第8話 剣の名は
剣を貰ってからしばらくたったが、再びエルゴに来ていた。
エルゴの二階、休憩スペースのベンチに座ってバトル映像が出ているスクリーンを見ていると声がかかった。
「よお! 治虫じゃないか」
声のするほうを見ると、久しぶりの知った顔があった。
「お! 章太郎」
立ち上がってしっかりと握手をした。
こいつは、月影章太郎(つきかげ しょうたろう)幼馴染みではないが、親友であり悪友でもある。
お互い仕事に就いて、会う機会が無くなっていた。
「どうした? こんなところで」
章太郎が俺に問い掛けると、章太郎の肩でもぞもぞ動く物を見つけた。
「しょうちゃん、だれ?」
それは章太郎の肩に乗っていたストラーフだった。
エルと違い、ツインテールユニットをつけておらず、角もつけていなかった。
「ああ、紹介するよ。悪友の陽元治虫だ」
「よろしく」
章太郎の紹介で、ストラーフに人差し指を差し出す。
「シルクだよ~」
ストラーフはそういって指を両手で包むように持った。
「で、ここに居るってことは、お前も?」
「ああ」
ベンチに座っていたアールとエルを抱き上げて、章太郎に見せた。
「アールとエルだ。こいつは月影章太郎、そしてシルクちゃん」
「えっと……あたいは、エル」
「アールと申します。マスターがお世話になってます」
性格の出た挨拶と共にお辞儀をする二人。
俺たちは再びベンチに座った。俺と章太郎の間に神姫三人が座り、神姫同士でワイワイ話している。
「お前もバトルするのか?」
「ああ、シルクは結構強くなったぞ」
そう言ってニッコリと笑う章太郎。
「アールちゃんとエルちゃんの戦績は?」
「アールは全くバトルしてない。エルは……あと一勝くらいでセカンドに上がるくらいかな?」
「お! それじゃあ、シルクとバトルしないか? シルクも同じくらいだからさ」
俺はエルの方をみた。
「がんばってみる」
しっかりと頷くエル。
一方、シルクは章太郎の肩に飛び乗り
「エルちゃんと戦うよ~」
と元気に肩の上で飛び跳ねた。
「決まりだな」
そして、俺たちはバトルスペースに向かった。
エルゴの二階、休憩スペースのベンチに座ってバトル映像が出ているスクリーンを見ていると声がかかった。
「よお! 治虫じゃないか」
声のするほうを見ると、久しぶりの知った顔があった。
「お! 章太郎」
立ち上がってしっかりと握手をした。
こいつは、月影章太郎(つきかげ しょうたろう)幼馴染みではないが、親友であり悪友でもある。
お互い仕事に就いて、会う機会が無くなっていた。
「どうした? こんなところで」
章太郎が俺に問い掛けると、章太郎の肩でもぞもぞ動く物を見つけた。
「しょうちゃん、だれ?」
それは章太郎の肩に乗っていたストラーフだった。
エルと違い、ツインテールユニットをつけておらず、角もつけていなかった。
「ああ、紹介するよ。悪友の陽元治虫だ」
「よろしく」
章太郎の紹介で、ストラーフに人差し指を差し出す。
「シルクだよ~」
ストラーフはそういって指を両手で包むように持った。
「で、ここに居るってことは、お前も?」
「ああ」
ベンチに座っていたアールとエルを抱き上げて、章太郎に見せた。
「アールとエルだ。こいつは月影章太郎、そしてシルクちゃん」
「えっと……あたいは、エル」
「アールと申します。マスターがお世話になってます」
性格の出た挨拶と共にお辞儀をする二人。
俺たちは再びベンチに座った。俺と章太郎の間に神姫三人が座り、神姫同士でワイワイ話している。
「お前もバトルするのか?」
「ああ、シルクは結構強くなったぞ」
そう言ってニッコリと笑う章太郎。
「アールちゃんとエルちゃんの戦績は?」
「アールは全くバトルしてない。エルは……あと一勝くらいでセカンドに上がるくらいかな?」
「お! それじゃあ、シルクとバトルしないか? シルクも同じくらいだからさ」
俺はエルの方をみた。
「がんばってみる」
しっかりと頷くエル。
一方、シルクは章太郎の肩に飛び乗り
「エルちゃんと戦うよ~」
と元気に肩の上で飛び跳ねた。
「決まりだな」
そして、俺たちはバトルスペースに向かった。
オーナーブースでセッティングをしている途中で武装の入ったケースから剣を取り出し、サイドボードに入れた。
「使うかもしれないから、入れておくよ」
「おっしゃぁ! いよいよ使えるのか!」
エルはストラーフ装備で背中にアーンヴァルの翼、ランディングギア、エクステンドブースターのいつもの装備でセットする。
「使うかもしれないから、入れておくよ」
「おっしゃぁ! いよいよ使えるのか!」
エルはストラーフ装備で背中にアーンヴァルの翼、ランディングギア、エクステンドブースターのいつもの装備でセットする。
- - - - - -
アタイの意識が深く潜り、ヴァーチャルフィールドで再構成される。
そして、目を開けると同時にゴーストタウンの景色が広がる。
バトル開始の合図と共に、足でリズムを取り、手を大きく回しながらフルストゥ・グフロートゥとクレインをサブアームと自分の腕でくるくると回す。
いつものウォーミングアップだったが、甲高い風を切る音が聞こえてきた。
ヒュゥゥゥゥ………
『エル! 逃げろ!』
マスターの声で、咄嗟に横に跳び、ビルの中へ転がり込んだ。
アタイの意識が深く潜り、ヴァーチャルフィールドで再構成される。
そして、目を開けると同時にゴーストタウンの景色が広がる。
バトル開始の合図と共に、足でリズムを取り、手を大きく回しながらフルストゥ・グフロートゥとクレインをサブアームと自分の腕でくるくると回す。
いつものウォーミングアップだったが、甲高い風を切る音が聞こえてきた。
ヒュゥゥゥゥ………
『エル! 逃げろ!』
マスターの声で、咄嗟に横に跳び、ビルの中へ転がり込んだ。
ズガァァァァン!!!
ビルの中まで爆音と衝撃を撒き散らしながら、さっきまでアタイの居た場所が吹き飛んだ。
「なんだ?!」
ズゴゴゴゴ……
続けてビルが不気味な衝撃で震えている。
『たぶん、連続で撃ってきているらしい』
直ぐに崩れることはないとみて、その場で様子をみることにした。
「いったいなんだ、さっきのは」
『……滑腔砲』
アール姉がそう呟いた。
「「滑腔砲だと!!」」
アタイとマスターの声が重なる。
それもそうだ、ほぼフォートブラッグ専用武器と言ってもいいものをストラーフが、しかもフォートブラッグが撃つよりも早い間隔で打ち込んできているのだ。
『あの破壊力は滑腔砲しか考えられません』
「じゃあどうする?」
マスターに作戦を聞く。
『そうだな……着弾点を見極めて近づいていくか……』
「よっしゃ、いっちょいってみますか」
そういって、ブースター点火準備をして、ビルに着弾と同時に飛び出した。
地面すれすれを、飛んでいくアタイ。
「おそいおそい!」
滑腔砲の砲撃は確実にアタイを狙っているが、飛行速度のほうが速く、弾丸が後方へと流れていき、遥か後ろの方で爆発音がしていた。
「居やがった!」
進行方向にストラーフ武装に、滑腔砲を抱えたシルクを見つけた。
しかし、近づくとストラーフの装備とは違うことが分った。
シルクは滑腔砲を消してサイドボードに収めると、地面に刺していた八本のアンカーのような物を引き抜く。
「それで身体を固定していたので、滑腔砲が撃てたというわけか……」
アタイはブースターを停止させて、シルクと向き合う。
しかし、まだ違うところがある。
サブアームは大型の物がついており、ストラーフ本来のサブアームはシルク自身の腕に直接接続されている。
レッグパーツの膝には湾曲剣がついていて、つま先のナイフも二本になっている。
そして、顔のゴーグルは口元しかみえないほどで、スリットから覗く赤い点が一つ目のように見えた。
シルクがゆっくりとこちらを向く。
「あは♪ 滑腔砲、かわされちゃった」
明るく振舞うシルクだが、目の表情がわからないので、真意は不明だ。
シルクの背後でアンカーに使っていた触手が不気味に蠢いていた。
『あれって……装着してる所を初めてみた……』
「あ?」
「なんだ?!」
ズゴゴゴゴ……
続けてビルが不気味な衝撃で震えている。
『たぶん、連続で撃ってきているらしい』
直ぐに崩れることはないとみて、その場で様子をみることにした。
「いったいなんだ、さっきのは」
『……滑腔砲』
アール姉がそう呟いた。
「「滑腔砲だと!!」」
アタイとマスターの声が重なる。
それもそうだ、ほぼフォートブラッグ専用武器と言ってもいいものをストラーフが、しかもフォートブラッグが撃つよりも早い間隔で打ち込んできているのだ。
『あの破壊力は滑腔砲しか考えられません』
「じゃあどうする?」
マスターに作戦を聞く。
『そうだな……着弾点を見極めて近づいていくか……』
「よっしゃ、いっちょいってみますか」
そういって、ブースター点火準備をして、ビルに着弾と同時に飛び出した。
地面すれすれを、飛んでいくアタイ。
「おそいおそい!」
滑腔砲の砲撃は確実にアタイを狙っているが、飛行速度のほうが速く、弾丸が後方へと流れていき、遥か後ろの方で爆発音がしていた。
「居やがった!」
進行方向にストラーフ武装に、滑腔砲を抱えたシルクを見つけた。
しかし、近づくとストラーフの装備とは違うことが分った。
シルクは滑腔砲を消してサイドボードに収めると、地面に刺していた八本のアンカーのような物を引き抜く。
「それで身体を固定していたので、滑腔砲が撃てたというわけか……」
アタイはブースターを停止させて、シルクと向き合う。
しかし、まだ違うところがある。
サブアームは大型の物がついており、ストラーフ本来のサブアームはシルク自身の腕に直接接続されている。
レッグパーツの膝には湾曲剣がついていて、つま先のナイフも二本になっている。
そして、顔のゴーグルは口元しかみえないほどで、スリットから覗く赤い点が一つ目のように見えた。
シルクがゆっくりとこちらを向く。
「あは♪ 滑腔砲、かわされちゃった」
明るく振舞うシルクだが、目の表情がわからないので、真意は不明だ。
シルクの背後でアンカーに使っていた触手が不気味に蠢いていた。
『あれって……装着してる所を初めてみた……』
「あ?」
『フォルテストラーフだ!』
マスターの声と同時に跳びこんでくるシルク。
「く! はや……!」
ドゴォォ!!
一瞬消えたかと思ったが、アタイの懐に飛び込むとサブアームで思い切りわき腹をぶん殴られた。
そのまま吹っ飛び、ビルの壁に激突する。
「くぅ……効いたぜ」
瓦礫から這い出すと、シルクがアタイを見下ろしていた。
そのまま膝を狙い、蹴りを繰り出す。
ガキ!
鈍い音が響き、シルクのレッグパーツと膝の湾曲剣に挟まれる形になる。
「くそぉ!」
フルストゥ・グフロートゥを両手に持ち斬りつけるが、フルストゥ・グフロートゥの倍ほどの剣で防がる。
そのまま、シルクが横に凪ぐようにするとアタイのフルストゥ・グフロートゥは砕かれ、再び吹っ飛びぶ。
バキバキ!
アタイのレッグパーツが挟まれたままふっとんだので、膝の剣で膝関節が砕かれた。
「あああ!!」
激痛が襲う。
「勝っちゃうよ~」
シルクが巨大なフルストゥ・グフロートゥを構えて迫る。
『逃げろ』
「く!!」
足が使えないのでブースターで飛ぶが、触手のビームソードで翼とブースターを切り刻まれた。
片方の推力を無くし、見当違いの地点に墜落する。そのまま転がるようにビルに逃げ込んだ。
レッグパーツを外し、素体の足に交換すると痛みはひいた。
『しかたない、あれを使うか……』
「く! はや……!」
ドゴォォ!!
一瞬消えたかと思ったが、アタイの懐に飛び込むとサブアームで思い切りわき腹をぶん殴られた。
そのまま吹っ飛び、ビルの壁に激突する。
「くぅ……効いたぜ」
瓦礫から這い出すと、シルクがアタイを見下ろしていた。
そのまま膝を狙い、蹴りを繰り出す。
ガキ!
鈍い音が響き、シルクのレッグパーツと膝の湾曲剣に挟まれる形になる。
「くそぉ!」
フルストゥ・グフロートゥを両手に持ち斬りつけるが、フルストゥ・グフロートゥの倍ほどの剣で防がる。
そのまま、シルクが横に凪ぐようにするとアタイのフルストゥ・グフロートゥは砕かれ、再び吹っ飛びぶ。
バキバキ!
アタイのレッグパーツが挟まれたままふっとんだので、膝の剣で膝関節が砕かれた。
「あああ!!」
激痛が襲う。
「勝っちゃうよ~」
シルクが巨大なフルストゥ・グフロートゥを構えて迫る。
『逃げろ』
「く!!」
足が使えないのでブースターで飛ぶが、触手のビームソードで翼とブースターを切り刻まれた。
片方の推力を無くし、見当違いの地点に墜落する。そのまま転がるようにビルに逃げ込んだ。
レッグパーツを外し、素体の足に交換すると痛みはひいた。
『しかたない、あれを使うか……』
シルクはビルの外で、尻尾状になっているライフルを外して構え、エルの逃げ込んだビルを狙う。
「おわりにするよ~」
そういって、大出力で撃った。
一瞬で爆発と炎に包まれるビルから、武装を全て外したエルが飛び出す。
「おわりにするよ~」
そういって、大出力で撃った。
一瞬で爆発と炎に包まれるビルから、武装を全て外したエルが飛び出す。
『いくぞ!』
「OK!」
アタイの頭上に虹色に輝く剣が現れ、しっかりと握り、軽く振り回した。
「そんな剣一本だけ~?」
「ふっ…」
シルクの不満そうな声に笑う。
アタイはゆっくり近づき、シルクのライフルを軽く凪いだ。
「ええ~? うそ~」
綺麗に真っ二つになったライフルをみつめるシルク。
「これで、いくよ~」
再び巨大なフルストゥ・グフロートゥを両手に持ち、触手もあわせて迫ってくる。
カンカンカンと金属音を響かせて剣が合わさる。
「ふん!」
力強く上段から斬りつけると、グフロートゥごとシルクのサブアームも真っ二つにした。
「しょうちゃ~ん、あの剣斬れないよ~」
シルクが泣き声で叫んだ。
『剣に魂が宿っているからな』
マスターが章太郎にも聞こえるように言う。
『魂?』
『ああ、そうだ。剣には魂が宿る。名前がつくことにより、神姫用だが本物に近づくんだ』
『それは?』
『エル! 教えてやれ、お前の剣の名前を! 剣の魂を!』
アタイはマスターが喋っている間も、シルクの触手を斬り、片足の膝を突いていた。
「おう! よく聞け!!
「OK!」
アタイの頭上に虹色に輝く剣が現れ、しっかりと握り、軽く振り回した。
「そんな剣一本だけ~?」
「ふっ…」
シルクの不満そうな声に笑う。
アタイはゆっくり近づき、シルクのライフルを軽く凪いだ。
「ええ~? うそ~」
綺麗に真っ二つになったライフルをみつめるシルク。
「これで、いくよ~」
再び巨大なフルストゥ・グフロートゥを両手に持ち、触手もあわせて迫ってくる。
カンカンカンと金属音を響かせて剣が合わさる。
「ふん!」
力強く上段から斬りつけると、グフロートゥごとシルクのサブアームも真っ二つにした。
「しょうちゃ~ん、あの剣斬れないよ~」
シルクが泣き声で叫んだ。
『剣に魂が宿っているからな』
マスターが章太郎にも聞こえるように言う。
『魂?』
『ああ、そうだ。剣には魂が宿る。名前がつくことにより、神姫用だが本物に近づくんだ』
『それは?』
『エル! 教えてやれ、お前の剣の名前を! 剣の魂を!』
アタイはマスターが喋っている間も、シルクの触手を斬り、片足の膝を突いていた。
「おう! よく聞け!!
ア メ ノ ム ラ ク モ ノ ツ ル ギ
だ!!」
アタイは右手で剣を持ち、剣先を顔の前で立てて構える。
左手を持ち手部分の根元に添え、剣を横にして先までゆっくり滑らせる。
すると、虹色で輝いていた部分が強い光を放つように変わっていく。
左手が剣先に到達した時には、剣全てが強く光を放っていた。
右足を引いて両手を広げるように構えて、一呼吸置く。
剣を大きく回すように上段に構えると、大きく足を一歩踏み出して、剣を振り下ろした。
剣が、シルクの肩から切り裂き、光となってフィールドから消えていくシルク。
剣の強い光も消えて元の虹色の刀身へと変わる。
アタイは足でリズムを取りながら剣を振って、ポーンと高く放り投げる。
虹色の線を残し上昇から下降へ、その間アタイはクルクルと回転しており、回転を止めると同時に頭の上で剣を掴んだ。
そして、そのままのポーズで足を二回鳴らした。
左手を持ち手部分の根元に添え、剣を横にして先までゆっくり滑らせる。
すると、虹色で輝いていた部分が強い光を放つように変わっていく。
左手が剣先に到達した時には、剣全てが強く光を放っていた。
右足を引いて両手を広げるように構えて、一呼吸置く。
剣を大きく回すように上段に構えると、大きく足を一歩踏み出して、剣を振り下ろした。
剣が、シルクの肩から切り裂き、光となってフィールドから消えていくシルク。
剣の強い光も消えて元の虹色の刀身へと変わる。
アタイは足でリズムを取りながら剣を振って、ポーンと高く放り投げる。
虹色の線を残し上昇から下降へ、その間アタイはクルクルと回転しており、回転を止めると同時に頭の上で剣を掴んだ。
そして、そのままのポーズで足を二回鳴らした。
『試合終了。Winner,エル』
勝者コールで、アタイの意識は再び深く潜り、現実へと戻る。
勝者コールで、アタイの意識は再び深く潜り、現実へと戻る。
オーナーブースを出ると、章太郎さんも出てきて、マスターと握手しました。
「おめでとう」
「おう! サンキュー」
「しかし、あんな剣を隠し持ってたとは……」
「シルクちゃんも強かったぞ」
二人で笑いあいます。
「おねえさまぁぁぁ!!」
「きゃ!」
シルクちゃんが、あたいに抱きついてきました。
「強かったですおねえさま。エルおねえさまって呼んでいいですかぁ~?」
「あ、あの…もう呼んでるような」
「おねえさまぁぁぁん」
「おめでとう」
「おう! サンキュー」
「しかし、あんな剣を隠し持ってたとは……」
「シルクちゃんも強かったぞ」
二人で笑いあいます。
「おねえさまぁぁぁ!!」
「きゃ!」
シルクちゃんが、あたいに抱きついてきました。
「強かったですおねえさま。エルおねえさまって呼んでいいですかぁ~?」
「あ、あの…もう呼んでるような」
「おねえさまぁぁぁん」
この試合でエルは、セカンドに上がった。
章太郎のシルクちゃんが、エルに懐いてしまったようだ。
章太郎とも、ちょくちょくバトルしようと約束をしてエルゴから帰っていった。
章太郎のシルクちゃんが、エルに懐いてしまったようだ。
章太郎とも、ちょくちょくバトルしようと約束をしてエルゴから帰っていった。
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