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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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  むせかえるような人の波は平日だろうと休日だろうと変わることない街、アキハバラ
  営業周りのサラリーマン、アホみたいに浮ついた格好の高校生カップル、お前ら仕事はどうした?って感じのオタクなど、それぞれがいつもと同じライフワークを消化している
  しかし、俺のどうでもいい前置きは「やっぱり混んでるよ~」というミコの一言で片付いてしまった
  秋葉原神姫センター三階バーチャルバトルシステム会場、ここもあいかわらず人が溢れかえりそうなぐらいに混雑していた
  色々なランカーと戦うことで実戦経験が豊富になるという長所があるんだが、多すぎてなかなかバトルの順番が回ってこないデメリットがあるので二、三回ほどしか来たことはなかったっけか
  つうか、近くにエルゴがあるし…
  とりあえずユーナのバトル参加を申し込み、香憐ねぇのいる待合スペースに戻ってくると…
  「あ、明人~!」
  ちっちゃい金髪少女のお出迎え
  フェレンツェ博士の愛娘、エリーである
  その横には香憐ねぇとともにアルティまでいる
  「なんでお前らこんなところにいるんだよ」
  「いるんだよとはご挨拶だね。こっちはせっかく香憐を助けてあげてたのにさ」
  「は? どういうこった?」
  「僕らが通りかかったら人だかりが出来ててさ。何だろうと思ったら、香憐を囲む写メの嵐だよ。コスプレと思われたんじゃない?」
  まぁ…香憐ねぇは美人だし、背も高いから目立つんだけど…
  むしろ目立ってるのはフリフリ衣装の孫市だろうな…
  「んで、僕とアルで追っ払ってやったってわけさ。ちなみに僕らは父さんに頼まれたお使いの帰りのちょっとした寄り道中。父さん、今仕事が溜まってるから監禁中なんだよ」
  ……知ってるよ
  「明人達はいつもここまで来てるの?」
  「いや、俺たちもついでだ。いつもは違うショップ…そういえばお前らはまだ連れて行ってなかったな…」
  今度、連れて行ってやろうかな…
  「そんじゃエリーはアルのバトルの付き添いか?」
  「まぁね。僕の神姫はあんまりバトルは好きじゃないから今日は父さんと一緒にお留守番」
  こいつも神姫を持ってたのか…初耳なんだが
  ふと、アルティと目が合う
  「…勝ってるか?」
  「…愚問、当然だ」
  「それは何よりだ」
  アルの肩にちょこんと座っているストラーフのミュリエルに指を差し出す俺
  「よ、ミュリエル。元気か?」
  ミュリエルは俺の指を両手で抱きしめ、ニッコリ笑ってこくんと頷いた
  あぁ~もぅ、相変わらず反応が可愛いの何のって…反則だぞこれは…
  「……ご主人様?」
  俺がボケーとミュリエルを見ていると、いつの間にか顔の横に《クロノスベル》……
  いや、ちょっと落ち着こうかノアールさん
  マジで危険ですし、周りの人もこっち見てますから…
  「ほらノア、ザワザワ言ってるし…早く引っ込めろってば」
  気づかれると厄介なことになるんだって…

  『橘 明人さん、バトル開始時刻です。オーナー席に付いてください』

  ………タイミング最悪
  予測が確信に変わると人っていうのは遠慮しないよね、マジで
  やっぱりとか、あれが…とか、緑色の…とか言われて好奇の目線が刺さる刺さる!
  俺は人込みの中をそそくさとバトルシステムまで向かうのだった
  なんか格好悪いな俺!!


  「明人って有名人だね~。元彼女としては鼻高々?」
  「……そんなわけないだろ」
  「アル…照れてますか?」
  「まったく、香憐まで何を…」
  「アル…照れてる……」
  「ミュリエル…お前まで…」


  人込みを掻き分けやっとこさオーナー席までやってきた俺はユーナをエントリーゲートに……
  「………なんで不機嫌なんだよお前」
  ムスッとしたふくれっ面のユーナに質問する俺
  「別に」
  別にも何も、その淡白な返事が証拠だろうがよ…
  「別に周りの奴らが気にくわないワケじゃないからなんでもない」
  うっわ~、めっさ正直な子だよ
  「アタシなんかお呼びじゃないんだろ?」
  「…つまりあれか? ギャラリーが期待してるのはノアやミコであってお前ではない…と?」
  珍しくいじけてると思ったらそんなことかよ…
  「だって…姉さんたちに比べてアタシだけ…サードだし…有名じゃないし…」
  「………馬鹿かお前は」
  「なっ! 馬鹿とは何だよ!! コレでもこっちは真剣に…」
  「あのな、一年やそこらでセカンド上位やファーストまで簡単にいけると思ってるのか? 大体、お前らの戦闘スタイルは実戦経験が積み重なってナンボなんだよ。ノアやミコが今の高みにいるのはな、素早い動作、敵の行動予測、それが外れた時の対処法などの神姫自体の訓練が積み重なってこそなんだよ。まぁノアは元から戦闘センスには恵まれていたがミコは完璧に努力によるものだ。な、ミコ」
  定位置である俺の胸ポケットにいるミコに話を振る
  「そだよユーナ。私だって始めは頑張ったんだから~」
  「アネキ…」
  「ユーナ、勝ちなさいとは言いません。頑張ってくればいいのよ」
  「姉さん…」
  「ノアの言うとおり。橘 明人の神姫一のじゃじゃ馬娘っぷりを…イタタタタ!」
  最後まで言い切る前にノアに頬を抓られる俺
  「橘神姫にユーナありと、見せ付けていらっしゃい」
  「応援はまっかせっなさ~い♪」
  「……あぁ、行ってくる!!」
  いつものコイツに戻った様だな…


  フィールドはゴーストタウン
  ウイングユニットを使用した空中からのスナイピングと高速旋回を得意としているユーナにとって相性が良いとは言えないフィールドだ

  「あ゛~どこ行った? あのウサ公……」
  逆に相手のヴァッフェバニーのスニーキング戦術には十八番の地形となる
  案の定、序盤から建造物の影に身を潜めてのヒットアンドアウェイ
  射撃距離や持ち運びの便から相手の獲物はツガルのホーンスナイパーライフルだろうな…
  チマチマと影から狙われているユーナは苛立ち気味
  アーンヴァルのリアウイングは空中での高速戦闘を可能とする半面、ステルス機能に乏しい
  つまりは長所を最大限に活かそうと思えば相手に発見される
  お空を飛んでる神姫は撃って下さいと言ってるようなもんだからな
  嫌でも目立つ

  「落ち着けユーナ。こういう時は焦った方が負けって言うお約束があるんだよ」
  「…そうなのか?」
  「そうなんだ。大体、焦らなくてもまだ直撃は無いだろ?」
  「そりゃ…まぁ…」
  この距離の高速旋回する目標に直撃させる腕をもった神姫はもっと上のランクでないと早々お目にかかれない
  ただ、ユーナは相手に反撃する手段がなかったのでポイント差により判定負けに持ち込まれるのが毎度のパターンとなっていた
  それも経験になるかと特に何もしていなかった俺だが、もうそろそろ頃合かと少々戦術指南に移ったのだった
  うちでミコたち相手にはなかなかの実績だったので今日はその実戦テスト
  「アニキ…様子見はそろそろいいだろ?」
  痺れを切らしてきやがった…コイツ、腕は別として性格はスナイパーに向いてないな
  これ以上焦らすとヘマやらしかねない…ちょっと早い気がするが…
  「しかたねぇな…試してみろ。でもアレだけは言うんじゃ…」
  「うっしゃあ!! いっくぜぇぇぇ!!」
  勢いよく急降下して飛行高度を下げるユーナ
  …………人の話は最後まで聞きましょう


  少し速度を落とし低空飛行で空中旋回を開始してから一分ほど経過しただろうか…
  銃声と共にユーナのリアウイング、右翼先端に弾丸がかする
  相手のマスターが痺れを切らしたのか、それともこちらの挑発に乗ったのかは定かではないが…相棒に狙撃を命じる者としては未熟だな
  その判断が自分の神姫の潜伏場所をばらしちゃうんだぜ?
  銃声のした方向に視線を集中させるユーナ
  スナイパーにはスナイパー
  こういう場面でも相手を発見する鷹の目はスコープなしでも十分に役にたつ
  「みつけたぜぇ……」
  ニヤリと口の端を吊り上げるユーナ…コイツ、やっぱりストラーフなんじゃ…
  「アニキ! 許可をプリーズ!!」
  一応、俺んちの奴らは『どんな時でも勝手に突っ走るな』とのシツケはできている
  普通の神姫ならそんなことしなくてもよさそうなのだが、ウチの場合…特にミコとコイツは性格的にも暴走しかねない
  でもなぁ…目をランランと輝かせてるこいつには『駄目だ』と言ってみても聞きそうな気がしないんだけど…
  「了承……行ってらっしゃい」
  「よっしゃあ!! ユーナ、突貫します!!」
  ビシッと敬礼するとエクステンドブースターを全開で突っ込んで行くユーナ
  まるで戦艦に特攻するゼロ戦だな~と思ったが、縁起でもないと口にはしない俺だった


  「指令! ターゲットがこちらに高速接近中、我々の位置が感知された模様です!!」
  「慌てるな、マスターはファーストランカーらしいがあの神姫は今だサード。よく狙って打ち落とすんだ!」
  「了解!」


  「気をつけろよユーナ、相手は逃げ出すか向かってくるか…それとも他の手段を用意してあるかもしれん。予測、警戒を怠るな」
  「了解! でも、アタシとしては向かってきて欲しいけどなぁ。これ以上鬼ごっこはゴメンだ!」
  ユーナが言い終わると同時に先ほどの位置から銃声が聞こえてくる
  相手の位置は廃ビルの隙間、半身をだしてこちらに的を絞っている
  「おっと、待っててくれるってか。そんじゃ、今行くぜぇぇぇぇ!!」
  目標をそのままに最短距離を飛行
  ライフルの弾丸はローリング飛行でかわしながら速度を下げずに突っ込むユーナ
  今までの遠距離戦では見せなかった生き生きとした顔してやがる…
  「いっくぜぇぇ! キャスト、オフ!!」
  「だからそれは言うなって言っただろ!?」
  言わなくたってパージできるじゃねぇか…
  『CAST,OFF』
  俺のツッコミも空しくウイングユニットの中央からシブイ声が聞こえる
  実はそこにノアから借りたプチマシーン弐号を装着してあるんだ
  いや、コレにはちゃんと別の理由があるんだよ?


  LC3を投げ捨て、脚部のランディングギア、背中のリアウイングをパージする
  除装した今のユーナは素体ベースの『陸戦軽量型』とも言うべきだろうか
  両肩に装備していたライトセイバーを同時に二本とも引き抜いて二刀流になる
  「うぉりゃあ!!」
  「くっ!」
  そして勢いをそのままヴァッフェバニーに突っ込み十字にクロスさせた斬撃を叩き込む
  しかしアーミーブレードに防がれ直撃にはならなかった
  「まだまだぁ!!」
  地面を蹴って半宙返りでバニーの後ろに周り、背中に中段蹴りをかます
  「くはっ!」
  バニーは受け身を取り立ち上がるとブレードを持ったままもう片方の手でカロッテTMPをユーナに向けて正射する
  「おっと!」
  咄嗟にガードシールドで受けるユーナ
  だがTMPの射撃はなかなか止まない
  「ぐぐっ…」
  「ふ…どうした、威勢良く飛び込んで来たと思ったらこけおどしか?」
  ヴァッフェバニーに余裕が出てきた
  「所詮、在庫の代名詞…しかも空を飛ぶ手段さえ己から絶つとはどういうつもりだ? その姿…まるで翼をなくし、空も飛べない愚かな堕天使だな!!」
  勝利を確信したのか高々と笑うバニー

  「堕天使…か。確かにそうかもな…」
  銃撃音に遮られる様な声で静かにそう言ったユーナの顔がシールドの下でニヤリと不敵に笑う
  「なってやるよ…」
  「なに?」


  「アニキのためなら…アタシは堕天使にだってなってやる!!」


  ユーナの啖呵にギャラリーから歓声が沸く
  ミコは両手を振り回しノアは目を瞑って頷いていた

  シールドを構えたまま、もう一方の腕でビームサーベルを相手に投げつけるユーナ
  それをかわすために一端TMPの正射が止む
  ユーナはそのタイミングを逃さずバニーのいる大通りに走る

  「しゃらくさい!!」
  再びユーナを捕らえるTMPのスコープ
  しかしバニーがその引き金を引く時にユーナの姿は消えていた
  「何!?」


  「大丈夫ですかな? ユーナ嬢」
  「おう、タイミングバッチリだぜ赤丸!」
  ユーナは先ほど除装したウイングユニットに乗ってその場を離脱していた
  会話しているのはウイングユニットに付けていたプチマシーン弐号こと赤丸(命名、ノア)だ
  こいつがユーナから離れたウイングユニットの操作をしているんだ

  しかし、赤色だから赤丸……ノアのネーミングセンスが垣間見えるな…
  「……ご主人様?」
  あ~もう、わかったから《クロノスベル》をちらつかせるなってば!!

  「兎に角、ご無事で何より…ではそろそろ幕を引きますかな?」
  その口調はまるで老紳士のような赤丸
  「おっし! 華麗に決めるぞ赤丸!!」
  「承知!」
  リアウイングを旋回させてその上に立つユーナ
  俺のイメージ的にはジャスティスガンダムだな
  エクステンドブースターを全開


  「くそっ!」
  突撃してくるユーナにTMPの銃口を向けるバニー
  「遅ぇ! ライダーーーフィニッシュ!!」
  何それ!?
  キックじゃねーの!?
  『RIDER FINISH』
  え、あるの!?
  「くらえ! ベルレ………」
  「はっ! ま、待てユーナ! それライダー違い…」


  「フォーーーーン!!!」


  雄叫び…もとい雌叫びとともに全速力で突撃、ウイングユニットをバニーにブチ当てる
  「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
  ウイングユニットに激突されたバニーは悲鳴を上げて吹っ飛んでゴロゴロ転がるとしばらくしてから止まった
  ありゃ、完全に目を回してるな…

  『ノックダウン! 勝者、ユーナ!!』




  翌日、ファーストリーグ会場の入場ゲート近くで出番を待つ俺の肩でユーナがふと話し始めた
  「あの子も一端に啖呵を切るようになりましたね…」
  「昨日のユーナか?」
  「ええ。あの子、格好良かったです」
  「…姉としては妹の成長が嬉しいってか」
  俺の問いかけに少し照れた様に笑うノア
  コイツのこんな表情は少し珍しい
  「それもありますが…うかうかしてもいられなくなりました」
  「大袈裟だな…ここまで来るにはもう少しかかるぞ?」
  ノアは俺の方を見て深くため息をつく
  「私もユーナもまだまだですね……」
  バトルのことじゃなかったのか?

  『では、次の試合に参りましょう!!』
  会場が歓声に包まれる
  テレビ放送も行っているから会場アナウンスもいささかハイテンションだ
  俺はちらりと横目でノアの方を見る
  「いけそうですか『緑色のケルベロス』殿?」
  「……ご主人様、それは私がその呼び名を好んでいないと知っていながらの仕打ちですね」
  「さぁな…でもよ、なんでこの通り名は嫌なんだ?」
  「それは…………ブツブツ…」
  さっきまでジト目だったノアは目線をそらしながら何かをつぶやいたが、ホールの観客の声や騒音で上手く聞き取れない
  「…ノアールさん、もう一回言ってみようか? マスターは聞き取れなかったのですよ」
  渋々と顔を赤らめノアは
  「………可愛くないじゃないですか」
  ……と予想を遥かに上回る乙女チックな台詞を口にした
  「あ~、まぁ…確かに…」
  女の子に地獄の番犬はないよな…
  『続いて橘選手&「緑色のケルベロス」、ノアール選手の入場です!!』
  毎度ながらのアナウンスを受けて少し不機嫌面のノアを肩に乗せて俺はホールのバトルアリーナに向けて花道を歩き出した
  「……あの司会者、嫌いです…」

  追記
  試合結果はノアの圧勝
  相手は格下だったしな
  しかし「ユーナには負けられませんから」と試合の後つぶやいたアイツの顔はどこか嬉しそうに見えた

  後日談になるが秋葉原でのユーナの活躍は『アキバに堕天使現る!』と、巨大掲示板でちょっとした噂になったらしい…
                         続く

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