「武装神姫のリン」
第17話
「花憐」
第17話
「花憐」
「ぶっふぇぇ!!!」
今日はリンの2回目の"誕生日"、それでリンにプレゼントに何がいいか聞いてみた。
その返答に対する俺の反応が上のモノだ。
思わず下品にも口に含んだものを吹き出してしまった…
そのリンの返答っていうのが、
その返答に対する俺の反応が上のモノだ。
思わず下品にも口に含んだものを吹き出してしまった…
そのリンの返答っていうのが、
「子供が欲しいです」
うん、俺の反応は間違ってないはずだ。
茉莉も口をポカンと開けるばかりでティアもさすがに閉口している。
茉莉も口をポカンと開けるばかりでティアもさすがに閉口している。
「…リン。判ってるよな? 子供って…」
「あの、私そんなに変なこと言いましたか? マスターが子供に相当するパーソナリティを持つモデルを買ってくれるって言ったじゃないですか。」
「あの、私そんなに変なこと言いましたか? マスターが子供に相当するパーソナリティを持つモデルを買ってくれるって言ったじゃないですか。」
しばしの沈黙。そして…
「もう、亮輔のバカ!!!」
茉莉の思い切りのいいビンタを頂戴した俺であった…orz
「もう、亮輔のバカ!!!」
茉莉の思い切りのいいビンタを頂戴した俺であった…orz
そして数時間後、俺たちはエルゴの店頭にいた。
頬を腫らしている俺を見て苦笑しながらも店長はかねてからおねがいしていた"頭身が低い素体"と"成長速度鈍化""子供思考"のCSCを棚から出している。
頬を腫らしている俺を見て苦笑しながらも店長はかねてからおねがいしていた"頭身が低い素体"と"成長速度鈍化""子供思考"のCSCを棚から出している。
「ヘッドユニットはストラーフでいいのかな?」
素体とCSCを接続した店長が聞いてくる。
「はい、それでおねがいします。」
俺ではなく、リンが返答する。
素体とCSCを接続した店長が聞いてくる。
「はい、それでおねがいします。」
俺ではなく、リンが返答する。
「そういえば…ちょっと提案があるんだけど。」
「どうしたんですか?」
「あのね、今度から神姫の髪の色を変えるカスタムのサービスを始める予定なんだけど、この子にモニターっていうか、なんていうか試しにやってみないかい?」
「リン、どうする?」
「私が決めるんですか…じゃあお願いします。さすがに全く自分と同じ顔というのは気になるので」
「わかりました、で何色がいいのかな? 好きに選んでくれていいよ」
そういって髪の色のカタログやら見本をリンに渡す店長。
見ると茉莉やティアもカタログに見入って、話しをしている。
「どうしたんですか?」
「あのね、今度から神姫の髪の色を変えるカスタムのサービスを始める予定なんだけど、この子にモニターっていうか、なんていうか試しにやってみないかい?」
「リン、どうする?」
「私が決めるんですか…じゃあお願いします。さすがに全く自分と同じ顔というのは気になるので」
「わかりました、で何色がいいのかな? 好きに選んでくれていいよ」
そういって髪の色のカタログやら見本をリンに渡す店長。
見ると茉莉やティアもカタログに見入って、話しをしている。
「ちょっと、亮輔君」
その隙をみて急に店長が俺に言い寄ってくる。なぜか俺だけに話したいことがあるらしいが…
その隙をみて急に店長が俺に言い寄ってくる。なぜか俺だけに話したいことがあるらしいが…
レジ裏にしゃがみこんだ俺と店長。そして店長は俺にものすごい小声でこう言ってきた。
「あれってリンちゃんのプレゼントだよね?」
「そうですけど、子供が欲しい…自分で世話をするからそういう子供に相当する神姫が欲しいって」
「たぶん前代未聞だよ、母親になる神姫だなんて…まあそれは置いといて。もう1個プレゼントになりそうなものが今、ウチにあるんだけど、どうかな?」
「物を見せてくれないとなんだかわからないんですが…」
「ふれあいツール"赤ずきんちゃんご用心"って言えばわかるだろう?」
「プ…ッ(必死に吹き出しそうになるのを押さえる音)」
「あれがね~幸運にも手に入ったんだよ。結構競争率高いらしいんだけどね。」
「で、俺とリンにですか?」
「うん、リンちゃんにもそろそろ"ホンモノ"の感触を知ってほしくないかい?」
俺の脳裏にピンクな景色が一瞬広がる
「あれってリンちゃんのプレゼントだよね?」
「そうですけど、子供が欲しい…自分で世話をするからそういう子供に相当する神姫が欲しいって」
「たぶん前代未聞だよ、母親になる神姫だなんて…まあそれは置いといて。もう1個プレゼントになりそうなものが今、ウチにあるんだけど、どうかな?」
「物を見せてくれないとなんだかわからないんですが…」
「ふれあいツール"赤ずきんちゃんご用心"って言えばわかるだろう?」
「プ…ッ(必死に吹き出しそうになるのを押さえる音)」
「あれがね~幸運にも手に入ったんだよ。結構競争率高いらしいんだけどね。」
「で、俺とリンにですか?」
「うん、リンちゃんにもそろそろ"ホンモノ"の感触を知ってほしくないかい?」
俺の脳裏にピンクな景色が一瞬広がる
「…ホントに商売上手ですね、店長。」
「じゃあ買う?」
「ハイ。」
「じゃあがんばってね」
「あの、それっていうのはどういう意味で?」
「さあ~どっちだろうw」
「じゃあ買う?」
「ハイ。」
「じゃあがんばってね」
「あの、それっていうのはどういう意味で?」
「さあ~どっちだろうw」
そんな感じで商談が成立した。
そして何も無かったかのようにリンたちの所に戻る。さっきまでのことは忘れよう、ウン。
そして何も無かったかのようにリンたちの所に戻る。さっきまでのことは忘れよう、ウン。
「決まったか?リン」
「あっ、マスター。いちおう決まったといえばそうなんですが…」
「じゃあ言ってみろ」
「黒はイヤですか?」
「なんで?リンが好きならそうすればいいだろ。」
「だって、マスターって金髪好きそうなんで…」
「あっ、マスター。いちおう決まったといえばそうなんですが…」
「じゃあ言ってみろ」
「黒はイヤですか?」
「なんで?リンが好きならそうすればいいだろ。」
「だって、マスターって金髪好きそうなんで…」
そうして茉莉の方を見るリン。
くそ、そんなにカワイイ表情しないでくれ…さっき想像したことが再び頭の中に浮かんでくるのをかき消して返答する。
「はは、そんなこと気にするなよ、もし俺とリンの子っていうなら黒でいいんじゃないか?」
「じゃあそれで、店長。黒でおねがいします」
「たしかに承りました。処理に5分ぐらい掛かるから待っててくれるかな?」
「はい、じゃあその間に料金払っときますよ、で合計でいくらですか?」
「うん…基本のセット料金に素体の特注のライセンス料、黒髪は特別料金だけど今回は割り引きで…しめて…この値段だね。」
くそ、そんなにカワイイ表情しないでくれ…さっき想像したことが再び頭の中に浮かんでくるのをかき消して返答する。
「はは、そんなこと気にするなよ、もし俺とリンの子っていうなら黒でいいんじゃないか?」
「じゃあそれで、店長。黒でおねがいします」
「たしかに承りました。処理に5分ぐらい掛かるから待っててくれるかな?」
「はい、じゃあその間に料金払っときますよ、で合計でいくらですか?」
「うん…基本のセット料金に素体の特注のライセンス料、黒髪は特別料金だけど今回は割り引きで…しめて…この値段だね。」
まあ予想通り"それっぽい名目"で書かれた料金票を見る。
うん、この値段なら予算の範囲内だ、微妙に余計な費用が加算されたりはするが…今回はジェニーさんのレジを通すわけには行かなかった。
レジと接続した状態のジェニーさんにはそういう偽装は通用しないことは以前のことで知っていた。
だからこそ、店長に直接料金を支払うのだ。物はあとで取りにいくとしてもこれだけは回避しなければならなかった。
うん、この値段なら予算の範囲内だ、微妙に余計な費用が加算されたりはするが…今回はジェニーさんのレジを通すわけには行かなかった。
レジと接続した状態のジェニーさんにはそういう偽装は通用しないことは以前のことで知っていた。
だからこそ、店長に直接料金を支払うのだ。物はあとで取りにいくとしてもこれだけは回避しなければならなかった。
そうして支払いを済ませて待つこと数分。艶やかな黒髪のストラーフが俺たちの前に横たわっている。
CSCは先ほどのもに加え、"おしゃれ"を選択。これはリンの提案だった。
CSCおよび素体、ヘッドユニットのチェック完了。リンの娘である神姫が起動し、ゆっくりと瞳が開かれた。
CSCは先ほどのもに加え、"おしゃれ"を選択。これはリンの提案だった。
CSCおよび素体、ヘッドユニットのチェック完了。リンの娘である神姫が起動し、ゆっくりと瞳が開かれた。
「…う~ん、眠ぃ…」
第一声がコレだった。やっぱりCSCの特性が関係してるんだろう。とりあえず俺がまずはマスター登録をする。
「藤堂 亮輔をマスターとして登録しましたぁ~で呼びかたはどうしますかぁ?」
「お父さん、だ。」
「……お父さん…お父さんですねぇ~判りましたぁ…むにゃむにゃ…」
今にも寝そうな彼女を必死に起こして言う。
「まだ名前をあげてないだろ、キミの名前は花憐だ」
「花憐…カワイイ名前です~こんな名前をもらえて花憐はうれしいです。」
名前をもらえたことがいい刺激だったのか、眠そうだった花憐の目に光が宿ったように感じた。言葉遣いも安定してきた。
第一声がコレだった。やっぱりCSCの特性が関係してるんだろう。とりあえず俺がまずはマスター登録をする。
「藤堂 亮輔をマスターとして登録しましたぁ~で呼びかたはどうしますかぁ?」
「お父さん、だ。」
「……お父さん…お父さんですねぇ~判りましたぁ…むにゃむにゃ…」
今にも寝そうな彼女を必死に起こして言う。
「まだ名前をあげてないだろ、キミの名前は花憐だ」
「花憐…カワイイ名前です~こんな名前をもらえて花憐はうれしいです。」
名前をもらえたことがいい刺激だったのか、眠そうだった花憐の目に光が宿ったように感じた。言葉遣いも安定してきた。
「それは良かった、それで…この子がキミのお母さんのリンだ。お母さんの言うことはちゃんと聞くんだぞ~」
「はい~わかりました」
そうして 花憐はくるっと回転して、リンに向き合う。
「お母さん よろしくおねがいします。」
「ええ、花憐」
リンは花憐を抱きしめる。
リンはとてもうれしそうで、涙さえ浮かべてた。
花憐のほうもなんだか安心したような表情で。
「はい~わかりました」
そうして 花憐はくるっと回転して、リンに向き合う。
「お母さん よろしくおねがいします。」
「ええ、花憐」
リンは花憐を抱きしめる。
リンはとてもうれしそうで、涙さえ浮かべてた。
花憐のほうもなんだか安心したような表情で。