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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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適材を誂え、適所に与え(前半)




密かにビル屋上へ作った集光タワーが、光を地下に運ぶ……眩しい。
平日だが“ALChemist”は定休日、そして現時刻は東京の騒がしい朝。
恐らく昭和通り等は大渋滞だろうが、それも関係のない事であるな。

「……ん、マイスターってばもう起きたんだよ」
「って……え、うわっ!?梓何をしているッ!」
「何って、添い寝だよ。昨日からの当番だもん」

意識を取り戻したその先にいたのは、ブロンドの短い髪をシーツへ
投げ出した美しい少女……クララのHVIFである所の梓である。
白く柔らかい腕が私の躯を優しく抱きしめて、実に心地よい……。
その姿は私と同じく、一糸纏わぬ……って、貴様何を見ている!?
いいだろう私の癖なのだから!分かったら視線を逸らせぇッ!?!

「そ、それもそうだが……身を整えたら素体に戻っておくれ」
「分かったんだよお姉ちゃん。今日は確か“休日”だよね?」
「有無。なので戻ったらロッテとアルマを起こしてくれんか」

というわけで、梓が地下へと降りて数分……クララが目覚める。
私はHVIFの当番制にあたり、その非使用日を7割程設けた。
今日は全員“休日”である為、妹達は“殻の躯”を以て過ごす。

「改めておはよう、マイスター。やっぱりこの躯は馴染むよ」
「何処の吸血鬼かッ。さ、今日はお前達の為に作業するぞ!」
「作業?……とりあえずお姉ちゃん達、起きてほしいんだよ」
「ぅぅん……あ、クララおはようですの~♪もう朝ですの?」
「うん。アルマお姉ちゃんも、ほら……朝はすぐ起きるもん」
「あと、五分だけ……むにゃむにゃ、すぅ、すぅ……んッ?」

アルマは他の二人より高効率な“食事機能”によって、本来神姫に
必要な“充電の為の休眠”を、殆ど必要としない。自宅サーバとの
“データ通信の為の休眠”は必要だが、それも毎日ではないのだ。
故にアルマの“寝坊”癖は、全て彼女自身の素養が原因と言える。
当初は悪夢にうなされる為と思われたが、それだけでもない様子。
だからこそ神姫は面白く興味深い、人間のパートナーと言えるな。

「えっと……お、おはようございますマイスター!あたし、また?」
「まただ。まあ構わぬ、日常生活には支障がないしな。それよりも」
「それよりも?……そう言えばマイスター、最近何か作ってますの」
「ロッテは勘がいいな……全員ジャケットを着て、デスクに集合だ」

そう……私は何かを造っている。皆の為の武器……装備の一式を。
当初はロッテにチタン製の剣と既製ハンドガンを2組与えていた。
だが、アルマにクララという新たな個性が加わっている現状では、
それではどうもバランスが取れぬ。故に“新装備”なのだが……。
と、揃いの新型ジャケットを着た三人が私の作業台に来た様だな。

「来たか。ロッテとアルマの武器は、制式品が出来上がっているぞ」
「マイスター……ボクの分だけ、まだ無い様な言い回しなんだよ?」
「有無。構想だけは出来ているのだが、少々別のノウハウが欲しい」

私は少々チョイスに迷っていた。クララの武装という事であれば、
射撃武器は使えぬ。かといって正面から白兵戦を挑むのも不向き。
従って、彼女の特質である智慧と計算力を活かした武器が必要だ。
それを満たすのは即ち“罠”なのだが、携帯武装に落とし込むには
暗殺者の積み上げた技術が、どうしても満足行く品の為に必要だ。

「暗殺者に聴取でも出来ればいいのだが、知り合いには居ないしな」
「そう言う事なら、じっくり待つもん。マイスターは無理しないで」
「すまんなクララ……何か糸口が見つかれば、すぐに作ってやる!」

というわけで、気を取り直して……私は二つのボックスを出した。
箱のラベルにはそれぞれ、“Fenrir”及び“Jourmngald”とある。
開いたのは、“Fenrir”のボックス。その中に鎮座するのは……。

「マイスター、これって……ハンドガンですの?大きいですけど」
「えと、渋い銀色のケースが綺麗です……それに、狼のレリーフ」
「リボルバー式マグナムで、人間換算だと44口径並みだよ……?」
「有無、銘は“フェンリル”。ロッテ専用に作り上げた大型銃だ」

神姫の腕程はある、ロングバレルの拳銃。外装には魔狼の刻印。
MMS用拳銃の金字塔である“ヴズルイフ”をベースとしつつ、
全パーツを人間用ハンドガンを参考にして、私が新造した逸品。
外見の独創性も勿論だが、M500のXフレームにも匹敵する強度。
そして44口径マグナム弾を基準とした、チタンベアリング実包。

「ちょっと大柄だが、お前達の強化フレームならば十分扱えるぞ」
「オートマチックじゃないけど、連射訓練で大丈夫そうですの♪」
「ああ。アーンヴァルタイプの射撃管制機能もある、いけるか?」
「ん……マイスター、ちょっとブースで試射していいですの~?」

私の許可より早く、ロッテは嬉々として“二挺あるフェンリル”を
軽々と持ち上げ、手の中で回し始めおった。これで誤射しないのが
射撃に秀でたアーンヴァルタイプの特性と言えよう。許可を出す。
それを確認して彼女は、工房専用射撃ブースへと入り……構えた。
──────地下室に天を引き裂く様な轟音が響いたのは、直後!

「くぅ……耳が痺れているな。強装弾とは言え、流石に煩いッ!」
「ぅ、ぅわぁ……す、凄いですよマイスター。的が一瞬で……!」
「ロッテお姉ちゃん、一挺6発・計12発を4秒台で撃っちゃった」

地鳴りとも思える残響音を堪え、よく見ると……的は粉々であった。
12個のチタン製弾丸が多量の火薬で射出されたのだ。無理もないな。
しかも全てが過たず、ダブルアクションにより瞬時に撃ち込まれた!
……その結果に、ロッテは少しだけ満足していない様子であったが。

「中心を狙ったんですけど、命中率がちょっと甘いですの」
「む……少々バレルの打ち出しが甘かったか、ロッテや?」
「ううん、反動が強いからですの。訓練すれば大丈夫っ♪」
「二挺用意したが、同時に扱えるとは……流石だなロッテ」
「えへへ。これもマイスターの元で特訓した御陰ですの!」

──────そう、戦乙女が望むのは“戦い”なんだよね。







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