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えむえむえす ~My marriage story~

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真・凪さん家の十兵衛さん第一話「歓」


とある施設の一室…。一見強面の男と、優しげな瞳を持つ男が対峙している。
「後は君に任せる。良い結果を期待しているよ」
強面の男が低い声で言う。その雰囲気とは違い、その声には後押しとも取れる激励の気持ちが込められているのが優しい瞳の男には分かった。
「ありがとう御座います。では、失礼します」
優しげな瞳を持つ男が一礼、そして部屋を出て行く。
その先をじっと見つめながら強面の男は思っていた。
この先…どちらかが勝利し、どちらかが消える…。君が勝った場合は分からないが…あちらが…9.9が勝利した場合は君の10.0は必ず消えるだろう。だからこそ、君は勝たねばならない。私はどちらも消したくは無い。優秀な道具としてではなく、これからを共にするパートナーとして。たとえその思想が違っていたとしても、彼女らは双子の姉妹。共に過ごさせてやるのが筋ではないか。
彼は立場上中立でなくてはならない。しかし個人の意見は自由だ。今彼は彼個人の意思として思った。
ププーププーププー
「ん?」
インターホンが薄暗くなりつつある部屋に響く。個人から組織を司る者に変わる瞬間だ。
「…」
インターホンから聞こえる声。その声を聞いて思わず彼は呟いた。
「歯車が動き出したな…」
そして…。
どこまでも続く白い廊下。両面は保護ガラスで守られており、そのガラスの向こうでは様々な形をした武装神姫が試験戦闘を繰り返していた。
ここは対神姫犯罪用MMSの開発施設である。ここで作られたMMSは通常の競技用MMSでは考えられないほどの性能を有する。中では公式リーグに参戦している個体も存在しているが、この場合厳重なリミッターによりその性能は通常レベルにまで下げられているため、こちらがとやかく言われることは無い。
その廊下を、先ほど強面の男と対峙していた優しい目をした男、黒淵創は開発員と共に通っていた。
「対抗機の9.9ですが、このように良好な結果を叩き出しています。このままいくと正式採用は9.9のシステムとなりそうですが」
「そうですか」
 「?主任?このままでは!」
 「静かに。分かっています」
 「はぁ、やはり無理なのでは…?10.0のシステムには不明点が多すぎます」
 「いえ、10.0のシステムに異常はありません。その証拠もじきに分かります」
 「え?」
 「10.0を外に出します」
 「外に!?正気ですか!」
 「ええ、上の許可も下りました。今日より10.0はこの施設の所属ではなく個人所有の神姫として登録されます」
 「あんな、欠陥だらけの…あ、いえ、すいません…」
 「…」
 「しかし、ここの人間にも使いこなせないんですよ?一体誰が使いこなせると言うんです?」
 「心当たりはいますよ。それと…」
 「!?」
 創は開発員を壁に押し付けてその言葉の先を言った。
 「神姫は使う物ではありませんよ?その思いがある限り、君に10.0の事は分かりません」
優しげだった瞳は、まるで鷹のような鋭い目つきに変わり、瞳の先には怒りがこもっていた。
「ひ…」
「…とにかく、10.0を出します。」
「は、はい…で、ではこれで…」
「ええ」
遠ざかる白衣。その背中を見ながら彼は言った。
「…ここにいる人間の方が欠陥だらけだ…」
重厚な扉。認証を読み取り開いていく…目の前には悪魔型の神姫が一体部屋の隅で蹲っていた。
「10.0」
「…」
力の無い目でこちらを見る神姫「10.0」…その顔には特徴的な眼帯が装備されている。
「…なんですか?創さん」
「行きますよ」
「…?どこにですか」
「僕の家です」
「創さんの?何故」
「そこに君のオーナーとなる人がいるんです」
「組織の備品が外部にオーナーを持つんですか…」
「…10.0」
「…ごめんなさい」
「ここにいる人間では君の持っている力を引き出すのは難しい。だから君の事を何も知らない一般人に君を託そうと思います」
「機密に触れますよ?」
「プロテクトとリミッターを強化するから大丈夫ですよ」
「それでは私はただの神姫になるんですか」
「いや、多分リミッターは簡単に外れるでしょう」
「ここの人にも解除できないのに?」
「ふふ、10.0」
「?」
「ここを基準にするのは間違っていますよ?まぁ、行けばわかるでしょう」
「はぁ…命令ですか?」
「…あはは、今はそれでも構わないですよ」
「…?」
「さ、じゃあ行きましょうか」
「了解です」
そうして目の前にいる神姫は俺の神姫になったらしい。
「で、どうすれば…?」
この家には弟の千空の神姫「弁慶」や同居している創さんの神姫「ミーシャ」もいる。だから神姫と生活するのは慣れているのだが…まさか自分が持つことになるとは思っていなかったのでわけが分からなくなっていた。
「千晶君の好きにして良いですよ?」
「はぁ…」
「良かったじゃない、兄さん」
「ん?良かった?」
エプロン姿で現れた妹…ではなく弟。どこから見ても可憐な少女に見える弟、千空はその手に今晩のおかずを手にして現れた。
「そ、なんだかんだで神姫に興味持っていたじゃない?」
「な、そんな事は…」
「あるよ~僕は知ってるんだから~」
「…ん?何を…」
「兄さんの部屋に神姫のカタログがあったもん」
「な!」
「掃除中にね~あれ?と思ったらカタログがあって~ストラーフに赤丸ついてたよ?」
「ぐ…」
「ストラーフ…」
と無言だった神姫が始めて言葉を発した。
「おや、じゃあ良いですね。このTYPE10.0元はストラーフですから」
「あ、いや…でも」
「ダメですか?」
「ダメではないんですが…」
「ですが?なんです?」
「俺に務まるのかどうか…」
「?」
「兄さん?」
「いや、なんというか…創さんや千空は、神姫とうまくやってる。言い方は悪いですが、ペットを愛でる事以上の何かがある。それが自分に可能なのか…えと、俺がこの「たいぷわんだぶるおー」?の事を傷つけてしまわないだろうかと…」
部屋に訪れる静寂。家の外から車が通り過ぎる音が何度も聞こえていた。
「…」
「じゃあ大丈夫ですね」
「うんうん」
「は?」
創さんも千空も笑顔だ。そしてその傍らにいるミーシャと弁慶も…何だ一体…。
「神姫を物じゃなく、「者」として見えている君だから、このTYPE10.0を託そうと思った。大丈夫。千晶君ならきっとうまくやっていけます」
「そう、ですか…?」
 「あ、あの…」
 「「「ん?」」」
 三者三様の「ん?」の中心にいたのはTYPE10.0だった。
 「私からも…その、よろしくお願いします…」
 その眼帯をつけた神姫は俺にお辞儀をしてそう言った。
 「む…むぅ」
 「ほら、合格ですよ。10.0が自分から言うんですから」
 「え、と」
 「兄さん?はっきりしないと!」
 「今まで…そんな風に神姫の事を思っている人は私の近くには創さん以外にはいませんでした。でも今日外に出て、こんなにも神姫と共存できている人達がいるなんて思いもしなかった…だから」
 「そ、そんな…俺は大した事は言って無…」
 「いえ!あの言葉だけで十分分かります!」
 「…」
 「千晶君、僕は10.0に教えてあげたいんですよ。外の世界もですが…僕が思う本来の「神姫と人間」の関係を。それが出来るのは僕の周りでは君しかいなかった。神姫を持たずにその感情を持っている君なら10.0の心を溶かす事が出来る。まぁ…既に溶けかけている気もしますがね」
 俺が神姫のオーナーになる…のか…。まったく新しい世界が広がるのだろう。バトルなんかもして、色々な交流を持つことになるのだろうか…。これは自分に対する賭けかもしれない…どこまで出来るか…やらずに終わるのは俺の主義に反する…。
 「分かりました。10.0を俺の神姫にします」
 「ありがとう。千晶君」
 「これでまたにぎやかになるね!」
 「よろしくお願いします!あ、えと…なんとお呼びすれば…」
 「?」
 「オーナーのことをなんと呼ぶかを設定しないと」
 「あ、はい…え、あ~う~ん?普通はなんていうんだ?千空」
 「え、僕は呼び捨てで読んでもらってるけど…まぁ「マスター」とかが多いかな?」
 「そうか…じゃ、じゃあ「マスター」で」
 「分かりました、マスター」
 「よ、よろしく10.0」
 「う~ん10.0…のままじゃ少し可哀想ですね」
 「じゃあ兄さんが新しい名前付けてあげれば良いんだよ」
 「え、新しい名前!?」
 「そうですね、今から登録情報を変更しますから変えてしまいましょう」
 「名前…お願いします。マスター」
 むぅ~名前か…眼帯…さっきからこの眼帯が気になる…始めに見たときからあの名前が浮かんでいたんだが…。そう…その名前はかの剣豪…
 「…十兵衛」
 「へ?」
 「ん?」
 なんですかその不思議そうな目は?
「…じゅうべえ?」
「十兵衛さん」
「強そう」
 そして神姫の面々もきょとんとしている。いや、弁慶以外は。
 「…え、おかしいか?」
 「な、なんというか…なんで?」
 と疑問が千空から投げられた。
 「え、眼帯…」
 「やっぱりかぁ…安直~」
 うわ、ばっさり切られたよ…。
 「あ、あと!ほら10.0だから!」
 「じゅう?」
「…あ、あぁ」
 イタイイタイその目が痛い。
「安直そのに~」
 「ぐ、うっさい!」
 「はは、でも良いと思いますよ?個性的で」
 「ですよね?それに千空だって同じだろうに」
 「え、何が…?」
 「犬型だからなんとなく弁慶かな~とか言ってたのどこの誰だったかな」
 「う…」
 「十兵衛、良い名だよなぁ?」
 「うぅ…ごめんなさい。人の事言えません僕」
 「よぅし…というわけで今日からお前は十兵衛だ。駄目…か?」
 全員の目が一斉に10.0に向けられる。
「いえ!嬉しいです!頑張ります!」
 「え、何を!?」
 「…え~と…何かを…です…エヘ」
 「ふ、あははははは」
 なんか笑えてきた。久しぶりに嬉しい気分だ。
 「じゃ、今日は歓迎会だね!」
 「では祝杯を…」
 「創さんは飲みすぎだからダメ!」
 「え、そんな千空君それは手厳しい」
 「昨日隠れて飲んでたくせに~?」
 「いやはや…申しわけありません」
 「はは、ははははは」
 「ふ、ふふふふ」
 「よろしく十兵衛。弁慶だ」
 「改めてよろしくお願いします。十兵衛さん」
 「あ、はい。お願いします!」
 「おっと、じゃあ俺も改めて…凪千晶だ。よろしくな」
 「僕は弟の凪千空」
 「お、とうと?マスターの妹さんではなく?」
 あ、言っちゃった…。
「…げ」
 「おや」
 「…orz」
 「あ、す、すすすいません!」
 「良いんだよ、もう慣れてるもん」
 「千空どんまい」
 「うん、ありがとう弁慶…さ、気を取り直して夕飯にしよ?」
 「うん」
 「では祝杯を~」
 「は~じ~め~さ~ん??」
 「ひぃ」
 結局その後は宴会のようになった。十兵衛も終始笑顔だったし。俺も久しぶりに楽しかった。今まで何かを味わったことが無かった十兵衛に、何かを食べさせてみるのが一番楽しかったかもしれない。中でも肉じゃがには感動したらしく、涙を流していた。まぁ仕方ないよな。千空のだしな。
 そんな十兵衛は今、俺の部屋に設置したクレイドルで寝息を立てている。眼帯外すのかと思ったら外して無いんだな…外したい衝動に駆られるが…やめるとしよう…。
 「ついに俺も神姫のオーナーか」
そうだ…明日千空に色々案内してもらおう。何か面白いものが見れるかもしれないしな。
そのためにも…
「寝るか」
お休み今日。さぁ来い明日。俺と十兵衛に阻むものなど何も無い。この賭け、必ず勝ってやるぜ。





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