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戦うことを忘れた武装神姫 その17




   ・・・その16の続き・・・


 ・・・リゼは、始めから劣勢だった。

気持ちの整理が付かぬまま、サイトウに威嚇されるかの如く急かされて、
ひとまずの武装とその他の袋を持たせただけで試合開始となってしまったの
だ。徐々に防戦一方となるリゼを、久遠は腕を組んだまま、黙ってモニター
席で見ていた。
リゼの戦い方に、久遠は勘づいていた。 リゼが、本気で戦えない理由に。

  -リーダー、なぜそんな姿で戦うのですか?

 ・・・相手は、リゼのかつての仲間、リーダーであったストラーフ・・・。
しかし、そこにはリゼの知るリーダーの姿は無かった。アームどころか搭載
できる限界をはるかに超えているであろう様々な武装から、雨あられの如く
繰り出される、力任せとも取れる技と砲撃。地に足を着ければ、建物に仕掛
けられた爆薬で、降り注ぐ瓦礫。
ここまで攻撃されても、直接相手の「本体」へダメージを与えるような攻撃
を、一切しないリゼ。装備品を狙い投擲、砲撃と、手を変え品を変え、でき
る限りの反撃はしているようにも見えたが。。。 相手の反撃に、かけらも
役に立たず。 逃げ回る形になったリゼが呟いた。

  -私のことを忘れてしまったんですか?

美しさのかけらもない、がむしゃらな攻撃。ついに、リゼの左リアアームに
炸裂弾が命中し、ちぎれ飛んだ。 衝撃で飛ばされ、壁にたたきつけられる。
敵のストラーフは、背後の建物に大量のミサイルを撃ち込み・・・
「うわああぁあぁっ!!」
リゼは、瓦礫の中へと埋没してしまった。文字通りの、瞬殺とも言える早技。

勝利を確信したのか、妙な盛り上がりを見せるサイトウ側。対して、静まり
返る久遠側。

埋もれてしまったリゼは、目に涙を浮かべ・・・動けなくなっていた。
  -暗い・・・ あの頃の記憶が・・・ あの頃の、哀しい記憶が・・・
  -だからこそ、リーダーとは戦いたくなかった・・・
  -こんな姿のリーダーを見ることになるなんて・・・

「もう・・・だめだよ・・・」
瓦礫の中から、久遠に呟くような声で、通信を送るリゼ。
「やっぱり・・・ 戦うことを忘れたい・・・  こんなに、痛くて悲しい
だけの事なんて・・・」
しばらくの沈黙のあとに、久遠は静かに言った。
「なぁ。 なんでお前はあの日、記憶を残してもらったんだ?」
  -今、それを後悔している-
「まさか、今のように昔を思い出して、悲しむためだったのか?」
  -それは、違う-
「何か、大事なモノがあったんじゃないのか?」
  -大事なモノ。。。 あの日の暖かい言葉-
「それに、今のお前は『名無し』じゃないだろう?」
  -今のあたしは、リゼ-
「あの日の、俺たちとの約束を忘れたのか?」
  -!!  忘れるもんか!-
「忘れたなら、ここで終わりにしてしまう。 忘れていなければ・・・」
  -そうだ。 あたしは、まだ、いける・・・!!!-
「『リーダー』に、表舞台に立てるようになった姿を見せつけてやれ。」
  -・・・! あたしは・・・ あたしは・・・!!
しおれていたリゼの目に、光が戻る。 

「負けない・・・絶対に負けない・・・!」
瓦礫の下敷きになったリアアームの右腕に、全電力が注がれる。瓦礫が持ち
上がり、状況確認をしに登ってきていた「リーダー」の足下が揺れる。
「あたしは、リゼなんだ! 『名無し』のストラーフなんかに、絶対に負け
ないっ!!」
瓦礫が吹き飛び、リゼが現れた。飛び退いていったん待避する敵ストラーフ。

「あたしは、世界一カッコイイ神姫になるんだっ!!」
大きく叫ぶと、リゼは今までにない素早い動きでセットポイントへ戻った。

その姿に、ギャラリーが沸いた。 間近で観戦していたかえでとティナは、
涙すら浮かべている。 瓦礫の山に立つリゼは、今までとはうって変わった
強い意志を持った  -あの日、CTaに「記憶を消さないで」と頼んだときと、
同じ強さの-  紅い瞳に変わっていた。

その姿に、サイトウも少しは驚いたようだったが、自らのストラーフの強さ
に自信があるのだろうか、
『・・・ふん、こうでないと。 よーし。お前もいったん下がれ。あいつが
装備を整えて出直すまで、ちょっと待ってやれ。』
と、余裕の表情で、サイトウはストラーフに命じた。
「了解しました、Mr.サイトウ。」
相手ストラーフも、一旦セットポイントへ。

「よくできました。 しっかり覚えていたね。」
セットポイントへ戻ったリゼに、久遠が声をかけた。
「へっ、忘れるもんか。 ・・・ありがとうよ、ヌシさん。」
ちょっと嬉しそうな目つきをしたリゼの耳に、
「そうでなくちゃ。あたしが治した神姫じゃないぞ。」
と、別の声が入ってきた。
「CTaのねーちゃん!?」
そう、久遠のモニター席に突如やってきたのは・・・白衣姿のCTaであった。
「いつの間に来たんだ?」
「ついさっき着いたばっかりだよ。」
久遠に訊かれたCTaは、答えながら一体の騎士子-先に逃げ出した、ディサ-
を取り出した。
「あっ! 何で姉様がもっているんですか?」
その姿に、イオが驚き尋ねる。
「詳しいことはあとだ。 ・・・リゼ、よく聞け。」
通信用のマイクを久遠からひったくり、CTaはリゼに伝えた。
「いいか。 今の『リーダー』には、プロテクトをかけて無理矢理サイトウ
をオーナーと認識するようにしてあるらしい。 その所為で、本来の性能の
半分も出せていない- 、その分を武装とトラップで補っているだけなんだと。
 ・・・何が言いたいか、解るな?」
「ふっ、よ〜く解ったよ、CTaのねーちゃん。」
「その呼び方は止めろ。 それから、だ。今まで一度も伝えていなかったけ
ど、お前の身体、換えられる所は、全部特殊アラミド樹脂に置き換えてある
から。関節も合金入れて強化済みだよ。」
「へっ?」
リゼも、そして久遠も、目が丸くなった。
「確かに・・・言われてみればエルガなんかに比べても、若干とはいえど、
重かった気がするなぁ。」
久遠がエルガを手にとって呟く。
「考えてみ。あれだけの攻撃喰らって、今のお前の身体・・・」
CTaに言われて、今一度自分の身体にチェックをかけるリゼ。 -損傷箇所、
本体には・・・
「無傷だ・・・。」
驚きを通り越して、リゼは感動すら覚えた。
「あんたを最高にカッコイイ神姫にするって言った以上は、それ相応のこと
はしてあげないとねー。」
そう言うと、CTaは一息ついて、一言二言久遠に耳打ち。にやり笑みを浮か
べた久遠は、マイクを受け取ると、改めてリゼに声をかけた。
「さぁて・・・ リゼ、ここからが本番だろ?」
その声に、リゼは・・・黙って頷いた。

目に貯めた涙に感づかれないよううつむき加減のまま、自らの背中に着けた
リアアームを外した。 さらには、身体の各部に取り付けていた装甲パーツ
も捨てた。
ギャラリーがざわめく。 自らの装備を捨てるなんて・・・ 本当に勝負を
諦めてしまったんだろうか・・・

ぐっと涙を拭いたリゼは、傍らに無傷で残っていた自らの装備袋の中から、
妙な物体を取りだした。見た目は、何かのエンジン模型。しかし、妙な配線
がゴテゴテとくっついている。 それをリアアームを外したハンガーへ取り
付け、配線類を自らのボディへ接続。

接続が終わり、再び顔を上げたリゼ。そこには、小悪魔のような笑みを口元
にたたえた、いつもの姿の・・・ 久遠の「リゼ」が立っていた!



 ・・・>続くっ!!>・・・













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