戦うことを忘れた武装神姫・番外編
ちっちゃい物研・鳳凰カップ編-02
鳳凰カップ特別編便乗企画
「だー!! Mk-Z、手が空いてるんなら手伝え!!」
朝、開場したばかりの鳳凰カップ会場の一角。
CTaが相変わらずの油くさいメイド姿でわめきたてていた。
と、CTaのポケットに入っていたヴェルナがひょいと顔を出し、
「マスター、妙案があります。」
混乱するCTaに声をかけた。
「まもなく、久遠さんがこの付近を通過する模様です。いっそ、
臨時要員として使ってはいかがですか?」
「ふむ・・・そうだな、拉致るか。」
「拉致るってマスター、久遠さんなら言えば手伝ってくれるっ
すよ・・・。」
傍のテーブルで物販の伝票に半ば埋もれながら整理をする沙羅
が言った。
東杜田技研として久々のイベントでの展示。
メインには、ちっちゃいもの研こと小型機械技術研究製作部の
製品展示を据え、脇では現行品の即売コーナーも。ついでに、
他の部署の紹介コーナーを設け、ちゃっかりリクルートまでも
やろってしまおうという大胆ぶり・・・が仇となり、いつの間
にか責任者にされていたCTaは見事なまでの混乱っぷり。
朝、開場したばかりの鳳凰カップ会場の一角。
CTaが相変わらずの油くさいメイド姿でわめきたてていた。
と、CTaのポケットに入っていたヴェルナがひょいと顔を出し、
「マスター、妙案があります。」
混乱するCTaに声をかけた。
「まもなく、久遠さんがこの付近を通過する模様です。いっそ、
臨時要員として使ってはいかがですか?」
「ふむ・・・そうだな、拉致るか。」
「拉致るってマスター、久遠さんなら言えば手伝ってくれるっ
すよ・・・。」
傍のテーブルで物販の伝票に半ば埋もれながら整理をする沙羅
が言った。
東杜田技研として久々のイベントでの展示。
メインには、ちっちゃいもの研こと小型機械技術研究製作部の
製品展示を据え、脇では現行品の即売コーナーも。ついでに、
他の部署の紹介コーナーを設け、ちゃっかりリクルートまでも
やろってしまおうという大胆ぶり・・・が仇となり、いつの間
にか責任者にされていたCTaは見事なまでの混乱っぷり。
「CTaさん、ダメです! 僕はこのあと相談コーナーに張りつか
なくちゃいけないんですからっ!!」
Mk-Zも珍しくカリカリしている。 彼は神姫のメンテナンスに
ついての相談コーナーを任されていた。
午前の部の整理券を配り終え、まもなく開始する相談コーナー
の準備に手一杯・・・
「マーヤ、機材は?」
「おにーさま、サーヤが機材に埋まりました~!!」
「うをー! 早く掘り出せ!! リーヤは?」
「展示のデモ神姫として、朝からあっちにかかりっきりです!」
「しまったー! そうだったー!!」
一人絶叫しながら、技研の他のスタッフとともに急ぎコーナー
を整える。。。
なくちゃいけないんですからっ!!」
Mk-Zも珍しくカリカリしている。 彼は神姫のメンテナンスに
ついての相談コーナーを任されていた。
午前の部の整理券を配り終え、まもなく開始する相談コーナー
の準備に手一杯・・・
「マーヤ、機材は?」
「おにーさま、サーヤが機材に埋まりました~!!」
「うをー! 早く掘り出せ!! リーヤは?」
「展示のデモ神姫として、朝からあっちにかかりっきりです!」
「しまったー! そうだったー!!」
一人絶叫しながら、技研の他のスタッフとともに急ぎコーナー
を整える。。。
「お、押さないでくださーい!!」
一方の物販コーナー。 早くも行列ができていた。 お目当て
はポケットスタイルの先行販売。 整理券の配布をするは、半
強制的にバイトをさせられているかえで。 小柄であるが故、
声を張り上げてもなかなか認識されない・・・そんなかえでを
フォローするフィーナ。
「整理券はお一人様一枚! はい、はいどうぞー!」
CTaから借りた特装セットからフライトユニット(イオが持って
いるアレと同等品)を選び、かえでの頭上でプラカードを手に
飛び回る。。。
一方の物販コーナー。 早くも行列ができていた。 お目当て
はポケットスタイルの先行販売。 整理券の配布をするは、半
強制的にバイトをさせられているかえで。 小柄であるが故、
声を張り上げてもなかなか認識されない・・・そんなかえでを
フォローするフィーナ。
「整理券はお一人様一枚! はい、はいどうぞー!」
CTaから借りた特装セットからフライトユニット(イオが持って
いるアレと同等品)を選び、かえでの頭上でプラカードを手に
飛び回る。。。
・ ・ ・
屋台コーナーの片隅の休憩スペースにて、まったり休憩の久遠
と彼の神姫たち・・・と。
「あ、マスター。あちら・・・八御津さんではないですか?」
イオが久遠の袖を引っ張った。
「ありゃ、ホントだ。」
久遠が気づくとほぼ同時に、向こうも気づいたようで、久遠の
ところへやってきた。 おそらくUSアーミーの放出品であろう
ジャケットの胸のポケットの部分には「碧空のスナイパー」の
異名を持つ兎子が収まっていた。
「こんにちは、久遠兄ぃ。」
「やっほぉ、みなさーん。」
明るく挨拶をする二人に、久遠たちも応える。
「もしかして試合出たんですか?」
シンメイの問いに、兎子のブリッツは神姫みかんストラップを
取り出した。今大会の参加者全員に配られたという、東杜田の
提供品だ。。。
「いやぁ、予選落ちっすよ。でも、いい試合ができたんで悔い
はないっす!」
八御津はそういいながら久遠にフリーのコーヒーを渡した。
「いいところまで行ったんですよー。 ですが、あと一歩の所
で力負けしてしまって・・・。 おそらく、あの方たちは相当
の上位までいくと思います。」
相変わらずのさわやかさで、試合の顛末を語る兎子のブリッツ、
そして八御津。 ・・・やはり軽装に近い兎子だと、いざ力の
勝負となった際に押し負けてしまうらしい。
話のところどころに、二人の悔しさもにじみ出る・・・。
「そうだ、パワーアップと言えば、ちっちゃいもの研でパワー
ユニットの試作機デモをやってるとかいってたなぁ。」
久遠が言うと、
「どうですか、東杜田のブース行ってみませんか?」
ロボビタンの試供品をすするイオも続けた。
「もちろんですよ。ポケットスタイルの先行販売も気になって
いるんで。。。」
八御津と久遠は、それぞれの神姫をそれぞれに収めると、連れ
だって東杜田へのブースへ向かった。
と彼の神姫たち・・・と。
「あ、マスター。あちら・・・八御津さんではないですか?」
イオが久遠の袖を引っ張った。
「ありゃ、ホントだ。」
久遠が気づくとほぼ同時に、向こうも気づいたようで、久遠の
ところへやってきた。 おそらくUSアーミーの放出品であろう
ジャケットの胸のポケットの部分には「碧空のスナイパー」の
異名を持つ兎子が収まっていた。
「こんにちは、久遠兄ぃ。」
「やっほぉ、みなさーん。」
明るく挨拶をする二人に、久遠たちも応える。
「もしかして試合出たんですか?」
シンメイの問いに、兎子のブリッツは神姫みかんストラップを
取り出した。今大会の参加者全員に配られたという、東杜田の
提供品だ。。。
「いやぁ、予選落ちっすよ。でも、いい試合ができたんで悔い
はないっす!」
八御津はそういいながら久遠にフリーのコーヒーを渡した。
「いいところまで行ったんですよー。 ですが、あと一歩の所
で力負けしてしまって・・・。 おそらく、あの方たちは相当
の上位までいくと思います。」
相変わらずのさわやかさで、試合の顛末を語る兎子のブリッツ、
そして八御津。 ・・・やはり軽装に近い兎子だと、いざ力の
勝負となった際に押し負けてしまうらしい。
話のところどころに、二人の悔しさもにじみ出る・・・。
「そうだ、パワーアップと言えば、ちっちゃいもの研でパワー
ユニットの試作機デモをやってるとかいってたなぁ。」
久遠が言うと、
「どうですか、東杜田のブース行ってみませんか?」
ロボビタンの試供品をすするイオも続けた。
「もちろんですよ。ポケットスタイルの先行販売も気になって
いるんで。。。」
八御津と久遠は、それぞれの神姫をそれぞれに収めると、連れ
だって東杜田へのブースへ向かった。