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第6話   運命の日


その日、マスターは大きな紙袋を持って帰ってきた。
「おかえりなさいマスター。どうしたんですか? これ」
姉ちゃんが袋のことを聞く。
「研究用の資料だ、友達にコピーしてもらった」
「おかえりマスター」
あたいも挨拶する。
「おう、エルもいいこにしてたか?」
やさしく、あたいの頭を撫でるマスター。心がほわっと温かくなる。
でも、あたいはこの気持ちを大きくしちゃいけないんだ。
姉ちゃんの為に……。

マスターはTVの前に座ると、持ってきたディスクをセットする。
すると、TVにはあの顔が映し出された。
さっきの温かい気持ちをも一気に凍らせる瞳。
あたいの前のマスター「鶴畑興紀」の姿が。
「あぁぁ……ぁぁぁぁ」
あたいは立っていられなくなり、がくっと膝をつく。
姉ちゃんがすかさずあたいを抱きかかえてくれた。
「マスター! なんですか! それ!」
姉ちゃんがマスターに怒鳴る。今までにそんな姉ちゃん見たこと無かった。
「うるさい!! ちょっとだまってろ!! 気になるんならアールもエル連れて出ていけ!」
マスターもTVから目を離さず怒鳴ってきた。あんなマスターも初めてだった。
「いこう…エル」
あたい達が部屋を出ようとしたらマスターが声をかけてきた
「いいと言うまで入ってくるな」
そして、姉ちゃんがやさしくあたいをリビングまで連れて行ってくれた。
いつもマスターが寝る時間になっても寝る様子が無いので、あたい達はそのままリビングで寝た。

      - - - - - - - -

あたいはマスターの肩に乗り、イベント会場の人ごみの中を進んでます。
バトルエリアに来た時に、後ろからマスターに声をかける人が居ました。
「やぁ、鶴畑君。君も来ると思ってたよ」
声をかけてきたのは、マスターの通っている学校の一つ上の先輩でした。
「お久しぶりです。先輩」
「またランキング上がったそうだね。おめでとう」
二人が握手します。
「ありがとうございます。早く追いついてみせますよ」
「ああ、期待してるよ。あ、そうだ! せっかくだから一勝負しないかい?」
「いいですね。お願いします」
マスターがバトルブースに入り、あたいをセットしました。
「ヴァーチャルモードでいいかな?」
「かまいませんよ」
マスターは申し出を了承し、あたいはヴァーチャルステージに降り立ちました。
先輩の神姫はとても強く、気を抜けばやられてしまいそうでした。
ですが、マスターに貰ったこの装備があたいに力をくれます。
互角の勝負を繰り広げていましたが、あたいのミスで相手が攻勢に出て、あたいは負けました。
「いやぁ、鶴畑君とルシフェルもつよいね」
「いえいえ、まだまだです」
「僕のほうが負けると思ったくらいだよ」
「ありがとうございました。この勝負をこれからに活かしたいと思います」
「うん、がんばってね」
「おっと、いけない。ちょっと予定が詰まっていましてこれにて失礼します」
「そうか……もっとバトルしたかったけど、仕方が無いね」
マスターがその場を後にすると、後ろの方で控えていた爺やさんが来ました。
「奴の神姫を破壊しろ。破片を集めて復活させるという変な気を起こさせないくらい徹底的にな」
「仰せのままに」


カチャ、カチャ……
マスターのリムジンの中で、マスターは無言のままあたいの装備を片付けています。
バタン!
大きなアタッシュケースにパーツを大事そうに収めると蓋を閉めてロックしました。
この装備の付け外しの際が、マスターと触れ合える貴重な時間です。
「マスター、ごめんなさい……あたい…」
「いや、俺こそ悪かった、無理をさせたようだ、許して欲しい」
あたいは、マスターのその言葉で落ち込んでいた気持ちがほぐれました。
「マスター、今度は……今度は負けないように……」
ドン!!
言い終わるまでに、あたいは背中に強い衝撃を感じました。
マスターの座る窓際から反対がわの窓際まで飛ばされたようです。
えっ?とマスターの方を見ると、手から青い糸くずがはらはらと落ちていました。
それが、あたいの髪だということに気がつくまで少しかかりました。
「次? 次だと? そういったのか?」
マスターがあたいに近寄ってきました。
太陽すらもその視線で凍りつくような冷たい目を、汚く醜いものを蔑む表情で。
「あ……ああ…ご、ごめんなさい! ゆるしてください!」
「俺が、許してくれといったのは、貴様に『ルシフェル』の名を与えたことだ!」
マスターがあたいを思い切り掴みました。それこそ、そのまま握り潰しそうな勢いで。
「性能の悪い奴は必要ない。貴様にはルシフェルはつとまらない」
「ああ………」
「貴様に与えた、特別製の腕、返してもらうぞ!」
マスターがあたいの腕を持ち、肩から引き抜こうとしました。
ビギッ! バチッ!
体内でスパークと機械が軋む感じがしたかと思うと、激しい痛みと衝撃がAIを襲い、頭の中でアラームが鳴り響きました。
“右腕部欠損! 右腕部欠損! 右腕部欠損!………”
「…う…ぐ…」
右腕を引き抜かれる時のショートであたいの発声回路が壊れ、呻き声しか出なくなりました。
続いてマスターは手を持ち替え、今度は左腕を引き抜きました。
再び激しい衝撃がAIを襲います。
“両腕部欠損! 危険度レベル8 両腕部欠損! 危険度レベル8 ”
あたいの頭の中でアラームが激しく鳴ります。
「ふん! ちょっとは使えると思ったんだがな」
それがあたいの聞いたマスターの最後の言葉でした。
その後、リムジンの窓が開き、マスターは地面に叩きつけるようにあたいを投げ捨てました。
地面に激突し、足が折れてどこかへ飛んでいくのを感じました。
地面に落ちてもあたいはマスターのリムジンのテールランプを見続けました。
“両腕部及び両脚部欠損!”
頭の中でこのアラームが鳴った時でも、マスターに謝り続けました。
どのくらい時間がたったか分らず、バッテリーもかなり減ってきて、スリープモードに入る直前に誰かが近づいてくるのを感じました。
たしかめようとしても、カメラの目はスリープ移行中のため反応しません。
 ― 誰? ―
「……ん……あ」
呻き声しかもれません。
その誰かが、あたいを持ち上げました。
「今、何時だ!」
「9時43分です」
その言葉を聞いたと同時にあたいはスリープモードに入り眠りにつきました。

      - - - - - - - -

俺が部屋を出て、リビングに行くとすでにアールが起きていた。
「おはようございますマスター」
「ん、おはよう」
「ねむれましたか?」
「いや、寝てない」
「くすっ わたしもです」
「昨日は悪かった。謝る」
「マスターの考えてることわかってますから」
「エルは?」
「まだ寝てます」
「そうか」
「収穫はありましたか?」
俺は冷蔵庫から水を出してコップに注ぎ一気に飲み干して、アールの横に座った。
「俺たちが相手にしようとしている鶴畑興紀っていうやつは、天才だ」
出来るだけ声のトーンを落とし話し始めた。
「大して指示することもなく神姫は戦う。ここまでは普通の奴でも出来る」
「はい」
「しかし、あいつは違う。一度指示を出すと完璧な戦術が出される」
「はい」
「あいつの負けた試合の原因を分析して驚いた」
おれは背もたれにもたれかかり、天上を見る。
「原因は、なんだったのですか?」
「神姫だ」
「神姫?」
「そう、神姫だ。あいつの指示に神姫が着いていけないと負けている」
「それじゃあ……」
「ああ、そうだ。あいつ自身は完璧な戦術を組み立てるのに神姫が実行できないんだ」
「そんな…」
「しかも、次の試合では着実に前回を上回る性能の神姫を用意してくるんだ」
「…マスター」
「今、あいつは自分の指示を完璧にこなせる神姫を探している。もし、みつかればあいつは……」
アールが息を飲む音が聞こえたような気がした。
「無敵だ」
俺は、今だ眠り続けるエルを見た。
「俺は、無理なことをエルにさせているのだろうか」
「大丈夫ですよ」
俺の手にアールがそっと手を乗せる。
「エルを捨てるという冷たい心では、神姫と心を通じ合わせるなんて出来ません。それが出来るマスターとエルは負けませんよ」
「しかし……」
「元気の出るおまじない、してあげます。顔をこっちに近づけてください」
「ん」
顔を持っていく。
アールからちゅっとキスをしてきた。
「どうですか?」
真っ赤な顔で俯くアール。俺も照れて顔を背けるとそこには、寝そべって両手で頬杖をついてこっちを見ているエル。
「み ちゃ った」
声を出さずにいうエル。
「うわぁ!」
「きゃ!」
俺とアールは二人してバタバタと距離をとる。
なんだかその日一日は気まずかった。





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