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戦うことを忘れた武装神姫 その16




   ・・・その15の続き・・・


何年前になろうか。
 ・・・武装神姫、一般発売。
その翌年、バトルサービス開始。
各地で繰り広げられる熱い戦い、築かれてゆくつながり。ペアが生まれ、
チームが編成され・・・  楽しむために戦う、仲間と集うために戦う。

そして・・・ 名誉と、賞金のために-。

スポンサーが付き、賞金のかかる試合もぼちぼち増えてきた頃。
とある町の、小さなチーム。彼らもまた、神姫バトルで賞金を稼ぐ者たち
のあつまりであった。
彼らは、全員がストラーフのみを所有し、「黒い嵐」とも呼ばれた強豪で
あった。 その中で、試合へ出向く神姫たちの、トレーニングをする際の
相手だけを務めるストラーフが居た。
  特定のオーナーを持たず、
        名前も与えられず。

表舞台へと向かう仲間が、新たに編み出した技を確かめ、オーナーたちが
試作した武器や技術を試すため・・・。
   勝利を収めても、誉めてくれるオーナーはいない。
       負傷しても、慰めてくれるオーナーもいない。
ただ独り、ひたすらに、黙々と、与えられた仕事をこなす。心を持つこと
なく、まさに「機械」としての日常-。

そんな毎日を送る彼女を、一人だけ「仲間」と呼ぶ者がいた。
チームのリーダーで、最も成熟した心を持つストラーフ。 手加減のない
模擬戦のあとでも、必ず彼女のことを気にかけ、破損があろうものなら、
自らの損傷は後回しにして、真っ先に彼女の修復を申し出ることも。

「貴方のおかげで、私たちは常に頂点に居ることができるんですから。」

これが、リーダーの口癖だった。
しかしオーナーたちの中で、その意味を理解していた者は-、いなかった。

「毎日のように貴方は私たちと、対等の戦いを繰り広げ、次々に渡される
新型機器を、いとも容易く扱える。 もっと自信を持ちなさい。 ソロの
対戦なら、貴方が最も強い神姫かもしれませんよ。」
ある日、模擬戦で彼女が勝利を収めた際、リーダーが彼女に言った言葉。
いつも日陰者と自称していた彼女にとって、今までにない程の、暖かく、
熱い言葉-。 胸に、こみ上げる思い。
オーナーを持たない彼女に「こころ」が、芽生えた瞬間-。チームリーダー
の証である、蠍のマーキングが施された自らの頬を指しながら言った。
「いずれ貴方も、表舞台で先頭に立てるといいですね。」

そして、この会話が、彼女とリーダーの最後の会話となった。

翌日の公式戦終了後、リーダーを収納したボックスが、何者かに持ち去ら
れてしまったのだ。
リーダーのストラーフを失ったチームは、徐々にランクを下げていった。
それに比例するかのように、彼女への仕事-、いや、仕打ちと言った方が
いいかもしれない- は、凄惨なものへと変化を遂げた。
勝つために作った力任せ・反則スレスレの改造武器を持たせ、彼女を動く
標的として-。 たとえ装備が破損してもそのままに、自らでの簡易修復
が限界の毎日-。 やがて、彼女自身が損傷を受け、まともに動く事すら
出来なくなった。 鍛錬の相手が居なくなり、チームはついにランク外へ
と陥落。。。
ここで、ようやく彼女の存在意義、存在の大きさに気づいたオーナー連中。
息も絶え絶えの彼女を、大急ぎで東杜田の片隅にある工場へと持ち込んだ。
どんな損傷を受けたロボットをも生き返らせる技術者がいるというウワサ
を聞いて・・・。

だが。
そこの技術者の答えは「修復不可能」との返答。長期間、内部損傷を放置
したため、コアへも損傷が生じてしまった、というものだった。

オーナー連中が出した結論は-、  チーム解散。

リーダーを失い、陰の立役者を失ったチームが、勝ち続けることは不可能
だった。 オーナーたちは、それぞれの所有する神姫を手に、それぞれの
道へと戻る-。 オーナーを持たない彼女は・・・ 研究所へ残された。

オーナー連中が立ち去り、静かになった研究室の片隅。
彼女を診断した技術者が、彼女を手に取り、にやりと笑みを浮かべた。
「・・・お前のことはよく知っているぞ。 リーダーが、徹底的に誉めて
いたからな。」
いきなりのその言葉に、彼女は目を丸くした。
「時折来ていたんだよなー、あいつ・・・。 本当にいいやつだったよ。
無事でいてくれればいんだけど・・・ お前もそう思うだろ?」

彼女に、涙がわき上がった。 機械の身体であるはずなのに、何故、涙が
出るのだろう・・・。訊かずとも、技術者がすぐに答えた。
「泣いたな。 お前は、今や機械じゃない。 立派なひとりの『神姫』と
なったからだよ・・・。」
ぼろぼろの身体をそっと撫でる技術者。はじめて、信頼できる「人間」が、
目の前にいる・・・。
自らの動力は、もう息絶えようとしているけれど・・・。
今までがんばってきて、良かった・・・。

「さて。と・・・って、こらこら! 一人で感動シーンをやってるんじゃ
ないよ。 お前はまだ終わっちゃいないんだから。」
ごりごりと、ちょっと乱暴に頭を撫でる技術者。
「ああ言えば、あいつらはスンナリ納得して、お前を置いて帰るだろうと
思ったんだ。 ま、それもこれもあたしの腕と信頼があっての事だけど。」
そう言いながら、技術者は彼女を作業台へと運んだ。山と積まれた工具、
機材、そして素材。
「お前を見捨てるようなやつらは、ホンモノの神姫使いじゃないよ。私が
ホンモノの神姫使いと巡り合わせてやる。 そうさ、これからがお前の、
本当の『武装神姫』として生きていく時間になるんだ-。」
と、技術者が言った。 彼女はそれが何を意味するかすぐに理解できた。

   まだ、いける。
       明日が、ある・・・!!

「・・・なんだけどねー。 あんたを救う代わりに、あたしの実証実験に
少し協力しなさーい! それがあたしへの報酬さっ!」
突如、小悪魔のような笑みを浮かべた技術者。 だが、そこに悪意は一切
なく、むしろ彼女への愛情のある顔付きだった・・・。

先とはうってかわり、機材を駆使してのテッテー的な破損個所の洗い出し
を行い、詳細な修復計画を立てた技術者。まずはメインボディの修復作業
を行こととし、いったん動力を落とす旨を彼女に告げた。音声回路も破損
しかけ、かすれた声しか出せななくなっていた彼女は、ノイズ交じりの声
で、ひとつのお願いをした。

   -いままでの記憶を、全て残してほしい-

その願いに、技術者が目を丸くした。 本当にいいのか?と、問いかける
技術者に、彼女は強い意志を持った眼差しで答えた。

   -記憶を消したら、私ではなくなってしまう-

その答えに技術者は再びにやりと笑みを口元に浮かべると、彼女をそっと
撫でて、やさしく言った。
「へっ・・・泣かせる神姫だなぁ、お前は。 よーし、わかった。あたし
がお前を、世界で一番の神姫にしてやる。 人間をオーナーにしてしまう
くらいの、強く、かっこいい神姫に-。」


数日後。 彼女が目を覚ますと、初めて見る顔の人間がいた。 彼の肩や
胸のポケットには、3人の神姫が。猫、犬、白・・・。
「・・・なーるほどね。 そりゃー大変だったねぇ。」
「いいやつだよー。・・・ちょっと意地っ張りだけど。」
「いやぁ、構わない構わない。 話を聞いたら、なおさらウチに居て欲し
くなったよ。」
その男は、技術者と親しそうに会話をしている。 やがて一段落付いたの
だろうか、彼女の元へとやってきた。
と、彼女はひとつの異変に気づいた。
彼は、私のマスターだ・・・。 すぐに、認識が出来た。 そう、正式な
起動を行い、造られてから、はじめての「マスター」を得たのだ。。。

     ・・・私の・・・マスター・・・
         もう、独りでは・・・無いんだ・・・!!!

「どうも、はじめまして。 君のマスターになる、『ヒサトオ』っちゅー
者ですわ。 んで、こっちがエルガ、シンメイ、イオ・・・。」
それぞれの神姫が、彼女の前に降りて会釈をする。
「・・・ところで、君の名前は?」
うれしさがこみ上げる中、彼がふと尋ねた。 返答に困る彼女。 今まで、
名前で呼ばれたことなど無い・・・。
すると、技術者がさらさらと紙に文字を書いた。
「日はまた昇る、の『Rise』から音だけもらって、ちょいと綴りを変えた
んだけどねー。  どお? いいでしょ。 なんたって、この数日かけて
考えた名前なんだからねっ!」

涙でにじむ視界に、ぼんやりと、しかしはっきりと浮かび上がった文字。
それは-。



     「  -Lize-  リゼ=ストラーフ  」



 ・・・>続くっ!>・・・












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