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 ポッドから出て来た私を待っていたのは、困ったような静香だった。
「引き分けかぁ……」
 すみません、静香。私が不甲斐ないばかりに……。
「その時のルールは決めてなかったなぁ」
 ……あれ?
 そういえば、そうだったような気も。
「もういいじゃん。終わりにしようよ……」
「まあ、静香は靴下半脱ぎな」
「ま、妥当でしょうね」
 力なく呟く十貴を颯爽と無視して、静香とジルは引き分けの時のルールをテキパキと決めていく。
「じゃあ、十貴は……?」
「間をとって、ズボンとパンツ下ろしとけばいいんじゃね?」
 いや、そんな投げ遣りな……。
「ちょっ!」
「そんなところかしらねぇ……」
 そして再びスルーされる十貴。
「ジル! 静姉っ!」
 もちろん二人は十貴の反論なんて聞いてない。
「ほら、男らしく脱いだ脱いだ! 静香だってルールに従ってちゃんと脱いでるだろ!」
 それどころかジルに至っては、必殺のサブアームで十貴のズボンを引き下ろそうとさえしているわけで……。
「いやぁーっ!」
 結局十貴は、太腿辺りまでトランクスごとズボンを下げられてしまう。もちろん、大事な部分は丸見えだ。
 けど、それを戻そうとしない生真面目さ、私は好きですよ。十貴。
「よぅし。次でラストにしてやる! ココ、次やるぜっ!」
「え、あ……」
 本当に、まだやるんですか?


魔女っ子神姫ドキドキハウリン

その12(後編)



 最終戦の舞台は、最初と同じ草原だった。
「ひぁ……静姉……っ!」
 …………。
 なんか、外野から十貴の悲鳴が聞こえてくるんですけど。
 外の様子を確かめようとカメラを切り替えてみても、静香のノートPCには十貴の部屋の壁が映っているだけ。
「あれぇ? 何だかんだ言って、おっきくなってるじゃない……」
 聞こえてくるのは、マイクから入ってくる静香の声と、がさがさという物音だけ。
「……ったく、もぅ」
 とにかく戦いに決着を付けて、この新年早々のバカ騒ぎを終わらせないと。
「どうでもいいけどさ、ココ」
 っ!
「目の前の敵のこと、忘れてないかい?」
 ジルの声と共に、私の体を衝撃が襲った。


「くっ……!」
 バックステップを踏むと同時、突き出された手刀に反射的にライトセイバーを叩き付けた。
 手刀の突撃力を自身の推進力に変え、相手の力を利用して回避。伸びきった手刀から押し出される形で後ろへ飛んで、たたらを踏むことひとつ、ふたつ。
「外なんか見てる暇、無いぜっ!」
 ジルは既に追撃モードだ。私が着地した時にはダッシュを仕掛け、引き戻した手刀は攻撃態勢にある。
 けど、回避だけならっ!
「ひゃぁっ! 静姉、ちょっとっ!」
 …………。
 ……あ。
 打ち込まれた手刀は、私の両手をセイバーごと掴み上げていた。
 しまった!
「やれやれ……一度引き分けたくらいで、いい気なもんだねぇ」
「く……っ」
 サブアームの拳が、ぎりぎりと私の両手を締め付けてくる。手刀の鋭さばかりが注目されるサブアームの拳だけれど、握力もその大きさに見合ったものなんだと、私は初めて知った。
 少なくとも、素体のパワーで振りほどけるものじゃない。ライトセイバーを起動させてみるものの、光の刃が隙間から伸びていくだけで、指一本を切り飛ばすことさえ出来なかった。
「そんなに外が気になるかい? ココ」
 外からは、ぺちゃぺちゃという水音が聞こえてくる。
「うぅ……」
 壁だけが映るカメラからの映像は既に消していた。けど、音の方は消そうと思っても消せなかったんだ。
 ちょっと静香、どういう設定を……っ!
「なら、見せてやるよ……」
 ジルがサブアームを巧みに動かし、私の顔をジルの顔へゆっくりと近付ける。
 そのまま互いの距離はゼロになり。
「う…ンッ!」
 私の唇に、ジルの唇が押し付けられた。
 唇を割り、舌が歯を軽くノックする。ぴりぴりとした刺激が私の口をこじ開けて、その隙間から舌がしゅるりと滑り込んだ。
 絡み付く。
「んむ……うぅ……っ」
 絡み合った舌を介し、ジルの見ている映像情報が私の中に流れ込んでくる。
「なんか、前より大きくなってない?」
 十貴のPCから送られてくる映像には、静香達の姿がしっかりと映し出されていた。
「そ…んな……っ!」
 ベッドに腰掛ける十貴の前にひざまずき、露わになった両胸を十貴の腰へと押し付けている静香の姿が。
「静姉……っ!」
 どうやら、十貴のそそり立つ物を、両胸で挟み込んでいるようだった。
「ふふ……っ。気持ちいい?」
 胸の間から覗く赤黒い先端に、ちろりと舌を這わせている。それが気持ちいいのか、十貴は抵抗することもなく、切なげな声を漏らすだけ。
「はぁ……ぁ…っ!」
「随分とお楽しみだねぇ……あたしらが必死で戦ってるってのにさ」
 舌が解け、唇が離れて、静香と十貴の絡み合う姿は再び見えなくなった。
「ジル……ぅ」
 けど、強制的に流し込まれた情報のショックから、私の体は復旧しきれないままだ。
「あたしらも気持ちいいことするかい? ココ」
「ひ……っ!」
 ジルの両手が伸びてきて、私の体を優しく抱きすくめる。大きく広げた手のひらが、お尻や胸を、ゆっくりと撫でさすっていく。
「あぁ、そうだ。静香に面白いパッチ、当ててもらってたんだっけ……」
 ジルは悪戯っぽく笑うと、私の胸元にそっと指を掛けた。そこは素体の胸装甲部分。人で言えば、服の襟元に当たる場所。
「ふぇ……?」
 掛けた指を、ひと息に引き下ろした。
「え……っ!?」
 連なるのは、絹を裂くような嫌な音。
 胸元を見下ろせば……。
「きゃぁぁぁぁっ!」
 草原に、私の悲鳴が響き渡る。


「そ、んな……どうして……っ!?」
 引き裂かれた私の素体の下にあったのは、小さく膨らんだ乳房だった。ご丁寧にも、薄桃の突起物まで再現されている。
 ……ありえない。
 神姫の素肌は、素体の表層そのもの。私の黒い一次装甲を外せば、そこにはフレームと、CSCを納める中枢部しかないはずなのに。
 表層の下に、人の素肌があるなんて……。
「追加テクスチャのデータなんだってさ。良い感じに出来てるもんだなぁ……」
 そう呟きながら、ジルは私の胸にそっと唇を寄せる。
 ぺちゃ、という水音が、外からの音と重なった。
「や……嫌ぁ……っ!」
 裸の胸を舐められている。
 その例えようもない嫌悪感に、私は思わず叫びを漏らす。
「……そんなに嫌がることないじゃんか。別に今日が初めてじゃないだろ?」
「そ、そう……だけどっ!」
 素体の胸なら、揉まれたことも、舐められたこともある。けど、裸の乳房を舐められたことなんか、あるはずがない。
「あたしじゃ、嫌かい?」
「そういうわけじゃ……ないけど……」
 ジルが嫌いなワケじゃない。静香みたいにとんでもないことばっかり言うけど、私にとっては十貴と同じで家族みたいなものだから。
 でも。
 でも……。
「……ま、ココの気持ちは分からんでもないよ」
 今の気持ちを説明しきれない私に、ジルは困ったような笑みを浮かべた。
「あんまり使いたくなかったけど……」
 そのまま、両手で私の顔を覆い……。
「こっちの方が、いいかな?」
 その手を退けた時、そこに居たのは……。
「うそ……」
 違えるはずのない、静香の姿だった。


 裸の静香が、私の裸の胸にそっと舌を寄せてくる。
「ひぁ……ッ!」
 鋼の腕に釣り下げられた私を優しく抱きしめ、小さな胸に、ついばむような甘いキス。
 ありえない。
 静香は人で、私は神姫。
 同じ大きさで向き合うことなど、あるわけがない。
 静香のテクスチャをまとったジルなのだと、システムだって冷静に告げている。
 私だって、理解している。
 でも。
「ココぉ……」
 優しい声。
「あたしね、こうやってココを抱きしめるの、ずっと夢だったんだよ?」
 優しい手。
 幻だって分かってる。
 夢だって、分かってる。
 でも……。
「静香ぁ……」
 柔らかく笑う静香に、私は自ら唇を求めた。
「ン……っ」
 いつもの大きな唇じゃない。私と同じ大きさの、甘い唇。
 舌を絡め、唾液を吸い合って、互いの口内をしゃぶり尽くす。息をしない私達は、互いが満足しきるまで、いつまでだってこうしていられる。
 そうだ。人である静香が、息をしないわけがない。
 分かってるんだ。
 分かってる。
「ジルぅ……ん……っ」
 けど、私がその名を呼ぼうとすれば、ジルはそっと私の唇を塞いでくれた。
「夢が壊れちゃう。今は、静香って呼んで……ね?」
「うん……」
 がらんと、ストラーフのサブアームが地に堕ちる。
 そんな束縛が無くても、もう私が逃げたりしないって、分かっているから。
 私も、握ったままのライトセイバーから手を離す。
 今度こそ私は静香と抱き合って。
 世界の中と外に、甘い水音が響き合う。



 寝転んだ私の体を、静香の舌がゆっくりと滑っていく。まるで、引き裂かれた衣服を唾液でコーティングし直すかのように。
「ね、ココ。素体を舐められた時と、どっちが気持ちいい?」
 肌色のお腹に指先を触れさせ、柔らかく円を描きながら、静香は優しく問い掛ける。
「ん…ぁ……っ。静香、ならぁ……っ!」
 静香に舐められるだけで、私のセンサーは過剰反応し、流れ込んだ信号全てがたった一つの情報に変換されてしまう。
 気持ちいい。
 今の私を支配するのは、ただそれだけだ。
「あたしも、ココと一緒になりたいな」
「静香ぁ……」
 力の入らない両手を必死で伸ばし、静香の顔を引き寄せる。
 額、頬、唇、鼻、耳。静香の全てにキスをして、舌で舐めとり、喉の奥まで吸い上げる。
 ジルを覆うテクスチャは、恐ろしく精巧な物だった。質感はおろか、静香がいつも使うパヒュームの香りさえ、再現されているのだから。
「静香……静香ぁ……」
 喉にキスして、胸元へ。
 いつもは全身で感じる胸の感触を頬ずりだけで確かめ、谷間に顔を埋めてみる。
 外からの音は、いまだ十貴の甘い声と水音が聞こえてくるばかり。本物の静香は、今頃ここに十貴の物を挟み込んでいるのだろう。
「ふふ。ココったら、だいたぁん」
 そう言いながらも、静香が嫌がる様子はない。私の頭をそっと撫で、胸元をより感じられるように抱きしめてくれる。
「ちゅぱ……」
「もぅ。いくらなんでも、おっぱいは出ないわよ」
 笑う静香に、しぶしぶ唇を離した。
 ぷっくり膨らんだお腹……精巧なテクスチャも、神姫のボディラインを完全に静香のものに書き換えることは出来ないようだった……を過ぎた辺りで、体勢を上下入れ替える。
 人が愛を感じる大切な場所に、互いの舌を触れさせられるように。
「静香ぁ……ぺちゃ……」
「んぅ、ココぉ……」
 けれど、所詮は幻だ。本物の静香なら甘い蜜を湛えるはずの場所……そこに舌を触れさせても、唾液以上に濡れる気配はない。
「夢、だからねぇ……」
 私の下半身には静香の手が加えられているけれど、ジルのそこはプレーンなまま。穴も割れ目もない、つるりとした丘が広がっているだけだ。
「ま、夢なりの楽しみ方をすればいいのよ。ココ」
「ですね、静香」
 私の唾液でドロドロになった静香と顔を見合わせて微笑み、再びのキス。
 たっぷり濡れた唇は、濡れることのない秘所よりもよっぽどいやらしくて、情熱的だった。


「あ……ぁぅ……っ!」
 硬くなった乳首が擦れ合う度、私と静香からは高い声が漏れている。
「静香……静香ぁっ!」
 強く抱き合い、胸を押し付け合って、キスの雨を降らせ合う。
「ココ…すご……ココ、ココぉっ!」
 幻であることを否定するように、私も静香も互いの名を狂ったように呼び合った。
「静香、静香、静香ぁ、静香ぁぁぁっ!」
 一際高い声を上げ、幻の静香の腕の中、私は力なく崩れ落ちる。
 静香も私の様子で達したのか、崩れる私を支えきれず、もつれ合うようにして緑の草原に倒れ込んだ。
 裸で抱き合い、互いの温もりを感じながら、オーバーロード直前まで加熱したAIを放熱させていく。
「そろそろ、向こうもひと息ってところかしらね」
 頬を触れ合わせれば、十貴のPCからジルに送られた映像が伝わってくる。
 静香の胸で達した十貴が、ちょうど静香の顔に精を放っている所だった。
「みたいですね、静香」
 夢と現。どちらの静香も、穏やかで満足そうな表情を浮かべている。
 それだけで、十分だった。
「それよりジル、大丈夫ですか? AIの人格崩壊とか、起こってませんか?」
 その言葉に、ついに幻が解けた。
 バーチャルな静香を構成していたポリゴンの鎧が砕け散り、その中から苦笑するジルの姿が現われる。
「あー。気付いてたかぁ」
「当たり前です。私だってAIですよ?」
 神姫のAIには、それ自体に確固たる個性が備わっているのだ。自らの存在を隠し、別の存在を模倣する行為……誰かの真似や長時間の演技は、AIの個性の否定に繋がってしまう。
 軽いものならちょっとした性格の混乱程度で済むけれど、最悪の場合、AIに備えられた個性が崩壊してしまう事もあるらしい。
「大丈夫よ。そんなヤワにゃ、出来てないって」
 私を抱いたまま、ジルは優しく笑っている。
 その笑みは、いつものジルと言うよりも静香に近くて……少し心配になるけれど、ジルのことだ。すぐにいつもの笑みに戻るだろう。
「でも、ココがあんなにエロイとはねぇ……。お姉さん、見直しちゃったわ」
 あ。もういつものジルだ。
「……そんな所で見直してもらわなくていいです」
 心配して損した。
「いつも静香と二人っきりの時は、あんなにエロエロなの?」
 ノーコメントです。まったくもぅ。
 とはいえジルのことだから、黙ったままだと言いたい放題に言われてしまう。
「それより、今度は私が十貴の真似しましょうか?」
 反撃がてらにそう言ってみると、案の定ジルは苦笑。
「……十貴のマネされるくらいなら、ココそのままか、静香の格好してくれた方が楽しいなぁ」
「……はぁ」
 ジルにとっては、私や静香のほうがマスターである十貴よりも優先順位が高いらしい。
 相変わらず、変わった趣味だと思う。
「じゃ、戻ろうか。勝負はあたしの勝ちでいいわよね、静香全裸でキリもいいし」
 静香は……ああ、まだ十貴と絡み合ってよろしくやってますね。
 そろそろバッテリーも充電したいし。
「……まあ、そういうことなら」
 こちらの戦闘放棄処理を行って、戦闘継続は中止にする。
 結局、ジルの八戦七勝一引き分け。
 色々と得る物も多かったし、勝ち星無しもやむなしだ。
「それじゃ、先に戻ってるわね」
 ジルの輪郭がぼやけ、神姫の姿はポリゴンの集合体へと姿を変えていく。
「は……」
 私はそれに答えようとして……。
「……んっ!」
 身を乗り出したジルにもう一度、唇を奪われる。
「じゃ、おっさきー」
 私が抗議の声を上げるよりも早く、ジルは電脳世界から現実世界へさっさと離脱。
「…………もぅ」
 強引なんだから。
 ……早く、帰ろうっと。


「……あー」
「あら、お帰りなさい」
 唇に付いた白い液をぺろりと舐め取り、静香は戻ってきた私達に軽く声を掛けた。
「あっちで随分お楽しみだったみたいねぇ」
「静香に言われたくないです」
 顔にも胸元にも十貴の精がべったりと付いたまま。私達を前にして、隠そうともしない。
「……でも」
 私はポッドから飛び出すと、ベッドを蹴り、静香の胸元にひょいと飛び乗った。
 途端、足元にぐじゃりとした濁液が絡み付いて、バランスを崩してしまう。
 ぐぢゅ。
 私がお尻から倒れ込んだのは、十貴の精がたっぷり溜まった静香の谷間。
「あらあら」
 静香が思わず声を上げたけど、私は気にせずその身を埋めた。
 柔らかくて、暖かい、私の大事な場所。
 そうだ。
 抱き合える大きさじゃないのは寂しいけど、これが本物の私のマスターだ。
 ぬるぬるした感触と、立ちこめる精臭はこのさい無視しておいた。
「ただいま、静香。負けちゃいました」
 上を向いて、大きな顔にそう報告する。
「もぅ。しょうがないコね」
 本物の静香はバーチャルの静香よりも柔らかく笑うと、そっと私の頭を撫でてくれた。
 うん。これが、私と静香のスタイルだ。
「ったく、もっとガーッとやっちまえよ。ガーッと!」
 むこうでは一足先に戻ってきたジルと十貴が、何やら言い合っている。やっぱりジルも、ああでないと。
「そうだ、ココ」
「はい?」
 帰ってきたいつもの風景に油断して、何となく静香に言葉を返す。
「負けた子には、罰を与えないとね。ジルー」
「おうっ!」
「……はひ?」
 え……?
「ひぁっ!」
 静香が胸元に迎え入れたのは、私自身ほどもある巨大な肉塊だった。
「十貴ぃ。ココもいるから、やさしくしてね」
 何これ……太くて、すごく熱い……っ!
「あ……うん……」
 肉壁の隙間から天井を見上げれば、そこにあるのは十貴の姿。
 ってことは、これ!
「ん…ぶ……っ!」
 ずるり、と肉塊が前へと動いていく。
 ぬるぬるした透明な液と静香の胸元に溜まっていた白濁液が混ざり合い、こすれ合って、私の周りで泡立ち始める。
「んぁ……んぅ……っ……」
 柔らかな静香の胸に挟まれ、熱く固い十貴の肉棒に押し潰される。
「ココの……体が、当たって……っ!」
 フィールドでの愛撫の火照りが抜けきらない私の体は、十貴の熱さに耐えきれない。
 センサーの密集した股間に至っては、私の身長よりも長いストロークで擦り付けられる肉棒の気持ちよさに焼き切れる寸前だ。
「ひぁ……ぁぅっ!」
 静香の胸の火照りに、さらに十貴が熱くなって……。
「ぁ……あぁ……ぁ…ぅぅ……っ!」
 どくどくと溢れ出る白濁の波に、私の全身は容赦なく洗い流されて……。
 ひぁ、これ、この間のよりずっとすごい……っ!
「静香、静香ぁ……っ! 静香ぁぁぁっ!」
 甲高い声と共に、私の意識は暗転した。


「……もぅ。十貴ったら、出し過ぎー」
 精液まみれの私の体を舐めながら、静香はじろりと十貴を睨め付ける。
「若いっつっても、限度があるだろー?」
 私に寄り添って唇を寄せてくれるのは、今日は静香一人じゃない。ジルも十貴の精を飲み下しながら、非難の視線を自分の主に向けていた。
「……散々搾り取っといて、良く言うよ」
 階下から戻ってきた十貴は、女の子二人の冷たい視線にそうぼやくだけ。
「で、ココ。どうだった?」
 そんな、興味津々に聞かれても……。
「十貴のアレはどうだった?」
「はい……十貴のおちんちん……は、好きになれそうですけど……」
 ジルと同じだ。
 嫌い、じゃあない。
 静香のようにエロエロにはなれないだろうけど、かといって絶対拒否したいとも思わなかった。
「もう精液は嫌です」
「そりゃまあ、あんだけたっぷりぶっかけられちゃなぁ」
 耳元にこびり付いた精液を舐め取りながら、ジルが問い掛けてくる。
 だから、耳元は……ひゃっ、そこ、噛んじゃ……っ!
「どんな感じなの?」
 人間サイズの静香だと、どれだけたっぷりって言っても、胸元や顔が汚れるくらいなんだろう。
 かといって「どんな感じ」と楽しそうに問われても、静香の体格のイメージが掴めないから、良く分からない。
「静香の大きさだと……バケツ一杯の精液を頭っから一気にかぶるみたいな感じ、かなぁ?」
「……それは、ちょっと嫌かも」
 代わりに答えてくれたジルの説明に、さしもの静香も表情を曇らせる。
「まあ、聞きたかったのはそっちじゃなくて、新装備の方だったんだけどね」
 ちょっと! 静香っ!
「で、どうだった?」
 右手の汚れを舐め取りながら、静香は優しく問い掛けてきた。
「……私には、少し早すぎる気がしました」
「そう」
 左手の精はジルが舐めてくれている。そこを綺麗にする代わりに右足に、唇を触れ合わせた。
「でも、あのパッチは気に入ってたよなー。あんなエッチなココ、初めて見たぜ」
「ちょっと! ジル!」
 指先に舌を絡めるジルにあの時の様子が重なり、私は思わず大声を上げてしまう。
「あら、嬉しい」
「静香。あんな精巧なもの、どうやって作ったんですか?」
 いくら静香がプログラミングに詳しいと言っても、一人でどうにか出来るレベルじゃあない気がした。匂いまで再現する設定に至っては、実装されていたのを今日初めて知ったくらいだ。
「ああ。ちょっとああいうのに詳しい友達が出来てね」
「へぇ……」
 静香の交友範囲は妙に広いから、そういう友達がいてもおかしくも何ともない。でも、これだけの物が創れる『友達』って、一体どれだけのスキルと機材を備えてるんだろうか。
「静姉。お風呂、そろそろ沸いたと思うよ」
 そんな事を話していると、私達の様子を見守っていた十貴がぽつりと口を開いた。
「十貴も一緒に入る?」
「……後で良いよ。ウチのお風呂、そんなに広くないし」
 これ以上オモチャにされるのも、たまらないでしょうしね……。
「それじゃ、ココ、ジル、一緒に入ろっか?」
「はーい」
 まあ、私もバッテリー残量が限界に近いから、早くさっぱりして休みたいし……いくら静香でも、この後はもう何もしない、だろう。きっと。
 多分。
「おう! 静香のおっぱい、早いもん勝ちなー」
 って!
「ちょっとジル!」
 私もジルを追い掛けてベッドを飛び降り、開いたドアに向かって走り出す。
「静香の胸は、私の物ですっ!」





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