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叡智を刃に、想いを力に(後編)




“Heiliges Kleid”の武器は弾切れを読みとられて、そして今もまた
“ぷちマスィーンズ”達が、決定打を与える前に沈黙してしまった。
誰が見ても、クララの不利と見ただろう。そんな状況を物ともせず、
クララは抱えていた本を展開し、花弁状の盾として左腕に装着した。

「……どういう事だ、魔術などと非科学的な物をここでやるのか」
「科学的だから、出来る事なんだよ……ライデンシャフト、起動!」
「光……光の環?いや、これは……魔法陣か!?」
「これが、銃を使えないボクにマイスターが与えてくれた、力だよ」

数日程前だが、私・槇野晶のMMSショップ“ALChemist”に客が訪れた。
外国人のディープなオタクと、肩に乗る氷の様なサイフォスタイプだ。
一見してカタギの者でないと分かったが、これでも私の目は確かでな?
しっかりした信念さえあれば、悪党でも客として遇さない理由はない。
故に彼女の為に、フォーマルなアーマースーツを仕立てたのだが……。

『オタク文化って素晴らしいよね、あらゆる戦闘の要素がここにある』
『戦闘の要素だと?確かに、バトル物のアニメやゲームは普遍だがな』
『そう。変わらず愛され、日本人が育てた知識。これは実にいいよ?』

その折にオーナー……とは少し違う風のオタクと、僅かに交わした会話。
冷静になって考えれば、手を変え品を変えてあらゆる戦闘方法を確立する
日本のオタク文化。萌えだの何だのはさておいても、確かに参考になる。
故に、クララには……小耳に挟んだ“魔法少女”物の要素を取り入れた!

「速く疾く来たれ、見えざる刃。我が敵を、斬り刻め……!」
「こ、これは……空気が、渦を巻いている……くッ!?」
「エアリアル・アサルト(Aerial Assault)、ゴーッ!」

左手の盾がコードを展開・転送すると同時に、右手のショートスピアに
仕込んだオートマチック式の弾倉機構が作動。内蔵カートリッジからの
大電力が穂先へとチャージされ、戦闘空間をポリゴンごと書き換える!
そして虚空に産み出されたのは、16本の“風刃”だった。超音速飛行の
実験データを展開……それを利用し作り上げた真空の刃が、飛翔する!

「きゃうっ!?ま、まさか……“カマイタチ”か!」
「まだ撃てるよ……ゴーッ!!」
「ぐぁっ!?あ、有り得ないッ!動きもせずに……ッ!?」

そう、常識では有り得ない。だが、今戦っているのはヴァーチャル空間。
全てがデータの塊で構成される場所にあって、起こりえない事は無いッ!
クララの“ゲヒルン”を最大限活かす攻撃法こそ、“魔術”だったのだ。
見えない刃を幾度も喰らい、堪らずアラクネーが地面へと落下していく。

「クララ、一気に押せ!勝負を決めてしまうのだッ!」

実用化自体には私は勿論、日暮とクララの努力が必要だったが、理論上は
これによって望み通りの攻撃・防御……そして修理等の支援行動が可能!
レギュレーションの許容範囲や能力的限界はあるが、実効性はこの通り。
規約範囲さえ遵守すれば、剣や銃よりも強いクララの力と成り得るのだ。

「そうさせてもらうんだよ……ストライク・アンカー(Strike Anchor)」
「なっ!?く、鎖が湧き出て……絡みつく!?く、離れんっ……!」

磁力を帯びた錨、ストライク・アンカーに絡め取られたアラクネー。
鋼のワイヤーが災いし、がっちり全身を吸着されて彼女は動けない。
それを見届けたクララは頭上の“天使の環”を外し、正面に構えた。

「──────星よ集え、我が意に応じて、闇を貫く光となれ」
『……10、9、8、7、6……』
「光が、リングに集束していく……ッ!?」

そして数発のカートリッジが使用されると同時に、リングの内部へと
“星が集まる”が如く、ルビーレーザーが何本も撃ち込まれていく!
特殊な配置のプリズムと集光レンズを疑似構築した空間に、そうして
巨大な光の球が産み出された。クララが瞑目し、槍を天高く掲げる!

「今、天を穿ち地を砕く柱となりて……奔れ、閃光!」
『……5、4、3、2、1……0!!』
「う、うぁぁ……ッ!?!」
「スターライト・ブレイカー・プラス(Starlight Breaker Plus)ッ!」
「ぐッ、うわああああああぁぁあああっ!!!?」

左手の“シュリュッセル”がカウントダウンを終え、光が奔る。
そして槍を振り下ろして、光球を引っぱたいた瞬間。50cmは
あろうかという極太のルビーレーザーが、アラクネーを灼いた!
プリズムで辛うじて均衡を保っていたエネルギーが一斉に解放、
その近傍にあった疑似レンズが集束をかけて、撃ち抜いたのだ!

「……チェックメイト、だよ」

“天使の環”は、レーザーの出力自体を強引に引き揚げていく。
生半可なレーザーキャノン等及びも付かない、驚異的な破壊力は
地面だけでなくビルの外壁も砕き、クレーターが作り出される。
代償としてチャージに時間が掛かるが、今回は束縛が成功した。
結果、アラクネーは完全に戦闘能力を喪失した。勝負ありだな。

「く、ぅ……某の負けだ……やるな、クララとやら」
「……貴女がずっと強かった。油断に付け込んで勝てたから」
「ふふ……ならば渡したい物がある、後で来るといい」
『ノックダウン!勝者、クララ!!』

そうして勝利を収めた私達は、私服に着替えた後に彼女らを訪ねた。
聞けばオーナーは自衛官で、この手の戦闘も十分知っているらしい。
そんな環境で育ったアラクネーがクララに渡したのは……“糸”だ。

「クララ。そなたは某の弟子にしてもいい位、才能がある」
「……だからこの“斬鋼糸”を、ボクにくれるというのかな?」
「そうだ。使いこなすにはまだまだ技術と修練が要るが……」
「なのに、一体何故なの……?」
「そなたの智慧と機転……そして想いに、賭けてみたい」

アラクネーの視線は、戦闘前の暗殺者風ではなく……“師”だった。
優しくも厳しい先導者の眼差し……本当にクララに期待している証。
聡明なクララはそれを受け、強く肯いた。彼女らも満足げに笑った。

「自らに尽力してくれた主の為、精一杯己を賭けて挑む勇気」
「……アラクネーさん……貴女……」
「それは足下を掬われる弱さでもあるが、何よりも強い力なのだ」
「そう言う事だね。君のオーナーは、君達を大事にしている」
「無論、彼女らは私の大事な“妹達”。命よりも大事だ!」

何かを護りたいという想いが、人を……そして神姫をも強くする。
それを忘れずに、今後も精進し続けてほしい。それがアラクネーと
オーナー・前田が、クララに愛用の武器を分け与えた理由なのだ。
死地を潜ってきただろう彼女らの言葉は、私達にも深く刻まれた。

「ではクララ、そしてその姉妹達。強くなったらまた戦おう」
「もちろん、僕らはもっと強くなる。その時が楽しみだ……」
「私達とて引けはとらんぞ?また逢おうではないか、前田!」
「また逢おう。小さなレディ達……その服は可憐で似合うよ」

そして彼女らは去り、私達の今日の戦いはいい結果で終わった。
祝勝会が終わったら、譲られたワイヤーの改造をしてやろうか。
猪刈めの事は案の定ネット上で話題になってそうだが、放置だ。
……ついでに、歯の浮く言葉で皆が照れたのも放置だ放置ッ!!

「さあ、打ち上げだ!お前達の食べたい物を食べようかッ!」
「わ~いですの♪アルマお姉ちゃん、クララ、おめでとう!」
「……本当にありがとう、皆。これからも、よろしくだよ?」
「こちらこそ。さ、積もる話は何か食べながらにしましょう」

──────“戦乙女”は、神の姫。想いがあれば、奇跡も起きるの。







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