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武装神姫のリン

第18話「アキバ博士登場」

今日は神姫バトルの公式戦の日。全国で一番神姫センターが賑う日。
そしてウチもそれの観戦に向かおうとしている。いちおう今日の大会からリンの出場停止期間(開発にかかわっていたためだ。)も終わりを告げたのだが、今回は花憐に生のバトルを見せようということになった。

リンもまだ感覚(セカンドで中盤以上になったために最近はリアルバトルが多めになってきている。)が花憐の世話やらで鈍るというかなんというか、まあ以前の100%の力を発揮することがまだ難しい。
そんな状態でバトルに出たとしても勝てる見込みは少ないし、またリンが傷つく所を花憐にはあまり見せたくない。
花憐も同じ武装神姫であってバトルについての知識はあるが、まずはホンモノを見て慣れさせていこうということになった。

で会場へはやっぱり公共機関が最適ということで今回は大きめ会場を目指す、その過程で"あの"秋葉原駅に来たわけだが…

「おとうさ~ん、人がいっぱいだよ~~」
俺の肩の上ではしゃぐ花憐が前方を指差す、たしかに人が多い。なんかイベントでもあったっけか??
「マスター、アレを。」
花憐の横に座るリンがその右側の看板を指す。
「武装神姫第1弾のパワーアップユニットN-01,02入荷。本日分は300個限り。」

そういえば、アレの発売日だったっけな今日は。
見たところ並んでいるのは学生とか俺ぐらいの会社員だった。売れ行きは好調らしく、それをみたら安堵の息が漏れた。
「ああ。アレ発売したんだ~亮輔の血と汗の結晶だね。」
と茉莉も喜んでくれているらしい。
「もちろんですよ、茉莉。だってマスターが3ヶ月もひっきりなしにトライアルや改良にいそしんだ物です。」
「トライアルはリンの仕事だったろうに。普通に考えてリンの功績の方が大きいだろ?」
「そんな。マスターこそ~」
「いやいや、ここはやっぱりリンが…」
そのとき俺は気付いてしまった、俺の背中にささる視線、とても鋭く強いソレに。

ふと辺りを見回す。しかし人が多すぎてその視線の主がドコにいるのか判らなかった。
しかし数分でその視線は消えた。

そうして駅から歩くこと数分。ヨド○シアキバの最上階にある特別会場にたどり着いた。
ここで大会が行われる。予選は無論バーチャルだが準決勝以上は中央の特設リングで行われるため、この時点でもリングを囲む客席は空席がまばらな状態だった。なんとか2人分のスペースを見つけて場所取りを終える。
で茉莉、ティア、花憐に席を任せて俺とリンは飲み物を買いに席を離れる。

やっぱりさっき感じた視線が感じられる。そいつは明らかに俺、もしくはリンを狙っていると思えた。
心身は全く健康なのになんとなくいやな感じ、もしくは怖気とかそういうものを感じるのはたいてい見られてる時だと茉莉から聞いている。
まあアイツは高校時代、日々痴漢と戦っていたらしい。その茉莉が言うのだから間違いはないだろう。

でそろそろ戻ろうかと思ったとき、また気配が消えた。
そして自販機でも買い物を追えた俺は違和感に気付く。家を出るときは何も入れていないはずの上着のポケットに手紙らしきものが入っていた。
それを開く。

~~
午後13時までにBブロックナンバー12にエントリーしろ、そうでなければ家族の安全は保障できない。
また家族に参戦の理由を聞かれた場合もこの手紙の件は伏せること。その場合も安全の保障は無い。
なおエントリーする神姫は燐とする。それ以外は認めない。 T.A
~~

見たところ脅迫されているみたいなんだが…午後13時ってなんだよ。
まあ午後1時か13時の間違いだろうとは思うが…しかし燐の装備は家においてあるわけで。
一応ココはヨド○シだ、神姫にパーツを買うことはできるが手入れが行き届いていないパーツでどれだけやれるか…
と思案をめぐらせて見るがいい答えは出ない。
っと、リンが俺の耳を引っ張る。
「っつ、リン。なんだ?」
「マスター、あの人です。」
リンが指差した先にいるのは…小山。そう、茉莉の(元)先輩にして俺のライバル(思いっきりあっち側の一方通行だが)だ。
そいうえばアイツ、遂にセカンド昇格らしい。レオナ装備パターンも意外にも洗練されてきてるし。
手入れも俺並かそれ以上の丁寧さだと聞いている。
アイツなら…いや、アイツに頼むのだけは勘弁してほしいんだけど。背に腹は代えられなかった。

小山が人ごみに入った。あの中なら多少は声を出しても気付かれないだろう。幸いにもあの視線は感じない。
しかし遠くから監視してるかもしれないため、注意して小山の横に着き小さめの声で呼びかけた。
「おい、小山。」
「あっ、とう…」
スッと先に書いたメモを見せる。
『茉莉が危ない。力を貸してくれ。あまり大きい声は出すな。』
「おい、どういう…」
「なぜかわからんが脅迫されてる。試合に出ないと家族の保証は無いぞってな。で、装備を貸して欲しいんだ」
「なんで茉莉ちゃんに危険が迫るんだ。」
「理由がわかれば苦労はしない。だた俺かリンにそいつは何かあるんだろう、ここまでして試合に出させようとしてる。ご丁寧にブロックやナンバー指定でな。」
「最初から大会に出るために来たんじゃないのか?」
「ああ、今日は観戦目的だったんだ。けどこういうことになっちまった。下の階で新しく買うこともできるがチューニングするヒマがない。でレッグユニットだけでいい。貸して欲しいんだ。」
「……わかった。茉莉ちゃんのためだ。1式を喜んで貸そう。」
「ありがとうございます。このお礼は必ず。」
リンも俺の上着の影からスッと小山に頭を下げる。
「とりあえず今日の大会はキャンセルして、茉莉ちゃんのそばに居てやる。だから席の場所を」
小山と茉莉が2人きり(ま、ティアが居るから大丈夫だと思うけど…なんか癪だな。)になるのはいやだが今は頼れる人間が居ないのでしかたない。
「東スタンドのH-12番だ、あと茉莉には参戦の理由は会場をみたらウズウズしてきたらしいとか言ってくれ。真実を言ったらやばいかもしれない」
「OK、20分後にレオナを西トイレの奥から2番目の個室に待機させる。そこで受け取りを。」
「ほんとうにすまない。」
「いや、気にするな。茉莉ちゃんのためだからな。」
「じゃあ1度離れるぞ。」
「ああ、レオナ。」
「うん、ボクがんばるよ。」

そうして人の流れにそって別々の行動を取る。
オレはまず下の階に向かい、公式のストラーフ付属のリボルバーを1丁調達する。これぐらいなら残りの時間でも調整は可能だった。多少扱いがパイソンより難しい(というよりは銃身の長さの関係でバランスが違うのが違和感を生む)が燐は基本的に2丁拳銃使いだ。神姫の状態をいつもと同じに近づけてやるのが俺に出来る数少ないことだ。
その後にレオナから時刻どおりにストラーフの装備1式(ご主人様によって徹底的にメンテナンスされた特別版:レオナ談)を受け取って受付へ、さすがに登録カードはどんなサービスを受けるときも必要なので常に持っている。

そして手紙の指示どおりにBブロックのナンバー12へのエントリーが終った。あとは試合を待つだけだが…そこに小山が走ってきた。おい、見つかったらどうす…あ。

「藤堂亮輔!!」
装備を受けとったときにレオナから聞いていたことを思い出す。
「ご主人様が今茉莉さんと接触して"頼まれて貴方を探してる"。適当な時に接触してくるから適当に話しをあわせて、って」
タイミングが向こうもちとはいえ、俺も多少テンパってるらしい。

「なんだよ、小山。」
「いや~偶然茉莉ちゃんに会ってね。そしたらお前がリン君と共に失踪したと聞いたから探していたのさ。」
おい、そっちもいつもと口調が全然違うぞ。どこのお坊ちゃん系キャラだ。と突っ込みはナシ適当に話をあわせる
「…すまない、茉莉には会場を見てたら俺もリンもウズウズして、結局出場しちゃったって伝えてくれ。」
「お、おい! 伝えろって…」
「よろしく~」


そのまま走り去り、俺は演技を終えた。小山はいかにもそれらしくふんぞり返って帰っていく。
これで安全とはいえないけど、なにもしないよりはマシだと思えた。そうして燐の試合開始時間が近づいてくる。
そして約半年振りの燐の公式戦が始まった。
初戦の相手は関係なさそうだった、いつもと違う地域のために初見の相手だったがマスターが女の子だったので違うと思う。試合は燐の勝ち。なぜかレオナ向けにチューンしているはずのパーツが今の燐にはとてもフィットするらしい…
確かにほんの少しの調整は加えた(せいぜいビスの締め直しとか)がここまで合うとは思わなかった。
そのまま意外なほど順調に燐は準決勝へ…つまり中央の特設リングでの試合となる。
なんでだ、この大会はちゃんとセカンドレベル設定なのに簡単にココまで(今までと比べて)上がっていいものか?と思っていた。
しかしの理由も次の試合で明かされることになった。
即ち、あの手紙の主が次の相手だった…

「それではセカンドリーグのBブロック準決勝戦、第2試合。選手の入場です!!」
俺は反対側に立つ男…じゃない
リングの脇にあるオーナー用の机…神姫の状態をモニターするディスプレイとサイドボードが設置されている、サイドボードに現地調達した武装を入れて、ディスプレイに掛けられていたインカムを装着して俺は向こう側の神姫のマスターを見る。
コートのように長い白衣を着込んだ、まさに博士だった。
ランクを見ると…ヤツの神姫であるヴァッフェバニーのコロン…兎型の標準アーマーが緑に着色されており、右手にソードオブガルガンチュアを持っている。バックパックにも標準のミニガン等がマウントされている。かなりバックパックが大きいがスラスターもあるみたいなのでバランス型と見るほうが良さそうだった…はリンより上位だった。その差は3桁に上る。
このランクならファーストでもある程度は闘えるレベルだろう。
コロンの鋭い眼光は俺…ではなくまっすぐにリンを見ている。

「エエエエェェェェクセレントォォォォォォ!! その黒い肢体、流れるような空色の髪、穏やかな中に確かに強い意志を秘めたる瞳、己のマスターを愛する心。ドレをとっても最高の芸術…実にすんばらしいぃ!!!!」
いきなり"博士"が叫びだした…アイツなんだ?
「おおっと!! アキバ博士の十八番の相手神姫品評が早速飛び出したぁ! しかし対戦相手の藤堂亮輔氏は事情が良くわかっていないようです!!」
実況の言うとおり全く事情の飲み込めない俺だったが、リンをなんか侮辱されたような、なんとも言えない不快感が胸の辺りにたまっているのを感じていた。これがアイツの十八番…プロレスとかの試合前の挑発とかと同じものか?
「さて、悪魔型のリンさん。この試合で貴女をボクのモノにしてあげるのであ~る。」

プッツン。基本的に温厚な俺でも切れた。

「うっせぇ!! 人の神姫を勝手にいやらしい目で見るな!! お前なんだろ?俺のこの大会に出るようにし向けたのは!!」
「ご名ィィ答ゥゥ!!! このアキバ博士、山田隆臣がであぁぁぁるぅ!もちろんキミの愛するリンさんを貰うためにぃぃぃね。」
「勝手に決めるんじゃねえ!こっちは頭にきてるんだ、あと手紙にかいてるイニシャルと本名違うぞ!!」
「はて…3時間も前のことなど覚えてないのである…見たところ家族云々を気にしてる様であるが、あれは全くのうそなのであ~~~る。」
…ここまでコケにされたことはさすがに人生を二十数年やってるが無かったぞ。これはもうアレか…アレなんだな。よし。
「あ、そうであった、リンさんが今まで闘っていたのは私の部下で、もちろんわざと負けるように仕向けていたのである。」
………もう俺に言葉は要らない、アイツをにらみつけるだけでいい。そう思った。リンもさすがに怒ってるらしい。
「マスター、私どころかマスターをも侮辱しているあの態度…気に食わないです。」
「ああ、俺も同じだ。叩き潰してやろう。さあ行こうか、リン」
「はい、マスター!!」
空高くジャンプ。そのまま宙返りを決めてフィールドに立つ燐。これを見る限り燐は絶好調の様だ。
ブランクも取り戻せたのか、はたまた先ほどの挑発で微妙な緊張が切れたのか…それはどっちでも良かった。
燐の意志を確認し、次に俺は実況および司会に試合を早く開始するように伝えた。目線だけで。
「おっと、時間が押しているので早速試合開始です。 『黒衣の戦乙女』燐VS『緑の恐怖』コロン…試合開始です!!」
やっとのことで試合開始だ、俺は敵の位置を確認する…全く動いていない。それだけの自身があると見た。
そういえばアイツは曲がりなりにもこの地区で最強の部類に入る(セカンドリーグで)だろう、ランキングで3桁の差だから無理も無いのかもしれない、でも…燐はその間にべーオウルフとの戦いや強化パーツのトライアルのためのトレーニングを初め、公式戦に出られなかった半年間はバトルではないにしろさまざまな経験を積んでいる。だから本来の意味でランキング分の差が絶対的なモノでは無いと思っている、それは燐も同じだと思う。
そうでなければ、上位ランカー相手に一直線に迫っていくことは無いだろう。
ただ、俺とて燐の精神状態が完全に把握できているわけではない、だから指示を出しておく。

「燐、確かにむかつくヤツだが実力は折り紙つきだ、わかってるとは思うけど怒りのままに突っ込むな。冷静にだぞ。」
「わかっています、ただ相手を視認しない限り安心は出来ないので…」
「ああ、ギリギリの距離で止まってまずは適当にSRGRでもぶっ放してやれ。」
「はい。」
そうして燐は疾走する。フィールドは久々のゴーストタウン仕様。この会場はコロシアムフィールドを使わないことで有名でいつも何かしらの障害物が存在するフィールドが設置されている。で今回はそれがゴーストタウンだっただけのこと。
多少足場が悪いが今の燐には気にならない。なぜなら完全に足をつけるわけではなく、次々と小さなジャンプをする要領で走っているからである。事実燐の走った地面にはサブアームのヒールの形はつかず、一点の穴が存在するのみ。
燐はつま先のみを地面に接することで力の加わる範囲を小さくしてその力を全てジャンプ力に変える術を身に着けた。以前はどうしても地面と接する時間が多く、その分パワーのロスが起こっていたそうだ。
それゆえに、今の燐の速度は半年前の公式戦の時に比べ1.3倍になっている。
バサーカ装備の神姫としては最高レベルであり、スピードが持ち味のであることの多いセカンド以上のハウリンにもなんとか追いすがることが出来そうだった。
そいて遂に敵のコロンを目視できる距離になる、燐は走り幅跳びのように両足を前に投げ出して着地、ソレと同時にSRGRを発砲。
2発のグレネードランチャーがコロンに向かっていく。しかしそれは着弾することも無く、ソードオブガルガンチュアで叩き切られていた。
しかしそれでもコロンは動かなかった。
「挑発しているのですか?」
そう言って燐は一足でジャンプ。一気に距離を詰め、フルストゥ・グフロートゥで切りつける。
しかしことも無げにそれは受けられ、しかもそのまま押し返された。質量では明らかに燐の方が重い。そのはずなのにこうして力負けしていることが信じられない。
「燐、一度距離を取れ。」
自分でも力負けを感じていた燐はすぐにバックステップ。そのまま体操の競技のように後方に宙返りを行って後退する。
「…弱いですね。」
無機質な声、感情を押し殺している…漫画とか映画で見る暗殺者とかに似ている声を出してコロンは言う。
「まだこれからです!!」
そして燐は側にあったビルの残骸を蹴って加速。何回かの水平ジャンプでコロンの裏を取る。
「ハッ」
そしてセカンドアームで手刀を作って突き出して突っ込んだ。
「押しが弱いと言っている。」
またコロンに弾き返された。吹き飛ばされるということは無いがどうしても力負けしている…どういうことだ。
推測しているヒマも無く、すでにコロンはミニガンを構えていた。
「さあ、これを抜けられますか!!」
ミニガンからは通常弾では無く、散弾が発射される。
威力自体は弱いが重要な可動部に当たればそれで燐の最大の持ち味である機動性が失われてしまう、それはなんとしても避けないといけなかった。
「燐、大幅に後退。出来るだけ距離を置くんだ。」
「は…はい!!」
回避行動がギリギリで間に合って燐の素体や可動部のダメージはゼロだが、弾を受けるために前に突き出したセカンドアームの装甲には無数のヘコミが出来ていた。やはり威力は弱いようだが弾をばら撒かれると辛い。
いまはビルの物陰に身を潜めているが時間の問題だろう。
しかし俺は燐が物陰に待機するような状況をあまり経験したことが無い、どちらかというと相手が隠れることが多かった。やはり強い。
完全に燐の得意なクロスレンジに持ち込ませない上に、なんとかクロスレンジに持って行ってもパワー負けするのだ…負けはしないが埒が開かない。
「燐、やっぱりあっちの対策は完璧だな。しょうがない。サイドボードのアレを使うぞ。」

俺は苦肉の策として燐にアレを装備させることを決めた。






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