫ですわ。

で今日はアーンヴァルの基本パーツの1つ。
大口径ブースターの出力を強化した先行試作モデルをいただいたので、その調整と試運転を兼ねて近所の公園で飛行中です。
そのためにご主人様が見ていないうちに辺りのカラスや鳩をレーザーライフルで追い払ったのでいま空に私をさえぎるモノは存在しません。
なんて空を飛ぶのは気持ちよいのでしょうか??
お姉さまにも体感させてあげたいくらいです。

おや、あそこに見えるのは豪華なドレス。
しかしそれを身にまとうのは"ぽっちゃり"と言うのさえも、お世辞にならないくらいに丸々太った体躯。
全くもって美しくありませんわ。

私の瞳はあののような"物体"を映すために存在しているわけではありません。
早めに私の視界から消えていただくことを望みます。
よって威嚇射撃敢行、もちろん直接当てるわけではありませんので問題になることは無いでしょう。

そうして私はレーザーライフルをあの物体の足元に照準を合わせ、出力30%で発射。
いきなりアスファルトが光ったことでアレは逃げ出すはずでしたが、
いきなり黒い服を着たSPらしい人が集まってきました。
どうやら暗殺かなにかと勘違いしたらしいです。
私は面白くなかったのでご主人様の元へ帰ります。

そのときは気付きませんでした。アレがあんな人物だとは……



俺はリンを定期健診に預けて今日はティアと2人で公園へ、というのもあのリンのレッグパーツのシリンダーを手がけた友人の会社の改良ブースターの先行試作販売型(ライセンスはもちろん取得済み)の試運転に連れてきている。
今日は4月5日。絶好のピクニック日和だ。
もちろん空を飛ぶにもとてもいい天気。
なのだが、ティアのヤツがちょっと目を離した隙に高く飛んで行ってしまった。
で探しているとなぜかレーザーライフルを抱えているのが気になったけども、無事に戻ってきた。
それまでは良かったのだけど…その数秒後俺たちは黒ずくめの男達に囲まれていた。

「あなたですのね!この私、鶴畑3兄妹の1人。和美に銃を向けた愚かな神姫のマスターは?」
後から現れたドレスを着たというより着られている感じのピz…もとい少女が声を発する。
「は???」
俺はわけがわからないので反応が出来ない
「ですから私にレーザーライフルを向けただけでなく、発射したのですよ。」
「……マジ?」
俺はティアに確認する。
「?? 私は見るに耐えない不快な物体に視界からはやく消えて欲しかったから威嚇を行っただけですのよ」
おい…ティア。それが原因なんだよと言う間もなく、俺は意識を失っていた。



俺が目を覚ますとそこは近所のセンターと思われる建物の個室、大会で使用される選手控え室だろう。
しかも俺は手首足首をベルトでイスに縛られている。全く身動きが出来ない。
辛うじて動く首を真横に動かす。左右にはあの黒ずくめの男が立っている。
しかもその手には拳銃が握られている……俺、もうだめなのカナ? カナ?

突然扉が開くとそこにあの少女がいた。その側近らしき男の手に握られるのは鳥かご。

その中にティアがいた、しかもうつぶせに倒れている。
まさか電気ショックでも食らって再起不能なんてことは…やばいのは俺も同じか…
俺の脳裏に最悪の結果が再生される。
「俺たちを処分しようってか・・・・・」
がそれに反した答えが帰ってきた。
「ここで今からバトルを行います。
感謝しなさいな、普通私に銃を向けた神姫ごとき解体処分が当然なのですが……私は慈悲深いのですよ。」
「??」
俺もティアも首をかしげる。
「そこでです、私にショーを見せてくださいますか?」
「ショー?」
「そうです、貴方の神姫に私の神姫『ジャンヌ』そしてその手足となる部隊の神姫たちと戦っていただきます。」
「なっ、1対多数だと!!」
「そうです、そこであなたの神姫がズタボロにやられる瞬間をその目に焼き付けていただきます。今回はそれで許して差し上げますわ」
「……そこのメス豚。こっちを向きなさいな」
突然ティアが起き上がってあの少女を又しても挑発を、いや明らかに侮蔑をこめてそう呼んでいる。
「な、なんですって今すぐスクラップにしてあげましょうか?」
「そのショーの主演、受けて差し上げますわ」
「あら、思ったより素直ですのね。よろしい。まあ貴女の声を聞くのはコレが最後になるでしょうけど」
「ただし、条件が1つ。 私が勝者になれれば私とご主人様を開放し、拘束した賠償金をいただきますわよ」
「……いいでしょう、いちおう聞いてあげます、いくら欲しいのかしら?」
「100万。」
「………わかりました、たとえどれほどの額を要求されてもそれが手に入ることは100%ありませんから。」
「で、相手は何体ですの?」
「そうですね、13体でしょうか?多少増減すると思いますが」
「わかりましたわ、ご主人様を離してくださいますこと? セッティングはご主人様にしか許してないのですけど」
「ではショーの開始は15分後ということで、せいぜい生き残るすべを考えてなさいな」

そうして彼女は部屋を後にする、そして側近によりティアの入れられた鳥かごとパーツ(いつも大会に持っていくバッグにはいっているのでこの場合はバッグと呼んだほうが良いのか?)
が拘束を一時的にとかれた俺に渡される。
そうして俺はティアにありったけの装備をつけ、さながら重爆撃機のようなシルエットになったティアに全てを託した。

俺はフィールドが良く見える台の上にイスごと括りつけられフィールドを見下ろすことしか出来ない。
そしてティアと敵の神姫がステージに上がる。
普段は神姫が2体しか存在し得ないフィールドに今は神姫が14体存在している、しかも最初からティアを13体の神姫が取り囲んでいる、面子は今まで発売されたモデル全て。
それにまだ未発売の騎士型の「ジャンヌ」が加わっている。
そしてショーと言う名の公開処刑が始まった。
しかし、そのとき俺はこの公開処刑を影から見つめる1人の少女のがいることに全く気がつかなかった。

アーンヴァル部隊のレーザーライフルによる4方向からの一斉射撃。
改良ブースターの力でギリギリそれを回避するティアに次はマオチャオとストラーフが2対ずつ襲い掛かった。
各々接近戦用の武装である爪やクローでティアを護る追加装甲版を次々とえぐっていく。

がティアはブースターを100%の出力で開放。敵の神姫ごと思い切り壁にぶつかる。
そうしてティアと壁の間に挟まれた2体が沈黙した。
一方のジャンヌはというと、動くはずが無い。
アレは部隊指揮をつかさどるのだろう。
もしくは軍の大将にでもなった気分でいるのか、手にした剣を地面に突き立て事態を静観している。
壁にぶつかったティアが動き出すより早くハウリン部隊とアーンヴァル部隊の砲撃が次々とティアの装備を破壊していった。
そうして巨大MAを模して構成したパーツは全て破壊されたかに見えた。
だがティアはあきらめていなかった。
破壊された翼を壁にして砲撃を防ぎ、あとは残った火器を全て自動砲撃設定で動き回る。

自動砲撃設定はティアが以前から持っていた能力だ。
レーザーライフルがランダムに最大出力のレーザーを乱射する。ライフルが焼き切れるまでの間になんとか3体のハウリンを葬った。
役目を果たしたライフルを捨て、そのままマシンガンやバルカンで弾幕を張りつつティアは必死に逃げる。
だが奮戦も束の間、ティアは持てる全ての外部装甲および銃火器を破壊されたのだろう、アーンヴァルの砲撃が止んだのだ。
しかし煙が晴れた場所、ソコには背後にあったビルの残骸と、それにのしかかられるようになったパーツの山があったがティアの姿は見えない。

その時点で正常稼動している神姫は8体。
砲戦主体のアーンヴァル3体にマオチャオ2、ストラーフ2。
そしてジャンヌという内訳だ。
ティアの姿が確認できていないというのにジャンヌは眉ひとつ動かさない。

そして本体のみの姿となったであろうティアを残りの神姫に探させる。
が一向に見つからない。さすがに和美は我慢ならなかったのか声を張り上げる。
「ジャンヌ! 貴方の技でその残骸を吹き飛ばしてしまいなさい」
「…了解」
そうしてやっとジャンヌが動き出す。そして残骸の目前まで来ると手に持った剣を構え、一気に振り下ろす。
衝撃波が生まれ、残骸を一気に吹き飛ばす。


がソコにはティアの姿はなく、
「フ……ドコを見てらっしゃるのかしら?」
ドコからとも無くティアの声が会場に響く。
そしてその声の出所をジャンヌが割り出す前に仲間であったはずのマオチャオが突進してきた。
「ぐぅ…なぜ」
ジャンヌがまだそのダメージから復帰しないうちにティアが姿を現す。
その手には3つ又の鞭。
「やっと出したか」
あの鞭は普段リンやティアが愛用している対"G"武装の1つで、あのとても俊敏で変幻自在の動きをする"G"を確実に捉え、粉砕する。
そしてティアの鞭さばきはリンのそれを超えていた、あれなら神姫相手でも十分に通用しそうだと踏んだ俺はアレに賭けたのだ。
元々、ティアの戦闘スタイルはあのようなゴテゴテ装備での乱戦ではなく、リンと闘った時の様な本体の身体能力(あのときは違法レベルだったが)とさまざまな武装によってわずかな敵の隙を突くスタイルだ。
そのために俺は敵の頭数を減らすためにあんな超重装備でティアを送り出したのだ。
先ほどのマオチャオの突撃は鞭を脚に巻きつかせ、反応されるより早くジャンヌに向けて投げ飛ばしたのだろう。
特別製のジャンヌは無事でもマオチャオの装甲は通常のモノ、あの衝撃には耐えられない。
そうしてやっと敵の数が半分になった所でティアの本当の力が発揮される。
ティアが今頼りに出来るのはあの鞭、そして左右の腰に備え付けられたライトセイバー2本、そして左腕にあるシールド1つ。
それでもティアはザコの神姫を次々と葬っていく。
ジャンヌがダメージを受けてからそいつらの動きが鈍くなっている。ソレを見ればいくら俺でもどういうことかは想像が付く。
ジャンヌ以外の神姫はジャンヌの命令によって動く人形だ。そして今のジャンヌは先ほどのダメージによってその命令を送る回路に不具合が発生したのだろう。
それならティアがやることは1つ。
ジャンヌに攻撃を加えればいいのだが………ティアさん??? 貴女は何を??

ティアはひたすらに鈍くなった(とは言えサードリーグなら3回戦には進出できるぐらいのレベルだと思う)神姫を1対ずつ破壊していく。
「ウフフ…こうやって鞭で敵の神姫を倒すのって、カ・イ・カ・ン☆」
どうやらも俺が何を言っても無駄らしいです、勝てるなら早くやっちゃってくださいティアさん(泣)

そうして鞭1本でザコ神姫を全て粉砕して、ティアがジャンヌと対峙する。
「あんなオモチャで私の相手が務まるとお思いでしたの?」
そうして勝ち誇るように和美に向かって言う。
もちろんあちらさんの怒りはピークに達していたのだろう。
「ジャンヌ! モードを軍神から騎士に変更。そいつをバラバラにして差し上げなさい!」
「了解」
ジャンヌの雰囲気が変わる、側近の男がコンテナらしきものをフィールドに投げ入れ、ソコから強化装甲、そしてとても長大なランスが出現した。
ソレを空中で受け取り、瞬時に装着するジャンヌ。
本気だと悟ったティアは気を引き締める。
敵はランスを構えて一直線に突っ込んでくる。ティアはソレをかわすが、ランスはすぐに方向を変えて追ってくる。
あの重量の武器を受け止めることは叶わないと悟ったティアは1度距離をとろうとするがソレを許す相手ではない。
なんとかシールドでランスをそらす。だがシールドにはそのたびにヒビが走る。
そうして5度目の攻撃をそらしたときシ-ルドが瓦解。
しかしティアは逃げない。敵の懐に入り込む。
「戦闘経験が少ないのかしら、大振りすぎでしてよ」
そのまま敵にタックルを食らわせる。
敵がランスを手放したのでライトセイバーでソレを切断。
次に本体を、と思ったがそれは敵の剣に防がれる。
さすがに騎士型というわけか、剣技はティアのそれを上回る。
剣1本に対してライトセイバー2本でもティアは押され気味だ。
「騎士をなめるな!」
そうして一閃で両手のライトセイバーを弾かれた。
「すぐに終わらせてやる」
もうティアに後は無いと思われた。
「終わるのは貴女のほうでしてよ」
ティアがジャンヌに飛び掛かる。
「そんなに頭を割って欲しいか!」
ジャンヌの剣がティアの頭部をヘッドギアごと切断せんと迫る。
俺は叫びたかった、でもソレが出来なかった。そうしてティアの頭に剣が触れる
「…だから、大振りはだめだと言ったでしょうに」
その直前に ティアの手首から伸びた糸がジャンヌの両腕を切断していた。
そのままティアはジャンヌの身体を押し倒してマウントポジションを取る。
そして剣を取り上げて突きつける。
「チェックメイト。ですわね」
そうして和美に同意を求める。
「キーーーーー、お好きにしなさい! 小山、ジャンヌを回収、あとは放って置きなさい。
あの小切手は男の足元に、帰りますわよ!」
彼女はとても腹を立てた様子でバタバタと足音を立てて帰っていった。
って、小切手はいいから俺の猿轡をほどいて欲し、って何で首筋に手刀が…そのまま俺の意識は遠くなっていった。


「ずいぶんみっともない格好」
不意に懐かしい声が聞こえた。
「ふぁふぇ(誰)?」
猿ぐつわを解かれ、仰向けになった俺の瞳に写るのは……水玉パンツ
「水た……ぐふェェ」
声の主に思い切り踏みつけられたらしい。
「たとえ見えていても、それを口にするのはダメ」
「わかった、だから足をどけろ」
「…どうしようかな~」
そこにティアがやっとの思いでフィールドからこの展望席までやって来た、そして俺を見て一言。
「ご主人様は極上のMですのね」
ち、ちが。
だから何でそこで踏みつけた足をぐりぐりしますかな、コイツは。
「あ~~分かりました、茉莉様、足をどけてくださいまし」
そうしてやっと水玉パンツ…いや声の主、 『篠崎 茉莉』は足をどけてくれた。

とりあえず紹介しておこう。
彼女の名前は篠崎 茉莉
いちおう幼なじみになるのだろうか?
年は五つも離れているのだが小さい頃は近くの家には同年代の子がいなくて、いつも俺が遊び相手だった。
そのためか今では俺よりロボットなどに詳しく、神姫を買う最後の一押しをしたのは茉莉だ。
小さいころは俺をお兄ちゃんと呼んでくるたかわいいヤツだった。
ただ、小学時代に重い病気になり(俺は妹のようにかわいがっていたからほぼ毎日見舞いに通った)結果一年遅れで進学した。
よって通例なら今大学一年のはずだ。

しかし幼少時代の仲のよさ故か、厄介なことに両親同士で勝手に婚約が交わされていた。
俺がそれを知ったのは大学二年のとき。
確かに容姿は見栄えする方だし、スタイルも悪くない。
しかも基本的に俺を慕ってくれているがまだ俺には決心がつかない状態だった。

俺がなぜこの町にいるのか?
と聞くと
「私、亮輔ん家に居候させてもらうことになったから、ヨロシク」
と、当然のように答えたので俺は思考は停止した。
「詳しくは家に帰ってから。ね?」
そうして茉莉は俺の腕を抱き寄せ、そのふくよかな膨らみを当ててきやがった。
「ご主人様、私たちというものがありながら、浮気だなんて(ニヤリ)」
周りの人からは「あんな見せ物になっていたうえに今度は痴話げんか、全く最近の若者は…」なんて視線が突き刺さる。

「だぁーーーーー、わかった、茉莉の話はレストランで聞く。それとティア、今日の騒動はお前が原因だ。だから予定していた買い物はお預け!」
「そんなぁ、100万も儲けましたのに、何故ですの?」
「何でも!! とにかくリンを引き取って、茉莉の話を聞いてからだ」
「じゃあ決まり、早く行こうよ」
そうして俺を引っ張っていく茉莉。
「ああん、ご主人様あぁ置いていかないでぇ~~」
出遅れたと思ったらしいティアが慌てて追いかけてきてジャンプ。
そのまま俺のかばんに潜り込んだ。

そうやって俺の人生で一番にぎやかで、心身ともに擦り切らせることになるであろう1年間が始まる。

ちなみにリンが俺に寄り添う茉莉を見た瞬間に目に涙を浮かべ、次の瞬間俺に鋭いビンタを食らわせたのもほんの序章にすぎないのだ。





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