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えむえむえす ~My marriage story~

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可愛いという事実は、罪にも似て




知人紹介で神姫系イベントへの参加を予定している私・槇野晶であるが、
その準備段階も最終フェイズに突入した。つまり、私が着ていく衣装だ。
また進展に伴って、本来私が進めていた“重量級ランク”への参加準備も
どうにか先行試作型弌号機の仕上げ段階まで移行していた。という訳で、
今日は、それら用件全てを満たす為に“ホビーショップ・エルゴ”のある
商店街までやってきた。衣服の“材料”調達と、日暮への試作機紹介だ。

「日暮。今日も来てやったぞ、暖冬と早春のコンボは躯にどうだ?」
「や。良くないね……ん、そっちの娘は葵ちゃんじゃないのかい?」
「あ、は……はい。葵ちゃんのお姉さんで、槇野茜って言いますっ」
「葵にはフィンランドでの姉妹が居てな。妹の方は梓という、有無」

前者の用事は片づいた為、後はMMSショップ“ALChemist”に帰ってから
試着を行えば済む。“材料”とはつまる所、作り上げた衣装に相応しい
アンダーウェアの事なのだからな。デザインは“フィオラ”準拠であり
サイズは私準拠。そう、当日私が着る事を前提として縫製したのだな。
そういう訳で、今アルマのHVIF……茜を連れてエルゴに来た所だ。

「は、初めまして日暮さん……貴方の事は、えっと。葵ちゃんから」
「いいっていいって、そんな堅くならなくて。ほら側に来るかい?」
「……ふぇ、ええっ!?そ、そんなあのえっとうんと、うぅッ!?」
「日暮、貴様……人の“妹”に色目を使うなとあれ程言っただろう」
「マイスター、察してあげて下さい。恐らく自覚症状はありません」
「ご、ごめんなさいお姉ちゃんと日暮さん。取り乱しちゃって……」

眉を潜める私を、うさ大明神ことジェニーが宥める。確かに日暮の方は
気付いたのか気付かないのか……照れた様に頭を掻いているだけだな。
気を取り直し私は荷を広げる。神姫センターに持っていくトランクだ。

「これは、神姫サイズのヴィークル?いや……“バイザー”か?」
「流石だな日暮。確かにコレは“バイザー”を参考にしているぞ」
「ん?……ああ、前見せてもらったデータの適用先ってこれかい」
「はいですの。試作機って事で、わたしの分しかありませんけど」

その中から出てきたのは、ミサイルの様な形状をした飛行物体だった。
ロッテの言う通り、これはまだ一機しか存在しない“プロトタイプ”。
白衣の胸ポケットから飛び出してきた彼女は、上機嫌で解説を始めた。

「日暮さんに推敲してもらったのは、輪転層型の回転構造物に使う……」
「制御プログラムだったね。ってまさか“コレ”の内部に仕込んだの?」
「そうだ。輪転層型の立体ギアを作り、それに各部品を繋げているのだ」
「ドラムの回転運動を利用して、各部品の接続箇所を変更できるんだよ」
「……ドラムフレームか。でも、自在な“変形”とまでは行かないよ?」

流石と言うべきか、日暮には一発で目論見を暴かれてしまったな……。
彼の言う通り、この飛行物体“ビルト・パンツァー”は変形するのだ。
重量級ランクでは、従来過積載や出力異常と見なされたレベルを越えて
多種多様な武装が可能だ。反面、公式でサポートする気は薄いらしく、
情報が漏れている第六弾が、複数種の合体によって成し遂げる程度だ。
それとて、従来のバトルでも使える“軽量級用”である事は変わらん。
従って重量級に参加する為には、大半の装備を自作せねばならんのだ。

「実証実験をしていて、私もそう思った。変形機構は完全ではないな」
「ツガルタイプや第五弾の様な、電磁式連結システムじゃダメかい?」
「試してみたんですけど、複雑な合体や重装甲には耐えられませんの」
「物理的な合体補助機構なら、趣旨に添った重武装も可能になるもん」
「という訳で、この変形システムを押し進める為の意見が欲しいのだ」

そう言って、私は“ビルト・パンツァー”を日暮に渡す。一見すると
スペースシャトルの様な構造だが、上部には神姫一人が搭乗可能だ。
そして部品の接続部には“仕掛け”がしてある。日暮はそこを見た。
曰く、強度を活かしたまま複雑な変形をするには発想の転換も必要。

「そうだね、ドラムフレームから発展するなら……ムーバブル、っと」
「む?客が来たか日暮……って、あれは……黒葉学園の女子高生か?」
「……どう見ても男子制服じゃないですかぁっ!って、幼……ひ!?」

何かに気付いた日暮の目線を追っていくと、入口に一人の客が居た。
割と遠くない場所にある“私立黒葉学園”。その学生服を身につけた
少年が私に向かって無礼な事を言い放つ……そう言えば、あの学園は
“神姫部”なるクラブもある程だ。学生がこの時間にエルゴに来ても
それ自体はおかしくない。そして、無礼な言葉もどうでもよかった。

「……な、ななっ!?なんですか、ごめんなさい怒らないで……」
「か、か、か……!可愛いッ!なんだ貴様は、可愛すぎるぞッ!」
「ええっ!?抱きつかないで下さいっ!?助けて日暮さんっ?!」

この少年、可愛い!否、『こんなに可愛いのに男の子の筈がない!』。
陳腐な女子オタク向けのフレーズではあったが、私とてアキバの住人。
そして……女子である。今なら、その意味する所が十分良く分かるッ!
顔を赤らめて日暮に“真面目に”助けを求める所など、もう堪らん!?

「あー、諦めた方が良いよ千空“ちゃん”。その人、火が付くと」
「マイスターは止まりませんの。でも、男の人にこんな反応……」
「……ロッテお姉ちゃん、多分この人が女性っぽいからなんだよ」
「茜、手伝え!私の“アレ”をこの娘に着せるぞ!日暮、貸せ!」

そう、到底男に見えない。故にこそ“可愛い物に弱い”私の性癖が、
鎌首を擡げ、この“娘”に狙いを定めるのだ。もう辛抱出来んぞッ!

「あうっ!?わ、わかりましたお姉ちゃんッ……ごめんなさい」
「奥の部屋が空いてるけど、あんまり散らかさないでよ、晶?」
「そ~ん~な~っ!や、やめてくださいっ!!うわぁぁッ!?」

服を持ってきた包みを開き、アンダーの梱包を一着分だけ開封する。
そして二人がかりで手早く全裸にし、アンダーから全てを着せるッ!
普段の私なら目の前の茜と同じく真っ赤になる状況だが、それ以上に
“彼女”の晴れ姿を一度見てみたいという欲求が、勝っていたのだ。
……悲鳴と悲嘆の中、着付けは数分で終了。私達三人は店に戻った。

「う、うぅぅ……なんでまた僕がこんな格好させられてるの……」
「千空ちゃんの先輩みたいな女性が他にもいるって事だよ、うん」
「……そんな感心していないで、少しはこの人止めて下さいよ~」
「止めても無駄だ。それにしても、ここまで似合うか……くうッ」

私が着る前提で作った、人間大の“フィオラ”風コーディネイトだ。
サイズが心配だったがそちらもどうにか収まって、モノトーンの中に
普段のフリル全開とは違う、儚げで可憐な美しさを見せつけていた。
私のセンスに狂いはなかった。安心して私も着ていけるという物だ。
にしても、この場で脱がせてそれっきりは少々惜しいな……よしッ!
絶望のポーズを取る千空とやらを起こし、私はある場所に連行した。

「皆ジェニーの所に集まれ、記念写真を撮るぞ!日暮、カメラを持てっ」
「……なんでデジカメなんか持ってたんだい、晶?まあ別にいいけどね」
「すみません、後10分位したら脱がせてもらえる筈ですから……ね?」
「え、ええっ!?うぅぅぅ……写真なんて撮って、どうするんですか?」

そんな事は言うまでもなかったし、ロッテがすぐ代弁してくれた。
何せ、開催までもう余裕がない。資料としても打って付けなのだ!

「マイスターならきっと、写真を“鳳凰カップ”で飾るつもりですの♪」
「えええええええぇぇっ!!?……今日は厄日なのかなぁ、ううぅ……」
「人間も神姫も、この際諦めが肝心なんだよ?はい、笑って……チーズ」
「災難というか何というか。ご愁傷様と言っておきましょう、千空さん」

──────可愛い事に罪はないんだよ、きっと?







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