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えむえむえす ~My marriage story~

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武装神姫のリン
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戦うことを忘れた武装神姫 その23





とある強雨の深夜。
本業の資料作成の締切が間近に迫り、久々の徹夜残業。 打ち出した配布用
資料の最終チェックを・・・と思い目を通していた、その時だった。
「ぅ・・・うわあぁああぁぁぁっっ!!!」
悲鳴を上げて、傍らの和-2型の試作クレイドルで寝ていた沙羅が、叫びと共
に飛び起きた。 あたしも驚き、イスからずり落ちてしまった。
「あ、すんませんマスター・・・。」
「・・・。 どうした、お前がそんなに叫ぶなんて珍しいじゃないか。」
体を起こしクレイドルを見ると、震えながら、まるで雨に打たれて飛べなく
なった雛鳥のような目の沙羅があたしを見つめていた。
「今・・・またあの夢を見たっす・・・」
そっと沙羅を抱き上げ、手の上に載せた。
「そうか・・・。」
あたしの手のひらの上でも、こいつのふるえは止まらなかった。

   - 迫り来る刃 -
    - 私と同じ姿の者に貫かれ -
     - 動かすこともままならぬ躰 -
      - 冷たく、哀しい涙のような雨 -

「あの」夢を見た後、必ずと言っていい程、沙羅が呟く言葉。 間違いなく、
久遠たちに救われる前の記憶なのだと思うが・・・。 敢えてあたしは聞く
ことはしない。 どれほどに痛ましく哀しい事であったかは、聞かずとも、
十二分にわかるもの。。。
油と金属粉と有機溶媒でガサガサになった手だけれど、沙羅をそっと包んで
やる。
「お仕事中じゃないんすか? マスター・・・」
「いいってことよ。 もうちょっと、こうしていようか。 そうだな・・・
雨が止むまで。」
「そ、そんな・・・もう落ち着いたっす、仕事の続きを・・・」
「だーめ。 まだ膝が震えてる。 それなら・・・」
手の中から抜け出そうとする沙羅をあたしは抱き上げ、胸ポケットへそっと
入れた。
「ここでなら・・・寝られるか?」
実はこんな事もあろうかと、両の胸ポケットは充電クレイドル機能となって
いる。もちろん、ふにふにクッション内装仕様。。。 すっと収まった沙羅
は、ちょっと顔を赤らめて小さく頷いた。
「ここならあったかくって・・・大丈夫っす。。。」
小さな身体を、もぞもぞとポケットの中へと潜り込ませる・・・と、反対側
の胸ポケットから、ヴェルナが顔を出した。
「あら・・・沙羅もですか?」
「ヴ、ヴェルナ?!」
 ・・・そうなのだ。沙羅が飛び起きる少し前、ヴェルナもまた夢にうなされ
飛び起きてきたのだ。 ヴェルナは、お気に入りのイルカの抱き枕を手に、
ナイトキャップの装い。

「ったく・・・世話の焼ける神姫たちだよ。。。」
すっかりぬるくなった缶コーヒーをすすりながら、あたしが呟くと、
「すみません・・・」
「申し訳ないっす・・・」
ポケットの中で小さくなる2人。あたしはヴェルナの頭をグリグリと撫で、
沙羅にはお気に入りのキツネのぬいぐるみを手渡した。
「いやいや、謝ることはないぞ。 お前らみたいな、哀しみを背負ったちっ
ちゃいものを救うこともあたしの仕事だと思っているんでね。 とはいえ、
今のあたしに出来ることっちゃー、このくらいだけどね。」
そう言うと、ヴェルナはぎゅっと服に顔をうずめ、
「ううん・・・最高の暖かさです・・・。」
と言った。

ここに来てからだいぶ経つが、2人ともずいぶんと変わった。来た当初は、
いわゆる人間恐怖症のような部分もあったが、最近では来客の相手をする程
だもんなぁ・・・。 だけれども、何か足りない気がする。 思わず沙羅の
顔を凝視してしまうあたし。
「・・・。」
「ウチの顔に何か付いてるんすか? マスター。」
そうか・・・。 足りないもの・・・。
「なぁ、お前らさぁ。 そろそろ家族増やさないか?」
「えっ! マスター、結婚するんですか?」
「ちゃうわい! 久遠の所のイオのボケがうつったのかと心配になるような
発言をするんじゃない。 神姫の方だ、神姫の。」
「・・・!!」
2人の目が輝いた。 思った通りだ。 確かに、客の出入りや久遠のところ
の4人、Mk-Zを始めとした社内の神姫組と、交流のある連中が居るにはいる
のだが、こいつらの日常の相手をしているのは、ほぼ、あたしだけ。 久遠
が、何故4人も置いているか、少し分かった気がした。
「近々、Mk-Zも新しい仲間を連れてくるそうだ。 対抗するわけじゃない
けれ・・・」
と、あたしが言いかけると、両のポケットの2人は身を乗り出して我先にと
訊いてきた。
「マスター、名前はどうするんすか?!」
「どの子が来るんですか? 猫爪ですか? アーンヴァルですか?」
「だー! まだ、まだだってば! 予算も立てて無いのにっ!」
もう、仕事どころではなくなった。 結局、この後数時間、2人とのハナシ
に付き合うハメになった。 とはいえ、今まで2人の「寂しさ」に気が付い
てあげられなくて申し訳ない気持ちもあったし、あたしもまた、神姫家族を
増やしてみたい気持ちもあったし。。。

話は盛り上がり、仕事にようやく戻ったのは丑三つ時を過ぎた頃。ポケット
には、キツネのぬいぐるみを大事そうに抱きかかえた沙羅、イルカの抱き枕
をぎゅっと抱きしめるヴェルナ・・・ 2人ともまるで仔猫が母の元で眠る
ような笑顔を浮かべ、小さな寝息を立てていた。
どんなに忙しくても、どんなに辛くても。 あたしには、その笑顔がそばに
あれば、それだけで充分な気がしてきた。

さーて。 週末は・・・久々の大口ショッピングだなっ!











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