武装神姫SSまとめ@wiki
EXECUTION 『世界設定』
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hokari203X
※これらの設定は、アメリカを舞台とした『EXECUTION』にて適用される設定である。
●アメリカでの武装神姫
神姫は専らバトル専門であり、オーナーと固い友情が芽生えても恋心のようなものが芽生えるケースは稀である。一般家庭と生活・交流している神姫は多くはないが居る。また、全体的に見て女性ユーザーは意外と多い。飽くまで玩具の延長であり、基本的には非常に高価なトイとして見られている。それでも武装神姫は全米にて市民権を得ており、神姫関連施設も多く建てられている。また、神姫に人権を主張する団体もいる様子。
米国への輸出に向けて、武装神姫に『ロボット工学三原則』を組み込むか否かで関係者達の間で論争になったことがある。最終的には、米国版の武装神姫には通常の『アシモフコード』を改善した、『MMS規格対応アシモフコード』がプリセットされるとなった。一般的なモラルや正しいとされる定義等は、日本版武装神姫より徹底しており初期状態からプリセットされている。(その為、犯罪者を武装神姫が捕らえたと言うニュースが多い。神姫自らの意思で起こした犯罪は無い)
神姫の販売では一派ユーザー向けに基本セットとして一通り揃っているものだが、上級ユーザー向けに素体の各部位や内部パーツをばら売りにしている店もあり、カラーリングや素体の各部位のサイズを好みで決めたり、摩擦係数の低下やセンサー機能追加といったカスタマイズが可能となっている。パーツは日本のものより劣る事はなく、かなり安価である。
因みにシェアでは天使型MMSが主流。
●主なバトル
フリーバトルより更に自由でありルールに縛られないオープンバトル(日本で言う草リーグ)や、クラス制の無いフリーバトルや複数の神姫を所有するオーナー同士でのタッグバトルが主流で、神姫BMA公式のレギュレーションに則って行われるクラス制のオフィシャルバトルで戦う神姫オーナーはあまり多くはない。
(アメリカ全土の神姫人口はおよそ1億人弱だが、それでもオフィシャルバトルユーザーは2000万人近くいる)
どのバトルもリアルバトルであり、相手神姫やフィールドにダメージを与えれば当然破損する。その為、オープンバトル以外でのバトルでは、神姫のダメージが一定値に達したと判断された瞬間に、筐体から試合終了アナウンスが通知され勝敗を判定する。それにより神姫そのものに与えるダメージを極力軽減している。
バーチャル筐体はトレーニング用として普及されている程度で、バーチャルバトルは殆ど普及していない。理由としては、仮想世界と言う安心感からオーナーと神姫との絆を深めにくく、ゲーム感覚で神姫を戦わせるオーナーが増える事を避ける為、と言う理由もある。また、バーチャルでないと表現出来ないような広大な空間は、大型のリアルバトル用20フィート四方筐体や神姫バトル用ドーム(バトルフィールドの広さは150フィート程)といった大型施設が設けられている為、バーチャルにする必要が無いのである。尚、リアルバトル用のフィールドは、破損率が一定値に達しない限り使い古される。脆くなった障害物や特殊なギミックなどが残ることにより、臨機応変な戦法が求められる。また、それがバーチャル筐体が普及しない理由の一つでもある。
●オフィシャルバトル
アメリカのオフィシャルバトルは、日本のランク制とは異なり、九つのクラス+ランキング形式を取っている。
月に一度、オフィシャルバトルへの参加資格を得る為に一定量の料金を支払わなければならないが、その代わりにオフィシャルバトルに於いて発生した武装の破損・消耗と、神姫が受けた物理的ダメージから完全に保障してくれる。
上位クラスへ行く条件は、実力に見合った神姫BMA公認の神姫と戦い、勝利する事である。相手となる神姫は、神姫BMAが認めたオーナーが所持する神姫か、神姫BMAが保有する神姫である。
メジャークラス以降から、全米オープンの試合に参加する資格を得る事が出来、アメリカ全州の強豪達との戦いに挑むことが出来る。
『Novice』…日本でのサードランカーの下位に値する。自称中級者でも勝てる。
『Light』…ノービスクラスよりはまともに戦える程度。それでも上位の実力はそれなり。
『Normal』…日本のセカンドランカーに位置する程度。ここから昇級できない神姫が非常に多い。
『Middle』…ノーマルクラスより強くなり、自らの個性を生かした戦いが出来る神姫が多く見られる。
『Upper』…ここでようやく日本のファーストランカーに位置する実力。クセの強い神姫が多い。
『Major』…この辺りの実力になってようやくメディアデビューされる。それでもまだ弱い方。
『High』…バトルセンスを徹底的に磨き上げ、達人と言うべき神姫が集う。五千体程しかいない。
『Expert』…アッパークラスの神姫複数が相手でも、一つだけの武装で勝利できる程。
『Master』…世界的水準で最強の神姫だけが集う最高位。それだけに50体にも満たない。
※例:ミドルクラスの1344位は日本のファーストランカーよりやや劣る実力。
●神姫犯罪事情
通称、裏リーグと呼ばれるアナザーデュエルと呼ばれるバトルでは、違法改造された神姫同士が戦う。勝敗の判定は、いずれかの神姫の機能停止。
主にスラムや大型ビルの地下などで秘密裏に行われている。場所によっては賭博も行われている。
違法武装やジャンク品に、敗北してバラバラになった神姫のパーツが売られるのは常識。神姫はパートナーではなく、勝利を手にするための道具に過ぎない。
そのあまりの過激で無情な世界は、MMS国際条約を完全に無視しており規制・取り締まりの対象となっているが、その過激さを求め裏リーグに足を踏み入れるオーナーは後を絶たない。
神姫を使った犯罪も多く、警察機関や神姫BMAの頭痛の種となっている。無論、神姫を使った犯罪はそのオーナーが罪を負うこととなる。それでも、犯罪に加担された神姫が廃棄されるケースが殆ど。
また、劣化版人型神姫インターフェイスがごく一部で流通しており、あたかも人間が犯した犯罪のように見せかける事件も頻発している為、警察機関は大いに頭を痛めている。
それらに対応すべく米・神姫BMAは、違法神姫調査課を結成。目撃者や警察機関との協力を得て、MMS国際規約に反する活動や犯罪を阻止すべく活動している。また、一部の州の神姫BMAでは調査課や上位クラスのオーナーの中から違法神姫調査官(IllegalShinkiInvestigator)を選定しており、直接的に現場に足を踏み入れ調査している。