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ホワイトファング・ハウリングソウル
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ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
引きこもりと神姫
キズナのキセキ
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2015年

えむえむえす ~My marriage story~

2014年

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悪魔に憑かれた微駄男
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えむえむえす ~My marriage story~

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深み填りと這上姫
キズナのキセキ
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2012年

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類は神姫を呼ぶ
浸食機械
引きこもりと神姫
ライドオン204X
フツノミタマ
白濁!? 阪高神姫部
白い英雄を喰う黒い女神
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流れ流れて神姫無頼
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天海市神姫黙示録
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車輪の姫君
樫坂家の事情!
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2010年

おまかせ♪ホーリーベル
戦うことを忘れた武装神姫
Gene Less
The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

2009年

せつなの武装神姫
双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
狛犬はうりん劇場
Memories of Not Forgetting
Knuckle princess

2008年

武装神姫のリン
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師匠と弟子
マリナニタSOS!(仮)
橘明人とかしまし神姫たちの日常日記
戦う神姫は好きですか
スロウ・ライフ
徒然続く、そんな話。
妄想神姫
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
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「クイントスの理由」



「おかえりセロ・・・大会は楽しめたかい?」
そういって、二ヶ月ぶりに帰ってきた親友に話しかける私
「かなりの刺激になった。私もまだまだ未熟だということが良く判ったよ、キャロ」
マントを外しながら座る蒼い鎧姿。彼女の指定席は神姫の箱が並ぶ棚の真正面だ
「相変わらず自分に厳しいんだから・・・アンタは」
「いや・・・完全にコピーされた自分の技を見れば、厭でも謙虚になるさ」
「『ミラー・オブ・オーデアル』・・・だっけ?」
「あぁ、凄まじい強さだった」
マントを受け取り、ハンガーに掛ける
「良い闘い」について語る彼女を見る事が既に久しぶりだった
もとよりこんな田舎のリーグの女王に収まっている様な器ではない
「・・・まだ、私と闘ってはくれないか?」
そうだ、彼女をここに縛り付けているのは私なのだ
「・・・最近の槙縞ランカーの動向さ。見るかい?」
聞こえない振りをして、最近のランキングのデータを渡す。我ながら下手糞で、強引な話題のすり替えだ
不承不承、データに目を通す。その表情には落胆は無いが、歓喜も無い感じだ
「『ウインダム』が順位を落としている様だが・・・成程、装備を丸ごと取り替えたのだな。慣らし運転と言った所か。『リフォー』は少しは腕を上げたのかな?」
「・・・新人が3人か『ヌル』『G』と・・・これは・・・カスミと読むのか?」
頷く私
「厳密に言うと『G』は新人じゃないがな。『メイ』が改名・・・というか登録名を変更したんだ」
「『メイ』?岡田さんの所の、あの気の弱い限定版アーンヴァルだったと記憶しているが・・・?こんなに力があったのか」
「こいつは・・・凄いな、殆ど一気に6位に駆け上がっている」
「闘ってみたい・・・って?」
「・・・その『問い』に対する私の答えは常に一つだ、キャロ」
「『私は闘いを望むパーソナリティだ』?」
彼女の口癖・・・その前半分
「『中でも特にキャロ、お前との再戦を望んでいる』だ」
一瞬
駄々をこねる子供の様な表情が、『完璧な女王』の顔に浮かぶ
「何度も言わせるんじゃないよ。あれは私の力じゃないし、アンタはこんな所で燻ってていい戦士じゃない・・・私の事なんて忘れて、とっととファーストにでも何にでも昇格しちまいなよ。また大きい大会があるんだろ?」
「鳳凰カップ・・・か」
2035年から始まった鳳条院グループ主催の武装神姫バトルカップだ。武装神姫の公式大会としては、冬に行われるファースト選出全国大会・・・つまりこの間まで彼女が出場していた大会より、ある意味大きなタイトルだ
「アンタより強い奴なんていくらでも居るさ。中には必ず、アンタの願望を満たしてくれる神姫も居る」
「私がお前と、きちんとした形でもう一度闘いたいという願望は・・・お前にしか満たしえないだろう?」
「・・・私は・・・もう闘いたくはないのさ・・・」
「嘘だッ!」
俯く私にぴしゃりと反応する
「私は女王で居たい訳じゃない・・・私は戦士で居たい。お前だって本当はその筈だ・・・!私には・・・判る・・・」
「・・・」
肩をつかまれ、揺さぶられる。真正面から彼女の顔を見つめることが出来ない
「戦士で居たいというなら私が相手になるわよ?『クイントス』」
入り口あたりからかかった声に振り向く・・・ランカー9位『ジルベノウ』。背負った二本の折りたたみ式実砲とジャンプ戦術が特徴のストラーフ
「貴女の望み通り、引き摺り下ろしてあげるわ。女王の座からね」
「・・・いいだろう、君の挑戦、受けよう」


私は、ツイてる
殆どこの店に来ない上に、滅多な事では闘わないといわれる『クイントス』と勝負が出来るなど
(フッ!噂の女王の力、どれ程の物か見せてもらおうじゃないの)
実質、データを見た限りでは『ジルベノウ』と『リフォー』の差は大したものでも無い。今は9位に甘んじているが、それはチャンスが無かっただけの筈。ここで『クイントス』を倒して一気にポイントもランクも稼がせて貰おう
「『ジルベノウ』、準備はいい?」
『イエス、マスター』
種々の非公式パーツで強化した「サバーカ」、リアユニットに「チーグル」の代わりに装備した射撃向きの大型腕とキャノン、それらを装備したジルベノウの戦力は、決して『クイントス』に遅れを取らない自信があった
『バトル・スタート』
機械的なアナウンス、同時に跳躍するジルベノウ
(『クイントス』は・・・?)
フィールドの真ん中で突っ立っているだけだ・・・こちらの出方を伺っているのか?馬鹿め、砲撃で粉砕してやる
「ジルベノウ、ファイアー!!」
爆音、火を吹くキャノン。狙いたがわず、砲弾は真っ直ぐ『クイントス』へ向かう・・・何故か動く様子の無い『クイントス』
(粉々だ!)
だが、そこには粉砕された鎧の残骸すらなく、傷一つ無く刀を構えた姿で『クイントス』は健在だ
(バリヤか?しかしそういった形跡は無いが・・・)
『くっ!おのれ』
もう一度発砲するジルベノウ
回避しておらず、バリヤでもない・・・ないという事は・・・?
『・・・今度はこちらの番だな・・・』
呟き、走り始める『クイントス』・・・速い、が、一般のサイフォスの域を出るものではない。今度こそ砲弾の餌食だ
迫る砲弾、『クイントス』は
それを事も無げに「切り裂いた」
「な・・・!?」
即座にキャノンを畳み、手持ちの機銃を発砲するジルベノウ・・・濃紺のマントにいくつもの弾痕が刻まれる・・・?
マントだけ・・・?
『アーンヴァルの様に無限に飛んでいられる訳では無い様だな』
跳躍の最頂点を過ぎ、落下するジルベノウの背中側に跳び、刀を振り下ろす・・・例え改造刀であってもジルベノウの装甲はそうそう容易に切り裂けるものではない
ない筈なのに・・・
ジルベノウの装甲が砕け散る。凄まじい鋭さで切断された面の周りから、粉砕されてゆく
一撃だったらしい・・・らしいというのは、私には『クイントス』の剣閃が見えなかったからだ
たった一撃刀を打ち込まれただけで、まるで超高速の戦闘機同士が衝突したような無残な姿に、ジルベノウはなっていた
『勝者クイントス』がコールされるまで、私はジルベノウが負けた事にすら気付いていなかった
私は・・・ツイてたんじゃなかったのか?


すごすごと帰ってゆく主従を、セロは無表情に見つめていた
いつも通りの、どこか取っ付き辛い硬さのある『クイントス』として
「アドバイスはしてやらないのかい?」
「・・・した。聞こえていたかどうかは判らないがな。ただ・・・」
「ただ?」
「本当に強い者ならば、私が何も言わなくても勝手に強くなるし、どうしようもない者には何を言っても無駄だ」
「手厳しいね、ホントに」
「かもな・・・。だが強くて妬まれるのならば、悪い気はしない」
その正直さ、飾らなさが、私の好きな彼女だ
「戦いを望む性状を否定しない・・・良くも悪くも、それが偽らざる私という人格なのだ」
そしてそれが、彼女の足を止めている
自らに嘘をつけない事、私と・・・否、『G』(注)を纏った私ともう一度闘いたいと願う余りに
私の好きな彼女の部分が、私の好きな彼女の翼に枷を嵌めている・・・
「ままならないもんさね・・・」
私は二本目の煙草に火をつけた


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注.ランカー6位の『G』=『メイ』のGでは無い・・・が、全くの無関係でもない




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