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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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聖夜に天使がやってきた!?




 今年も終わりに近いと言うのに私、都村いずるのまわりでは特に何事もなく、ただ平和な日々が続いている。大学に入っても特に何かをするわけでもなく、何か目標を見つけたわけでもない。そんな日々が過ぎていった。
 冬休みに入り、昨日から大学が休みになったので、私は自分の家で友達の木野恒一を呼んで遊んでいた。
 「なあ、お前もアレやってみろよ」
 「い、いや、遠慮しとくよ」
 アレと言うのは最近幅広い年齢層に広がっているロボットフィギュア「武装神姫」の事だ。彼はそいつのオーナーで、暇さえあればメンテナンスしたりバトルに赴いたりして遊んでいる。しかし私はそんな事にはあまり興味がわかなかった。
 「そういわずにやってみろよ。こいつは育てる事で性格が変わるし、装備も取り替えることも出来る。ただのフィギュアじゃないんだぜ」
 恒一は自分のバッグから黒いボディでヘルメットをかぶったフィギュアをだしてきた。すると勝手に動き出して彼の肩に飛び乗った。
 「こんにちは」
 彼女は私に向かって丁寧に挨拶をした。
 「ああ、こんにちは・・・って、何だこれは」 
 「言っただろ、こいつは俺のパートナーだって。こいつ、名前はシュートレイと言うんだけど、こいつは俺の言う事を聞いてくれる頼もしい奴なんだ」
 私はそれを見てあっけに執られてしまった。今のロボット技術はこんなにも発達しているとはいえ、ここまで忠実に命令を聞いてくれるロボットは始めて見た。
 「おっ、いま驚いただろ。どうだい、お前もやってみたくなっただろ?」
確かに私はこれを見て驚いている。でもふしぎな事にこれを見てもやりたいとは思わなかったのだ…。
「…考えておくよ」
 私はそれしか答える事が出来なかった。恒一は少し寂しそうな顔をしてシュートレイを自分のバッグの中に入るように命令した。
 「ま、いいや。気が向いたらお前も買いに行ったらいい。そんなに高い買い物じゃないぜ。頭の固いお前にピッタリだと思うけどな」
 恒一は立ち上がり、帰る支度を始めた。
 「もう帰るのか」
 「これからバトルする約束があるんだ。邪魔したな」
 そういい残して彼は外に出て行ってしまった。一人残された私はただ呆然としているだけだった。
 「あんなにそれがいい物なのか…」
 あんな機械人形のどこがいいのだろうか。確かにあれは動物を飼うのに似てるのかもしれない。それでも私はそのロボットのことが好きになれなかった。



 「気晴らしに外に出て散歩するか…」
 私は外に出て当てもなく歩いて行った。外はもう気温が低くなって、コートを着ないと寒くて歩けないほどだった。階段を下りて近くの公園に入る。そこにもロボットフィギュアと戯れている人を見かけた。
 「へえ、外に持ち歩いてる人もいるんだな…」
 私はそれを横目に、公園を出て近くの川沿いを歩いていった。
 川沿いは他の場所より寒く感じた。まるで肌に針を刺すような寒さに私は身を縮ませた。
 「こんなに寒いんだな、ここは」
 寒いせいか、この場所には人が全然いなかった。それもそうだ、こんな寒いところに好きでいる人はいない。私は周りを見回してここから去ろうとした。
 そのとき、私の耳にかすかだが誰かの叫ぶ声が聞こえてきたのだ。最初はただの聞き違いだと思ったが、それは間違いだと気付いたのだ。
 「うえ~ん、こわいよ~、助けてよ~」
 声は川上から聞こえていた。しかしそこには誰もいない。
「どこから聞こえてくるんだ?おーい、いるんだろう?」
 私が質問すると、川から助けを呼ぶ声が聞こえてきた。
 「ここだよ~、早くしないとおぼれちゃうよ~」
 声は確かに聞こえてくるのだが、姿が見えない。一体どこにいるんだろう?
 「君はどこにいるんだ?場所を教えてくれ」
 「君が見てるところだよ~。そこに乗ってるの~。早くしないと流されちゃう~」
 でもそこにはそれほど大きくない板が一枚流れているだけだ。それ以外は人っ子一人いない。私はもう一度周りを見回したが、その板以外は動物の影すら見当たらなかった。
 「もしかして、その板に乗ってるのか?」
 「そうだよ~、早く助けてよ~」
 私はよく板の上を見てみた。なんとそこにはフィギュアが一体、板の上に乗っていたのだ。フィギュアが助けを求めている事実に私は頭を痛めていた。しかし相手は助けを呼んでいる。このまま見捨てるわけにもいかなかったので、私は靴と靴下を脱いで冷たい川に入って行った。
 「早く~」
 「大丈夫だからじっとしてろ」
 私は板ごと人形を引き揚げて、素早く川から上がった。
 「た、助けてくれてどうもありがとう…」
 お礼の言葉もろくに聞かずに人形を抱えた私は、そそくさと家に帰った。



 家に帰った私は、さっき持ってきた人形をテーブルの上に降ろした。
 「今タオル持ってくるから待っていろよ」
 私は近くにあったハンドタオルを持ってきて人形の身体を拭いてあげた。
 「どうしたんだ、そんなところで」
 しかし彼女?はそれに答えようとしなかった。
 「どうしてそんなところにいたのかって聞いてるんだ、答えてくれてもいいじゃないか?」
 「…分からないの、どうして川に流れたのか分からないの」
 分からない、か…。もしかしたら彼女のメモリーが何らかのショックでリセットしてしまったのかも知れない。私は彼女に名前を聞いてみた。
 「君の名前は分かるかい…?」
 「な、まえ…?」
 「そう、君の名前。思い出せない?」
 でも彼女は何も思い出せない様子だった。
 「そうか…。無理して思い出さなくても良いんだ。でもこのままじゃ呼びにくいから名前を付けてあげよう」
 私はしばらく考えてから、彼女の名前を決めた。
 「ホーリー…ホーリーベルはどうかな?今クリスマスシーズンだし、響きもいいし」
 「ホーリー…ベル…今日から自分のことをホーリーって呼ぶね」
 「決まりだね。よしホーリーベル、これから何か必要なものを買いに行こう。このままじゃどうにもならないからね」
 「うん、じゃあ行こう♪」
 私とホーリーベルはデパートに出かける事にした。彼女に必要なものが一体何かを知りたいので、デパートにある模型ショップに行くことにした。



 「ええと…、どこだったかな」
 近くにあるデパートに入った私たち?はショップがどこにあるのか探していた。
 「どの階にあるんだ…」
 このデパートは意外と広く、探すのに一苦労だ。私たちは4階にある模型ショップを何とか見つける事が出来た。
 「すいません、この人形のアイテムってどこにありますか?」
 私はホーリーを取り出して店員に見せた。店員は少し難しげな顔をして答えた。
 「それでしたらここではなくて上の階の専門ショップにあるはずです」
 「ありがとうございます。これってどこにでもおいてあるわけではないんですか?」
 私の質問に店員はすこし笑いをこらえている顔になった。
 「すいませんが当店ではこの種類の商品は取り扱っていないんですよ。ですから専門のショップでお買い認めください」
 どうやら私は店員に変な目で見られてしまったのかも知れない。私はすぐにこの場から離れて上の階に続く階段へと向かって行った。
 「困ったな、店をまちがえるなんて」
 「君って意外とドジなところがあるのね。知らなかったな~」
 ホーリーの言い分を聞き流し、私は上の階にある専門ショップへ入っていった。
 「いらっしゃいませ」
 中はロボットのアイテムなどが色々そろっていた。私はホーリーに合うパーツを探してみた。
 「スターターセットに拡張パーツセット…、結構色々な種類があるな」
 どれを買うのか分からないので、私は店員にどれを買えばいいのか聞いてみた。
 「すいません、この人形のアイテムを買いたいんですが、何を買えばいいですか?」
 「そうですね、まずはクレイドルを買わないとだめですね。これがないと神姫を充電してあげる事が出来ませんよ」
 なるほど…。じゃあまずはこれを買うか。
 「後は何を買えばいいでしょうか?」
 「他にですか…。それならついさっき入ってきたこれなんかいかがですか?」
 店員は上の棚から商品を出してきた。その商品は今の季節にピッタリのアイテムだった。
 「特別バージョンの装備セットです。これを装備しますと飛行できるようになりますし、予備のバッテリーを装備していますので長時間活動できるようになります」
 ホーリーは私のポケットから顔を出して、その商品をまじまじと見つめた。
 「ねぇ、これ買ってよ。とっても素敵だからホーリーが着たほうがいいと思うんだ」
 目を輝かせて私を見つめるホーリー。そんな顔をされると買わずにいられないじゃないか…。
 「わ、分かったよ。クリスマスシーズンだし、プレゼントとしてお前に買ってやるよ」
 するとホーリーは嬉しそうに手を上げて喜んだ。
 「やった~、プレゼントもらちゃった~」
 さっそく更衣室に入って装備をつけるホーリー。でもこれで私の財布の中は殆どなくなってしまった。まあいいか、彼女の嬉しい顔を見ることができるなら。
 「ねぇねぇ、似合うかな?かわいいでしょ?」
 装備をつけたホーリーが専用の更衣室から出てきた。なるほど、これはまさしくサンタの格好だな。馬子にも衣装とはこのことかもしれないな。
 「ね~、ホーリーかわいいよね?」
 上の空状態の私にホーリーが心配そうに聞いてきた。
 「あ、ああ、かわいいよ。ピッタリだ」
 それを聞いたとたん、ホーリーは嬉しさのあまり飛び上がった。
 「やった~、喜んでくれて嬉しいな~」
 やれやれ、お前は気が楽でいいよ…。



 「ありがとうございました~」
 店を後にした私達は、まっすぐ自分のアパートに帰ることにした。まったく、今日は色々あって大変だった。行動的にも、金銭的にも…。
 帰る途中、改めてホーリーが私にお礼を言ってきた。
 「ホーリーを拾ってくれてありがとうね。このまま流されたら飢え死にするところだったもの」
 おいおい、お前ロボットだろ。飢え死になんてするはずないだろ。なんて心の中で私は思うのだった。
 「ああ、困ってる人を放って置けないからな」
 「…君って優しいんだね。ホーリーって名前を付けてくれたし、装備も買ってくれたし…君に拾われてホーリーは幸せ者だよ」
 ホーリーはとても嬉しそうに私の顔を見つめた。
 「これからもよろしくな、ホーリー。ところでいつまでも君って呼んでちゃだめだろ。パートナーなんだからちゃんと名前で呼んでくれなきゃ…」
 私がホーリーに言い聞かせようとすると、彼女はすでに眠りについていた。おそらくもうバッテリーの残量が少なくなって節電モードになったんだろう。
 …今日はクリスマスイヴ。雪も降らないし友達と一緒に過ごすわけでもないイヴだけど、今年は楽しいクリスマスを迎えることになりそうだ。

つづく







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